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物語:僕とフルーチェ
夏の海は既にフルーチェへと変化してしまっていた。環境破壊による海の酸性化、更にヤギミルクの大量廃棄。ついでい言うとトコブシという名の小さなアワビ見たいな貝類の大量発生。
そう、海はトコブシフルーチェとなったのだ。
夏の海を泳げなくなった子供たちは絶望したが、フルーチェへの憧れが強かった中高年は喜びが爆発した。
サーフボードを脇に抱え、口には逆さ向きに装着したシュノーケル。それは息を吸うためでは
物語:ポロナウイルスの進化システム
「ポロナ、陽性だね」
「妖精？」
「はっはっは！ちがう！陽性。君はポロナウイルスに感染したの。」
「先生…ボクはどうしたら良いですか？」
「んー、ポロナを退治する薬は無い。」
「え…」
「そもそもウイルスってのは、人間の細胞に侵入した際、その細胞の機能を利用してウイルスのコピーを増やしているんだ。その時人の細胞は壊れて体調不良が起きる。それが咳やクシャミで外へ飛び出す。ポロナの場合は背中の痒み
作文:コロナになたこと
4年3組 いーじー
今日ぼくは、カゼをひきました。
せきが止まらなくて、
ねつが390どありました。
病院に行ったら、けんさをした。
そしたら、コロナのけんさをした。
きれいなナースさんが、
いやがるぼくの鼻の穴に、
それはそれは長い棒を、
ようしゃなく、
海の青さより深く、
母の愛よりも深く、
8月の、
あの子と遊んだ夏の日差しのように、
刺激的に、
差し込んできました。
まぶしくて痛かっ
短編小説『誰も死なないはずの夜』
俺文庫 【誰も死なないはずの夜】
第一話 お前を殺す
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「まただ！また女の子が死んだ！」
そう言って真也は金麦をゴクゴクと喉へ流し込み、缶をこたつの板へ強く置いた。
「あははは(笑)そういうもんでしょ」
人が死んだと言うのに、葉子といったら無邪気な笑みで軽く流した。
「何でコイツらこうも人を殺したがるんだ！」「そりゃぁねー、何か起きないと面白くないじゃん？」
「誰も傷つかな
スピ:スピ初心者の本音
僕はスピリチュアル初心者
僕は絵を描くのが好きで、タロットカードを描いています。それがきっかけで、スピリチュアルの世界を覗いてみたくなりました。
個人ラジオ配信アプリ『StandFM』通称スタエフでスピリチュアリストの方々の配信を聞いているうちに、その扉を開けることになりました。(2024.7現在)
スピリチュアルとはなんだ？
よく解らない世界ってあるよね？
死んだらどうなるの？
宇宙の果
物語:ハンマーヘッドヤギ
ハンマー。
それは叩く道具。
ハンマーがヘッドなのか、
ヘッドがハンマーなのか。
ヤギのみぞ知るところ。
かつて裸を恥ずかしがり、
服を着はじめた猿が居ました。
その猿はとにかく目立ちました。
だって、
ひとりだけTシャツを着ているんだもの。
そりゃぁモテたんだ。
モテモテだったんだ。
井原くんくらいモテた。
♀ザルが取り囲んでいた。
他の♂猿は近づけなかった。
くそが…井原め…
しかし、