ちょっと上向きなお話も。

 中高時代の仲の良かった友人と会ってきた。彼女は大学生になって少し垢抜けた感じがした。別に変な意味じゃなくて言葉通り大人になってしまったのだなと感じた。小綺麗に取り繕いなんとなくこの世界を諦めてしまったような。世界は確実に歳をとる。もとのままであることは良くも悪くもないのだ。お互いの近況(愚痴中心、私は悲壮感を漂わせないよう努力したつもりだったが漏れ出ていただろうな)とかちょっと面白かった周りの人の話、自分の話とかを相互にした。
 彼女は当時、今もそのケがないわけではないが、拗らせていた。社会不適応ではないかと感じていた。しかし、自分の出身校を卑下していたりしたが、まあ普通によい私立女子校だったし、音楽知識、哲学知識につきては秀でたものがありじつは賢かったのではないかと思う。偏狭な知識を持つという点と家庭環境と自分の周辺に関して何か違和を感じていた点でひどく気があったものだ。
 そんな彼女も話を聞いていると、今では普通に友達が増えて仲の良い友達もできて大学生活を順調に滑り出したらしい。正直うらやましいと思いながら、良かったなと思う。どんなにこじらせても適応できる。時期の問題はあるかもしれないが、ずっと同じ状況が続くわけではないのだから。

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