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ヤスコ親をする

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いても地獄いなくても地獄の、子育て、結婚。なるようになった。または、なっていない。そもそも覚悟が?つじつま合わせか。  詩、エッセイ。
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2020年9月の記事一覧

物悲しい、小さい子供のための作品(4) ディズニー映画 「バンビ」

物悲しい、小さい子供のための作品(4) ディズニー映画 「バンビ」

これは、平成前半に、若くなくして親になった私の、子育て中の思い出です。

バンビ

「ダンボ」と同様、ディズニー初期作品の名作「バンビ」も、私はじっくり通して見たのは、子どもができてからです。

私が知らなかっただけなのでしょうが、バンビには親がいたことは驚きでした。母親がバンビが幼い頃に死ぬということも。母鹿は、人間に撃ち殺されました。

人間に追われて逃げるバンビ一家とほかの鹿たち。おかあさん

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思い出の、物悲しい、小さい子供のための作品 (3) ディズニー映画 「ダンボ」

思い出の、物悲しい、小さい子供のための作品 (3) ディズニー映画 「ダンボ」

ダンボ

ダンボは、耳の大きい、空飛ぶ象さん。私も子供の頃から知っていましたが、その映画は、子どもを持つまで見たことがありませんでした。昔のディズニー映画の、美しい画面、動きの繊細や音使い。楽しい作品でした。

私は、ダンボがどう誕生したのか初めて知りました。コウノトリが、サーカスにいる動物に毎夜赤ん坊を運んでくる。待ちかねるメスの象。そして、やっと届いた包み。メスの象は、かわいい我が子を自慢に思

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【3行短文詩】 走る男 (プラス短歌&俳句&川柳)

【3行短文詩】 走る男 (プラス短歌&俳句&川柳)

風さえ  起こして カモシカ のように

わたしの 目の前  駆け抜け る男

わたしの 知らない わたしの 子どもよ

_____
これは、私がきのう投稿したエッセイと同じ情景です。
3行短文の虫がさわいで、書いてみずにいられませんでした。

実は、これらを、自由詩でも書きました。

note を始めて3週間目に投稿しました。書いたのは2年前です。

こうして、同じ題材で、自由詩、エッセイ、3行

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【エッセイ】 走る子ども

【エッセイ】 走る子ども

うちの息子は二人とも、中高でするスポーツは、ただ走るだけの、クロスカントリーを選んだ。上の子は、スポーツをするなら、それしかチョイスがなかったからだ。

小さい時から、私なみの運動神経を見せる上の子を、私は心配しながら見守っていた。それでも、幼稚園からサッカークラブにも入ったし、バスケットボールもしたことがある。どれも、私の目から見ると、もし自分だったら、ごめんごめん、と周りに謝ってばかりいただろ

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歌唱 おかあさんおとうさん

歌唱 おかあさんおとうさん

「おかあさんて、いい匂い」と、シャボンの泡や卵焼きの匂いをさせる母を歌いあげる、有名な童謡「おかあさん」には、実は3番と4番の歌詞がありました。

  おとうさん なんだい
  おとうさんって いい匂い
  タイヤを替えてた匂いでしょ
  油にまみれた匂いでしょ

  おとうさん なんだい
  おとうさんって いい匂い
  お仕事していた 匂いでしょ
  血水と汗の匂いでしょ

____

この歌

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[ショート•エッセイ] 思い出の、物悲しい、子どものための作品(2) 童謡「赤とんぼ」

[ショート•エッセイ] 思い出の、物悲しい、子どものための作品(2) 童謡「赤とんぼ」

童謡 「赤とんぼ」

よく知られている童謡は、音律も詩も歌いやすいのが特徴です。また、作られた時代を反映するので、後の時代で聞くと、どれも、いくばくかの物悲しさはぬぐえません。私には「赤とんぼ」が、その最たるものでした。歌いやすさも、物悲しさも。

  夕やけ小やけの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
  山の畑の桑の実を 小籠に摘んだは まぼろしか
 
びっくりするのは3番。

 十五でね

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【詩】 あなたがくれる花束

【詩】 あなたがくれる花束

寝る頃に 寝室のドアがあき
子どもが入ってくる
おやすみ と言いながら
ほんのちょっとだけのためらい
そして 手を横に広げ
ハグ と言って 近づいてくる
なんかあった 今日?

大学に行かないかもと 言う子どもに
葛藤をもつ自分に気づき
自分で自分に苦笑
私って 思うより 心狭い オープンじゃない
きめつけが きらいなのに
きめつけに しばられて
自分がいちばん きめつけてる
自分では 気がつきも

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[ショート•エッセイ] 思い出の、物悲しい、子どものための作品(1) 童謡「おかあさん」

[ショート•エッセイ] 思い出の、物悲しい、子どものための作品(1) 童謡「おかあさん」

若くなくして親になった私には、自分の子どもの頃が、かなり遠くになっていたので、小さい子どものための童謡やお話は、たとえ私の子供時代からあるものでも、懐かしさよりは、新鮮さが勝りました。現在、うちの子どもらは、もう十代で、その思い出自体も、古くなってきています。子育て当時のノスタルジアと共に思いだす、特に印象深かった、もの悲しい作品の数々。これは、その一つです。

童謡「おかあさん」

私の母も、よ

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【詩】 16才の君への迷い

【詩】 16才の君への迷い

ついていけない 君に

好きな子ができて
想像以上に 君たち すすんでて
わたしは 知らないふりをしてる

夜に時々ガレージに行き
君がなにしてるのか
詮索はしたくない
知っても わたしに どうしようもない

おかあさん だから
とめないといけないこともあるんだろう
しかりつけたほうがいいこともあるんだろう
そして とめてきた
しかりつけてきた

でも もうできない
16になった 君に したくない

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