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自省録

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反省
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予言してあげる、君は酔えない。

予言してあげる、君は酔えない。

 お酒に酔っている人を見ると楽しそうだなと思う。誰かとお酒を飲みに行っても周りの空気に酔ってはいるが、自分自身が酒に酔って楽しくなり気が大きくなることはない。ひたすらに頭が痛くなるだけだ。お酒に酔わず、空気に酔って、酒に酔ったふりをしているところが大きい。酒を飲むとかえって酒を飲む自分をメタ化して眺めて冷静になってしまう。むしろ疲労困憊にさせたほうが周囲からの視点や普通はどういう風に行動するかとい

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たぶんLGBTの問題をややこしくしてる原因の一つに、性別が不可変であるという思い込みがあるのではないかと思うんだ。

一昔前まではLGBTは病気だった。精神をおかしくしていると思われていた。
今ではそういったものは否定されて、何かを好きであること嫌いであることとかのように個性の一つとしてみなされるようになってきている。
しかし、前時代的な考えが100%間違っていると思えない。例えばアメリカの学校で小中学生のカミングアウトを無効にするうんぬんかんぬんが議論になっていたが、それはある意味正しいのかもしれない。一時的な

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映画「星の子」(霊感商法にはまった家庭のお話)を見ての私見

あらすじはなぞらない。

表現

 この映画全体がそうだけど演者さん、脚本屋さんが各キャラの本性が行動に影響を与えているように見せているころがすごい。例えば南先生というイケメン?数学新任教師。彼のキャラも演技とは思えない自然さがある。彼の授業の薄っぺらさも、やたら受験だけを強調する教師としての人間氏の魅力の薄さも自然に態度から伝わってくる。人のことは一切考えていないのに人気はあるのそのキャラもくそ

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ちょっと上向きなお話も。

 中高時代の仲の良かった友人と会ってきた。彼女は大学生になって少し垢抜けた感じがした。別に変な意味じゃなくて言葉通り大人になってしまったのだなと感じた。小綺麗に取り繕いなんとなくこの世界を諦めてしまったような。世界は確実に歳をとる。もとのままであることは良くも悪くもないのだ。お互いの近況(愚痴中心、私は悲壮感を漂わせないよう努力したつもりだったが漏れ出ていただろうな)とかちょっと面白かった周りの人

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生まれたときから哲学者。(20.8.30.19.23)//晒し

その子は小さなときから不思議な子だった。

一人で思索に耽ったり、作業したりすることを好みながらも、おしゃべりを始めると吃音で早口に口を動かしたまま止まらなくなった。科学が好きで新たな世界にワクワクしながらも、神の存在や倫理に頭を悩ませ、怖れていた。

その子は世界と正義を体内に抱え込んでいた。暴れまわる体の中の言葉がその子に牙を剥き出し噛みつく。自分の希求と矛盾する世界と正義が彼をおろし器に押し

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