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地銀再編は水面下で進んでいる?

先週報道された興味深い日銀の政策にもあるように、省庁のみならず、日銀も後押ししている、地銀再編への動き。でもすぐに実現する?という訳ではないんでしょうか?

銀行再編や金融関連の過去投稿に関しては、下記をご確認ください。
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日銀は経営統合を進めようとする地銀に対して、一定程度の水準を満たせば、マイナス0.1%の金利のかかっている当座預金をプラス0.1%にすることで、地銀の経営負担を減らしてあげますよ、という施策です。

新制度がマイナス金利政策の「骨抜き」という面を持つ点だ。同政策のもと、今の当座預金はマイナス0.1%、ゼロ%、プラス0.1%という3種類の金利が付く階層構造になっている。新制度の対象になり、その多くに0.1%が上乗せされた地銀などは、マイナス金利の影響がかなり消えるからだ。実は「骨抜き策」は今回が第2弾だ。日銀が今春、新型コロナウイルスの感染拡大による混乱に対処するために決めた措置もマイナス金利政策の形骸化という要素を持っていた。そちらが第1弾といえる。この時の日銀の対応は中小企業の資金繰り改善のために金融機関に融資を促すものだった。

また足元の上場地銀の業績は、コロナ禍の影響も加わり、厳しさを増しており、経営改善の一つの方向として、政府の独禁法免除に加えて、このような日銀の取り組みは魅力的に映ると思うが、さてこれが本当にどこまで進むだろうか。以前にも投稿したSBIホールディングスは、地銀再編の動きを取っているが、まだまだ地銀再編の余地はあり、と見られているでしょう。

視点を変えて、海外でも大きな地銀がM&Aを進めているというのは以前もお話したかと思いますが、去る2020年11月16日にスペインのBBVAが米国事業を、2021年半ばまでに米国大型地銀のPNCに売却するという報道がありました。コロナ禍の影響で、スペインや南米どメインマーケットへの集中ということで、2007年に買収した米国事業(1040億ドルほどの資産で、テキサス州やアラバマ州など米国南部に多く顧客ベースを持つ)を売却するということでした。

日本だと、既にあおぞら銀行や新生銀行など外資系ファンドが入ってきていた地銀は既にExitしており、台湾の信託銀行がオーナーの東京スター銀行はいらっしゃいますが、再編の中心にいる、といった印象は私にはないです。。

また今回からゆるキャラをイメージ写真に入れてみました。今日のゆるキャラは『横浜市栄区のシンボルリバー「いたち川」のマスコット、タッチーくん』です。



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