とむこむ

福岡市在住。お仕事の都合あって、関東に住む夫と別居生活中♨️中国系の小さな商社でプロモー…

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福岡市在住。お仕事の都合あって、関東に住む夫と別居生活中♨️中国系の小さな商社でプロモーションや広報などを担当してます。日々のあれこれを、格好つけずに自然体で。遠回りの人生だって悪くない...はずw

記事一覧

エブリシングの真価

お手軽に本を購入したく、ブックオフへふらり。今の自分の心情に響いて、リンクする本を探しに2階に上がる。そして迷わず100円コーナーへ。 いつものように、林真理子、姫…

とむこむ
2年前
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興奮の冷めぬ夜

柳美里の自伝作。 幼少の頃から、どこにいても苛められ続けた思春期。 そして東京キッドブラザーズ、東由多加氏との出会い。 (劇団の主宰者、柳美里と異性関係にもあった…

とむこむ
3年前

だれかのあの日〜人を傷つけない必殺法〜

一言多いんだよね、そういつも言われる。自分でも自覚している。わたしは、ひとこと、多い。一言うと十返ってくる、とも。それも十分理解している。 ここ5〜6年の間は、転…

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3年前
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JR上野駅公園口

12年の年月をかけて作られたそうだ。柳美里さんの話題の作品。何度と取材を重ねて来たのだろう、多大な資料を読み込み裏付けもきちんと取られた、ある種記録のような作品に…

とむこむ
3年前
5

わたしのかて。

あなたの人生の糧は何ですか? もしそう聞かれたらわたしは迷わず答える。あの出版社で過ごした10年かな... と。 28のとき父を亡くした。胆管がんだった。必ず治ると信…

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3年前
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どうして今年は

1月5日。わたしの誕生日。コロナ渦中ということもあって決して派手なものではなかったが、例年に増して最高の誕生日となった。 朝目覚めて携帯を手に取ると、離れた場所で…

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3年前
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過去のわたしは、わたしのスター

全く人物違うんじゃないの? そう思うくらい20代の自分と今のわたしは違う。多少なりとも紆余曲折はあったにせよ、こんなに変わるものかと我ながら驚く。 高校時代はヤン…

とむこむ
3年前
エブリシングの真価

エブリシングの真価

お手軽に本を購入したく、ブックオフへふらり。今の自分の心情に響いて、リンクする本を探しに2階に上がる。そして迷わず100円コーナーへ。

いつものように、林真理子、姫野カオルコ、桐野夏生、柳美里あたりを見ながら、最近ゴッホ展に行った名残があったのか、原田マハも覗きに。

そして店内に流れる音楽が平成の大ヒットメドレーであることに気づく。本を吟味しながらそのメロディーに耳を傾けていると、MISIAの

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興奮の冷めぬ夜

興奮の冷めぬ夜

柳美里の自伝作。
幼少の頃から、どこにいても苛められ続けた思春期。

そして東京キッドブラザーズ、東由多加氏との出会い。
(劇団の主宰者、柳美里と異性関係にもあった

読んで感じたのは
誰もが周知の事実なんだろうが、
柳美里は才能の塊なのだということ。

東氏とのことばの掛け合い、
演劇に没頭した2年間の記録などは
ひどく興奮をして、
わたしは一気に文を読み進めた。

在日韓国人だからといって、

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だれかのあの日〜人を傷つけない必殺法〜

だれかのあの日〜人を傷つけない必殺法〜

一言多いんだよね、そういつも言われる。自分でも自覚している。わたしは、ひとこと、多い。一言うと十返ってくる、とも。それも十分理解している。

ここ5〜6年の間は、転職があったり、結婚を経験したりで滅多に癇癪を起こすこともなくなっていった。それでもだ。未だにカチンとくるとどうにも抑えられないことがあって。そんな時は、リアルタイムにめちゃくちゃ後悔しながら、嫌な言葉を発している、なんて訳の分からない事

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JR上野駅公園口

JR上野駅公園口

12年の年月をかけて作られたそうだ。柳美里さんの話題の作品。何度と取材を重ねて来たのだろう、多大な資料を読み込み裏付けもきちんと取られた、ある種記録のような作品にも思えた。

運に恵まれない
たった一人の男の人生を描いている。

だけど、すごく壮大な大作を読んだ気がした。わたしはそれほどのエネルギーを消耗したのだ。

運がない。

そう嘆く知人が私にもいた。
考えるだけで胸が詰まる言葉だが、しばら

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わたしのかて。

わたしのかて。

あなたの人生の糧は何ですか?

もしそう聞かれたらわたしは迷わず答える。あの出版社で過ごした10年かな... と。

28のとき父を亡くした。胆管がんだった。必ず治ると信じ込んでいた病魔は辟易するほどしつこく、無情で、憎むべき存在だった。闘病の末、父は56の若さでこの世を去った。

それまでの私といったら、ちゃらんぽらん。気が向けば留学、若いくせに転職を何度も繰り返した。考えるのは目先の楽しいこ

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どうして今年は

どうして今年は

1月5日。わたしの誕生日。コロナ渦中ということもあって決して派手なものではなかったが、例年に増して最高の誕生日となった。

朝目覚めて携帯を手に取ると、離れた場所で暮らす主人からのライン。昨年は、前日に里帰り中の大喧嘩で、結局彼からの「おめでとう」は聞けなかった。女の子がロウソクの火を消す可愛いLINEスタンプに思わずにんまりする。めっちゃ嬉しい、最高! そう伝えたい気持ちをいつもの癖で、1/10

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過去のわたしは、わたしのスター

過去のわたしは、わたしのスター

全く人物違うんじゃないの? そう思うくらい20代の自分と今のわたしは違う。多少なりとも紆余曲折はあったにせよ、こんなに変わるものかと我ながら驚く。

高校時代はヤンチャ娘の代名詞のようなもので、進学校に進んでも、勉強には身が入らず、部活も途中でやめ、高校3年の時は夜な夜なクラブに出入りし、とにかく遊んだ。

大学に入ってからも、入る端からお金を使い、古着からハイブランドまでお洒落に明け暮れた。

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