ヲザワリヲウタ

お世話になります!今後ともご贔屓に!

ヲザワリヲウタ

お世話になります!今後ともご贔屓に!

マガジン

  • 【小説】500文字しばり

    1.ショートショート小説を書くぞ! 2.キッカリ500文字で終わらせるぞ! 3.質より量ぞ!質より量ぞ! 以上!頑張れヲザワ!

記事一覧

【小説】500文字しばり/ドキドキの初体験

何事も初めては緊張するもので…あの日の事は今でも鮮明に思い出せる。あれは仮免を貰って初の道路教習。 「あー違う違う!」 「それは給油タンクだって!」 「そっちはボ…

【小説】500文字しばり/おかげで救われた

会社と家を行ったり来たりの生活が良く無かったようで。最近ぽっちゃりして来たな…とは思っていましたが、先日の健康診断で”肥満に注意”との結果。これはいかん!と妻に…

5

【小説】500文字しばり/ラーメン屋にて

出張で地方に訪れた仕事終わり。夜の歓楽街。ふと立ち寄ったラーメン屋。 「いらっしゃい…」 おお!貫禄と雰囲気のある店主!店の面構えといい、これは…期待出来るぞ! …

3

【小説】500文字しばり/引っ越しの挨拶

おやつの時間。おとなりに引っ越して来たご家族が、ご丁寧にご挨拶にいらっしゃった。口に運んでいたゴマ団子を皿に戻し、玄関に向かうンゴ。 ガチャ。玄関先に訪問者が7…

5

【小説】500文字しばり/小豆婆

慌てた様子でスクールバスに飛び込んで来たマイク。何も言わずに隣の席に座ると、開口一番とんでも無い事を言い出した。 「なあジョン、落ち着いて聞いてくれ」 「日本に…

3

【小説】500文字しばり/桃型カプセル

桃型カプセルに乗り込み、鬼ヶ島からどんぶらして来た小鬼は焦っていた。人間達が住む島に流れ着いたらカプセルから出る予定だったが、出口が開かない。歓喜する爺婆。迫る…

4

【その他】『ゴジラxコング 新たなる帝国』観て来た!面白かった!

お世話になります。ヲザワです。 末弟(普段一緒に映画を観に行ったりはしませんが、このシリーズだけは一緒に観に行く)と母(コングのファンのコング)を引き連れて映画観…

1

【小説】500文字しばり/あわてんぼうの

しまった。いまさら後悔してももう遅いが。 …プレゼントを運んでいる途中、飛行機に接触してしまった。驚いたワシはソリから転落し、気を失った。目を開けるとそこは雲の…

4

【小説】500文字しばり/ラブ&ピース&

「先生〜!先生〜!」 この声は長年ワシの助手を勤めてくれているジョシュの声。息を切らして部屋に飛び込んで来た。ぶどうの甘い匂い。 家族よりも一緒に居る時間が長い…

4

【小説】500文字しばり/正直な漁師

「母さん、行ってくるよ」 年老いた母に見送られ、家を出た浦島太郎は仕事場に向かう。 するとその途中、一匹のでっかい亀が近所の悪ガキ達にいじめられているのを目撃す…

7

【小説】500文字しばり/そのあとは知らん

「ねぇちょっとウタっち!」 「聞いて!スゴいもん見ちゃった!」 「んー?どしたん?リヲちゃん?」 「アタシ夜型じゃん?朝弱いじゃん?」 「うん」 「今朝も寝坊し…

9

【小説】500文字しばり/どうして?どうして?

