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【小説】500文字しばり/ラブ&ピース&

「先生〜!先生〜!」
この声は長年ワシの助手を勤めてくれているジョシュの声。息を切らして部屋に飛び込んで来た。ぶどうの甘い匂い。

家族よりも一緒に居る時間が長いせいか、話を聞く前に声の調子で良いニュースか悪いニュースか分かるようになってしまった。

この声の調子からすると…良いニュースじゃな。はて?ワシはジョシュに何を頼んでおったかの?そうじゃ…!

「まさか?!本当に完成したのか?!」

「はぁはぁはぁ…」

「お茶飲む?」

落ち着いたジョシュに改めて問う。
「それで?本当なのかの?」

「ハイ!先生!やりました!」
「遂に…ついに出来ましたよ!」

「よし…さっそく見せておくれ!」
ジョシュに連れられ研究室へ。廊下は走らない。競歩でモリモリと向かう。

「おぉ!これが…」
「ハイチ◯ウの最後の一個を、包み紙を破らずに取り出せる装置!」

「はい!これで一緒に紙を食べちゃって悲しい気持ちになる事も、紙を取ろうとして手がベタベタになる事もありません!」

「大発明じゃ…時代が動くぞ!」
「よし…さっそく試そう!」
「ハイ◯ュウを!ハ◯チュウをおくれ!」

「ハイ!…しまった!さっき食べたやつで最後だ!買って来ます!」

「廊下は走らんようにな!」


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