見出し画像

興奮の冷めぬ夜

柳美里の自伝作。
幼少の頃から、どこにいても苛められ続けた思春期。

そして東京キッドブラザーズ、東由多加氏との出会い。
(劇団の主宰者、柳美里と異性関係にもあった

読んで感じたのは
誰もが周知の事実なんだろうが、
柳美里は才能の塊なのだということ。

東氏とのことばの掛け合い、
演劇に没頭した2年間の記録などは
ひどく興奮をして、
わたしは一気に文を読み進めた。

在日韓国人だからといって、
コンプレックスなどは
微塵もない。

あるのは止めどなく湧き上がるどうしようもない感情。
これは表現することへの飢えだったのではないか。

最後に、その記憶力に感心した。
幼少期からだから当然すごい量だが、
静かに揺れる心の動き、襞を
細かに、丁寧に描いている。

まだ、まだ、興奮の冷めない夜。
どうしよう。

#柳美里 #水辺のゆりかご #読了 #自伝 #東由多加 #東京キッドブラザーズ #解説 #は #大好き #な #林真理子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?