「どうしておばあちゃんの耳はそんなに大きいの?」 「え?何て?もう一回言って?」 「機能してないじゃん」 …よし!いいぞ!順調だ!耳、目、手と次々に質問攻めして…

8

【小説】500文字しばり/美味くて不味い

ポスッ! 「うっ、お前…」 ドサッ。ふうこれで依頼達成。殺し屋の俺はサイレンサーを素早く外すと、慣れた手つきでカバンに仕舞う。 あとは”ターゲット”片づけて…死…

13
【小説】500文字しばり/ドキドキの初体験

【小説】500文字しばり/ドキドキの初体験

何事も初めては緊張するもので…あの日の事は今でも鮮明に思い出せる。あれは仮免を貰って初の道路教習。

「あー違う違う!」
「それは給油タンクだって!」
「そっちはボンネット!」
「やる気あんの?!」

「はい!あります!」

「うわ!びっくりした!」
「君、返事は良いな!」

「ありがとうございます!」

「褒めてねぇよっ!」

順調…では無かったが道路教習は進む。
「じゃあそこで一旦停まろう」

もっとみる
【小説】500文字しばり/おかげで救われた

【小説】500文字しばり/おかげで救われた

会社と家を行ったり来たりの生活が良く無かったようで。最近ぽっちゃりして来たな…とは思っていましたが、先日の健康診断で”肥満に注意”との結果。これはいかん!と妻にも相談。

昨夜、健康のためダイエットを始める事に決めた。善は急げ。家族を起こさないよう静かに家を出ると、久々に運動するのでしっかりストレッチしてからウォーキングに出発しました。

朝の日差しは優しく降り注ぎ、イヤホンから流れる爽やかな音楽

もっとみる
【小説】500文字しばり/ラーメン屋にて

【小説】500文字しばり/ラーメン屋にて

出張で地方に訪れた仕事終わり。夜の歓楽街。ふと立ち寄ったラーメン屋。
「いらっしゃい…」

おお!貫禄と雰囲気のある店主!店の面構えといい、これは…期待出来るぞ!
促されてカウンター着席。店内を見回す。
「あの〜メニューは…?」

「悪いね、ウチは醤油ラーメン一本でやっとるんですわ」

「!」
「じゃあ、醤油ラーメン一杯お願いします」

「あいよ」
良いじゃん!こだわってるって感じするじゃん!ふふ

もっとみる
【小説】500文字しばり/引っ越しの挨拶

【小説】500文字しばり/引っ越しの挨拶

おやつの時間。おとなりに引っ越して来たご家族が、ご丁寧にご挨拶にいらっしゃった。口に運んでいたゴマ団子を皿に戻し、玄関に向かうンゴ。

ガチャ。玄関先に訪問者が7人立って居た。女性が口を開く。
「はじめまして、隣に越して来ました伊藤です」

こちらも挨拶を返す。続けて女性。
「こちら、主人です」

「どうも、主人です」「趣味は釣りです」
ん?

「こちら、娘です」

「こんにちは、娘です」「今年高

もっとみる
【小説】500文字しばり/小豆婆

【小説】500文字しばり/小豆婆

慌てた様子でスクールバスに飛び込んで来たマイク。何も言わずに隣の席に座ると、開口一番とんでも無い事を言い出した。

「なあジョン、落ち着いて聞いてくれ」
「日本には全身が石よりも、なんなら金属よりも硬い婆さんが居るらしいぞ…!」

「hahaha!おいおい変なものでも食ったのか?」
「いくら忍者の国だとは言え、それはあり得ないぜ!」

表情から冗談では無いと理解した俺は続きを聞く。
「日本から転校

もっとみる
【小説】500文字しばり/桃型カプセル

【小説】500文字しばり/桃型カプセル

桃型カプセルに乗り込み、鬼ヶ島からどんぶらして来た小鬼は焦っていた。人間達が住む島に流れ着いたらカプセルから出る予定だったが、出口が開かない。歓喜する爺婆。迫る包丁。

ダメだ!どんぶらし過ぎて出口が壊れた!
「おい!やめろ!中に居るんだよ!」
「これじゃ真っ二つだ!」

桃型カプセルは防音・耐衝撃機能を備えている。小鬼の叫び声と壁を叩く音は二人には届かない。力一杯振り下ろされる包丁!

「それっ

もっとみる
【その他】『ゴジラxコング 新たなる帝国』観て来た!面白かった!

【その他】『ゴジラxコング 新たなる帝国』観て来た!面白かった!

お世話になります。ヲザワです。

末弟(普段一緒に映画を観に行ったりはしませんが、このシリーズだけは一緒に観に行く)と母(コングのファンのコング)を引き連れて映画観て来ました!

