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声になる前の息を飲み込む

昔から、自分の気持ちを伝えるのが苦手。
なんて伝えればいいのか分からないし、伝えたとて受け入れて貰えるか不安。
だから、声になる前にぐっと飲み込む。
本当は聞いて欲しいくせに。
胸に重く溜まっていく空気のような思い。
結果、「無言のまま機嫌が悪くなる」という一番面倒くさい状態になってしまう。

今日、彼氏に対してつまらんことで拗ねてしまった。
詳しくは言えないけど、理由は寂しかったから。
彼は好きな物を見つけると自分の世界に浸ってしまう人。
私は一緒に行動したかった。
しかし、その気持ちを伝えずに、寛容な彼女でありたいと彼を自由にさせた。
ただ、寛容になりきれないのが私のかっこわるいところで、結局帰りの車の中で不機嫌になってしまった。

「何で機嫌悪いの?」
と問いかける彼に。
「別に、機嫌悪くないよ。」
と強がってしまう私。
そんな私に彼は、
「何か気になることあるんでしょ。言って。」
と粘り強く尋ねてくれた。
1回じゃ言えない面倒くさい私。
何度も尋ねてくれたお陰で、もやもやした気持ちを伝えることができた。
でも、つい感情的になって
「もう二人で行かないでおこう。」
なんて言ってしまって、彼を悲しませた。
最悪だ。

お互いにごめんねって言って仲直りできたけど、後悔の気持ちでいっぱい。
何で自分の気持ちを、相手が傷つかないように伝えられないんだろう。
そもそも、何故一緒に行動できなかったぐらいで機嫌を悪くしちゃったんだろう。
例えば、子どもだったら同じことしてても微笑ましく見守れるのに。
勝手に期待して寂しくなって馬鹿みたい。

もう絶対、「機嫌を悪くして相手の出方を試す」なんてことはしない。
素直に自分から希望や気持ちを伝える。
自分の機嫌を悪くしないために何をすればいいのか考える。
彼氏といえど他人。傷つけない。期待しない。愛情の試し行動で、もう失いたくはないから。
彼とは、対話のできる関係でいたいから。

気持ちや言葉を全て飲み込むんじゃなく、
ゆっくり息を吐き出すように、少しずつでもちゃんと言葉で伝えよう。

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