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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#言葉

伝えるならば毒を制して

伝えるならば毒を制して

伝え方って難しい。
特に、人に気持ちよくお願いすることができない。
「𓏸𓏸すべきなのは〜さんだと思うんですけど。」
「何で〜しないんですか?」
なんて刺々した強い言葉を使ってしまう。
断られたくない。
出来ない奴と思われたくない。
自分が間違っている訳じゃない。
なんていう、ちっぽけな沽券を守るために。
みっともないな、大人にもなって。
自分が傷つきたくないからって他人を責めている。

人を傷

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相手を救う道は自分が助かる道を全て棄てること

相手を救う道は自分が助かる道を全て棄てること

最近、"寄り添う"って凄く凄く難しい、と痛感している。

保護者の方に対して、「お子さんの気持ちに寄り添っていきます。」という言葉をよく使っていた。
軽々しく用いていたけれど、私の"寄り添う"ってペラいな…と、穴があれば入りたい気持ち。

私にとっての"寄り添う"は、「悩みを言ってきた子どもに親身になって話を聞いてあげ、解決策を一緒に考える」ということだった。
でも、本当に悩みを抱えた子は自分から

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言葉は鎖となりうる

言葉は鎖となりうる

最近彼に言われた一言が、ずしっと心にのしかかっている。

「抜け毛で悩んでない?」
この間、彼から言われた。
私は小さい頃から抜毛症で、頭頂部が少し薄い。毛を抜く痛みが何故か落ち着くから抜いてしまう。一種の自傷行為だと思う。
コンプレックスだし、毛を抜くのは駄目だと分かっているけど、中々止められない。
悩んでいるよ。と答えると、
「寝る直前までスマホ弄ってるからじゃない?寝る1時間前はスマホ触らな

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諦める前にあなたの記憶に残りたい

諦める前にあなたの記憶に残りたい

この一年を振り返ると、
学んだこと一つ一つを実践し、上手くいく瞬間も増えてきた。
大好きな恋人ができた。
落ち込む時も皆様から頂いたお言葉に励まされ前に進むことができた。
幸せな一年だったな、と思う。
いつも記事に対して、皆様より温かなコメントやリアクションをいただき大変ありがたく思います。ありがとうございます。



2022年、下の記事を投稿した

一つの作品を書き上げてみたい。
忙しさにめ

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ともかく今は幸せを願うよ

ともかく今は幸せを願うよ

この記事↓に対して、温かな励ましのお言葉を多くいただいております。
どのコメントも真摯に私の事を考えてくださっていることが伝わり、大変嬉しく思います。
頂いたご助言の一つ一つをこれから生かしていきたく存じます。

世の中には、見ず知らずのネガティブ垂れ流し女に、こんなにも優しいお言葉を掛けてくださる方がいらっしゃる。
両親や友だちには言いづらい心の澱を受け止め、「あなたは一人じゃないよ。」って教え

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声になる前の息を飲み込む

声になる前の息を飲み込む

昔から、自分の気持ちを伝えるのが苦手。
なんて伝えればいいのか分からないし、伝えたとて受け入れて貰えるか不安。
だから、声になる前にぐっと飲み込む。
本当は聞いて欲しいくせに。
胸に重く溜まっていく空気のような思い。
結果、「無言のまま機嫌が悪くなる」という一番面倒くさい状態になってしまう。

今日、彼氏に対してつまらんことで拗ねてしまった。
詳しくは言えないけど、理由は寂しかったから。
彼は好き

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幸せの絶対条件

幸せの絶対条件

「僕の人生における幸せの絶対条件は、貴女の無事だから。」

帰り際、そう告げられた。
驚いた。言い回しが理系だな。というか、実質プロポーズでは…??
返す言葉に詰まってしまった私を抱きしめ、
「だから安全運転で帰ってね。」
と言葉を重ねる彼。

彼の家から私の家まで車で3時間。
運転中、彼の言葉を反芻し続けた。
これまでの恋愛では、
「仕事も家事もできて、しっかりしていて、愚痴なんて言わない彼女」

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花が零れる

花が零れる

日本語の美しさを愛してやまない。

特に花にまつわる言葉がよい。
花冷え、桜雨…など昔の俳人や詩人が趣のある表現を次々と生み出してくれた。

「花が散る」という言葉は花の種類によって表現が変わるそうだ。

桜は「散る」
梅は「零れる」
菊は「舞う」
椿は「落ちる」
芍薬は「崩れる」
雪柳は「吹雪く」
朝顔は「しぼむ」

なんと儚くも麗しい言葉たちだろう。
見たままを表現できる、日本語の偽りの無さに

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はぐれて現れたお前は私の欠片

はぐれて現れたお前は私の欠片

友だち、彼氏そして家族にさえ本当の自分を見せられない。嘘で塗り固めてきた人生。

「家族の仲は良いんだ。」
「仕事、楽しいよ。心配しないで。」
鎧のように笑顔と明るい嘘をはりつけている。
私の本当の気持ちを知ってもあなたに背負いきれないでしょう?
誰に対しても、そんな諦めが付き纏う。

矛盾している自分が苦しくなって、体の外側を剥がし、どこか遠くへ行ってしまいたくなる時がある。
でも、嘘も私の一部

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