マガジンのカバー画像

UJAキャリア

61
運営しているクリエイター

#大学教員

アメリカから香港へ

アメリカから香港へ

香港中文大学Assistant Professor
湯川将之

はじめまして、湯川将之と申します。2020年9月から香港中文大学でアシスタントプロフェッサーをしています。私は人よりも失敗している数が多いと思います。非常に反省点の多い人生だと自覚していますが、たくさんの人に助けられ、いまがあります。大学生からポスドクの方までをメインに想定して、経験から得られたことをここでいくつか述べさせていただきた

もっとみる
コンフォートゾーンからはみ出し続ける

コンフォートゾーンからはみ出し続ける

東北大学 生命科学研究科 助教
別所-上原 奏子

はじめに2017年に名古屋大学で博士号を取得し、1年間同じ研究室でポスドク、その後米国カリフォルニアにあるCarnegie Institutionで海外特別研究員として研究に従事したのち、2020年4月から現職である東北大学に赴任しました。私は植物の多様な形態に興味を持ち、その背景にある分子機構や進化の過程で植物がいつ・どのようにその機構を獲得し

もっとみる
ボクらなりの二人三脚

ボクらなりの二人三脚

The University of Utah
船井 勝彦

彼女は隣の大学で電子工学を専攻していましてね。でもオシレーターをコレクションにしてニヤニヤ笑ってるような同級生のガリ勉とは違って、人生で初めて会った本当の天才っていう感じでした。知り合った当時は彼女には付き合ってる彼がいまして。インターンシップで別の州にいたんですが。まあ最初はただの友達で。色々夜遅くまでお喋りしてたりね。三・四か月目かな

もっとみる
研究成果を社会実装する-紆余曲折のキャリア構築のススメ-

研究成果を社会実装する-紆余曲折のキャリア構築のススメ-

横浜市立大学 国際商学部
准教授 芦澤美智子

略歴
2013年より横浜市立大学国際商学部准教授。前職(公認会計士としてKPMG、産業再生機構、アドバンテッジパートナーズ)の経験を活かし、企業変革の研究を進めている。2018年からはイノベーション・エコシステム/スタートアップ・エコシステムの研究に力を注ぎ、研究成果を生かして、イノベーション拠点形成の政策提案や自らも実践活動に力を注いでいる。

もっとみる
海外PIのすゝめ Vol. 3

海外PIのすゝめ Vol. 3

シンシナティ大学の佐々木敦朗先生による、ジョブハンティング虎の巻シリーズ、第1回は海外PIのPros. & Cons.について、第2回は具体的なジョブハントプロセスのコツをお伝えしました。
さて、今回は具体的なジョブトークのコツ、いかに自分の魅力を相手に伝えるか、話し方、所作、心のありようを話してくださいました。佐々木先生は穏やかでかつ朗らかなお人柄で、佐々木ラボや、UJA(元会長)、いざよいを率

もっとみる
海外PIのすゝめ Vol. 2

海外PIのすゝめ Vol. 2

シンシナティ大学の佐々木敦朗先生による、ジョブハンティング虎の巻シリーズ、前回は海外PIのPros. & Cons.についてお話してくださいました。
さて、今回は具体的なジョブハントプロセス。効果的なカバーレターやCV (履歴書) 、Research Proposal、Teaching Statementの書き方、推薦書の集め方など、コツが満載です。このコツを知ってるか知らないかで、ジョブハンティ

もっとみる
海外PIのすゝめ Vol.1

海外PIのすゝめ Vol.1

大学院生やポスドクには一番身近な職業である大学教員、自分もアカデミアで職を得ることを夢見る人は多いでしょう。けれど、ポスト獲得の厳しさに直面する先輩を見て将来に漠然とした不安を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな皆様に、「海外でPIになればいいじゃん!」と気軽に勧めるべく、我々はこれまで海外でPIになった方々の体験談をご紹介してきました。PI (Principal Investigat