4/26(金)から公開だったので、土曜日に観に行こうかと計画していましたが、末弟がバイトだったので、本日日曜日の朝9時から早起きして映画館へ突撃だ!

見どころ!
①グルメなコング!ずっと何食ってんの?
②ゴジラさん!そ

もっとみる
【小説】500文字しばり/あわてんぼうの

【小説】500文字しばり/あわてんぼうの

しまった。いまさら後悔してももう遅いが。

…プレゼントを運んでいる途中、飛行機に接触してしまった。驚いたワシはソリから転落し、気を失った。目を開けるとそこは雲の上。楽園のような風景が広がっていた。

「起きましたか?」
声のする方に目をやる。そこには女神のように美しい女性。思わず口にしてしまう。

「雲の上に女神様…ここは天国かの?」

「そうです、天国です」

「えっ?マジ…?」

「マジです

もっとみる
【小説】500文字しばり/ラブ&ピース&

【小説】500文字しばり/ラブ&ピース&

「先生〜!先生〜!」
この声は長年ワシの助手を勤めてくれているジョシュの声。息を切らして部屋に飛び込んで来た。ぶどうの甘い匂い。

家族よりも一緒に居る時間が長いせいか、話を聞く前に声の調子で良いニュースか悪いニュースか分かるようになってしまった。

この声の調子からすると…良いニュースじゃな。はて?ワシはジョシュに何を頼んでおったかの?そうじゃ…!

「まさか?!本当に完成したのか?!」

「は

もっとみる
【小説】500文字しばり/正直な漁師

【小説】500文字しばり/正直な漁師

「母さん、行ってくるよ」
年老いた母に見送られ、家を出た浦島太郎は仕事場に向かう。

するとその途中、一匹のでっかい亀が近所の悪ガキ達にいじめられているのを目撃する。それはもうでっかい亀。

困っている人が居ると放っておけない性格の彼は浜に向かう。今回の場合は人では無いが…え?でっかくね?大人二人か三人くらい背中に乗れそうじゃん。

「これこれ君達やめないか」
浦島太郎が生真面目で、融通の効かない

もっとみる
【小説】500文字しばり/そのあとは知らん

【小説】500文字しばり/そのあとは知らん

「ねぇちょっとウタっち!」
「聞いて!スゴいもん見ちゃった!」

「んー?どしたん?リヲちゃん?」

「アタシ夜型じゃん?朝弱いじゃん?」

「うん」

「今朝も寝坊して、近道するために裏路地を通ったわけ」

「夜は焼肉屋さんから匂いが漏れて来るあの狭い道だよね」
「…今度焼肉行かん?」

「焼肉は有り」
「んで見たらさ、ネズミが一匹居たの」
「小ちゃいネズミね」

「怖っ、ネズミなんて夢の国でし

もっとみる
【小説】500文字しばり/どうして?どうして?

【小説】500文字しばり/どうして?どうして?

「どうしておばあちゃんの耳はそんなに大きいの?」

「え?何て?もう一回言って?」

「機能してないじゃん」

…よし!いいぞ!順調だ!耳、目、手と次々に質問攻めしてくる。全く!知りたがりちゃんだね!世話の焼けるずきんちゃんだよ!さあそろそろ美味しく頂くとするか!

「ねぇおばあちゃん…」
来た…!待ってました!最後は『どうしておばあちゃんの口はそんなに大きいの?』からの"お前を食べるためだー!"

もっとみる
【小説】500文字しばり/美味くて不味い

【小説】500文字しばり/美味くて不味い

ポスッ!

「うっ、お前…」

ドサッ。ふうこれで依頼達成。殺し屋の俺はサイレンサーを素早く外すと、慣れた手つきでカバンに仕舞う。

あとは”ターゲット”片づけて…死体を処理し帰路に着く。

自宅に着いた俺は、テーブルに仕事道具を広げ、食後のデザートならぬ”仕事後のデザート”を食べる。殺しの後は腹が空く。たしかあれは半年前だったか。

スーパーでふと目に留まったバナナ。久しぶりに買って食ってみた。

もっとみる