もっとみる
経済学者の回り道キャリアパス

経済学者の回り道キャリアパス

関 麻衣 (2012年経済学Ph.D修了)個人HP
立命館大学 経済学部・研究科 准教授

1.いつ頃今のご職業につきたいと思いましたか?経済学Ph.Dコース進学当初は、推薦してくださった先生方に勧められていたこともあり、国際機関でのエコノミスト就職を第一志望としていました。また、1年目終了後の進級試験を突破できない場合は民間就職をする心づもりでいました。大学に所属するという選択肢を具体的に想定す

もっとみる
色々あった、けど(今は)とても幸せ:キャリアパス

色々あった、けど(今は)とても幸せ:キャリアパス

匿名女性准教授

略歴 私は、日本で博士の学位を取得(生物学専攻)し、一年半ほど日本で研究員として働いた後、米国の大学に留学しました。そこでほぼ13年間研究員として働いたのち、日本に地方国立大テニュアトラック助教として帰国・就職しました。研究員として働く間には、肩書きはPostdoctoral Researcher → Research Scientist → Research Assistant

もっとみる
生命科学分野におけるキャリア形成の一事例:後編

生命科学分野におけるキャリア形成の一事例:後編

成川 礼
東京都立大学大学院理学研究科生命科学専攻

前回のまとめとライフイベント年表東大博士号取得からPDをへて東大助教7年を務めたキャリア形成前編はこちらです。

静岡大学での講師時代前章で述べたように、6回の面接の末に、静岡大学にPIとして職を得ることができたわけだが、家族が東京近郊を居住・就労の拠点としていたため、私としては単身赴任か遠距離の新幹線通勤のどちらかを選択するという状況であった

もっとみる
生命科学分野におけるキャリア形成の一事例:前編

生命科学分野におけるキャリア形成の一事例:前編

成川 礼
東京都立大学大学院理学研究科生命科学専攻

はじめに
このたび縁があって、私のキャリア形成の話を寄稿させていただくことになった。私は現在、東京都立大学にて准教授として研究と教育に携わっている。独立した研究室を運営する所謂PI(研究室主催者)という身分である。前任校である静岡大学でも講師として7年間、研究室を運営してきた。これまでに教員として3つの大学に所属し、それらの職を得るために合計5

もっとみる
小さな成功体験を、少しずつ自信に変えて

小さな成功体験を、少しずつ自信に変えて

熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS) 特任准教授
筑波大学生存ダイナミクス研究センター 客員准教授
佐田亜衣子

研究者という職業は、楽しくも苦しい
やってもやっても結果が出ない実験。自信の持てない自分。先の見えない不安。研究資金獲得や業績への重圧。

若手研究者の不安定なキャリア、研究とライフイベントとの両立、根強いジェンダーバイアスといった研究者を取り巻く環境にも課題が多い。

「研究が

もっとみる
スポーツ心理学者|英語力0からアメリカで大学教員になる

スポーツ心理学者|英語力0からアメリカで大学教員になる

岩月猛泰(いわつき たけひろ)
所属・職業
1) ペンシルベニア州立大学 / Pennsylvania State University-Altoona
o 助教 / Assistant Professor
2) グーグル / Google LLC
o メンタルパフォーマンスコンサルタント/ Mental Performance Consultant

Q.今のご職業に就くと決めた時期は?
1)

もっとみる
無限に広がる可能性を探そう

無限に広がる可能性を探そう

 海外日本人研究者ネットワークUJAは、様々な分野のアカデミア研究者、企業研究者、医者、会社員、政府関係者など豊富な人材を持つ一般社団法人です。https://en.uja-info.org/about

 日本人研究者のキャリアにおける相互支援の場として、留学を検討する方への情報提供や支援、教育・科学技術行政機関との情報交換や連携を行っています。

 我々は科学を通して日本の発展を応援しています

もっとみる