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石はすべて答えのかたちをしている
私はアーティストとしてこれまで、鉱物をモチーフとしたアッサンブラージュ(立体的コラージュ)という手法で潜在意識へアクセスし、それにより自然崇拝や祖霊への畏敬という文化への理解と教化を深めていくことに徹した活動をしてきました。
今回アートコンプレックスセンター東京における二回目の島津さゆり個展では、この活動における一つの思索を試みます。
古来より、鉱物はあらゆる文化圏において様々な宗教・信仰・祭儀
アーティストステートメント
私は旧い農家に生まれ、自然崇拝と祖霊信仰を中心とした神仏習合文化、多神教的文化の影響下の中に育ちました。
そうした背景を持つゆえに一神教的文化を背景とする西洋思想に違和感を感じていた私は、自身のルーツをより理解するため大学を卒業後に旧官幣大社の神社に本職巫女として奉職し、神楽舞や雅楽による祭儀や神前奉仕を行い後進の指導を行う巫女長を勤めました。
伝統的宗教の中での芸術とは、しばしば人が神を賛美
夢を見ること~鉱物ジオラマと超現実~
さて、このところずっと私の今後の活動方針についてお話してまいりましたが、本日は島津さゆり個展「こんな夢を見た」のテーマとコンセプトについてお話ししたいと思います。
先日、自分の背景やルーツから無意識や潜在意識にアクセスする現代の「かんなぎ」とシュルレアリスムの相似に迫る表現を目指していることは既にお話ししました。
その上で、今回の個展には「こんな夢をみた」というタイトルを採用しました。
今回
鉱物ジオラマからアッサンブラージュアートへ
今日は「鉱物ジオラマ作家『時計荘』としての活動と、美術作家「島津さゆり」としての2つのラインで活動していく」という昨日のお話からさらにお話を進め、新しく活動を始めた「美術作家・島津さゆり」のアッサンブラージュアートとはどういうものなのかについてお話ししたいと思います。
以前お話ししたかもしれませんが、私は旧い農家に生まれ、昔ながらの日本人の価値観、山川草木森羅万象の自然を崇拝し、祖霊を崇敬する宗
島津さゆり個展「こんな夢を見た」について
東京四谷三丁目・アートコンプレックスセンターにて2022年5月17日(火)~22日(日)※最終日のみ17時まで※、島津さゆり名義の初個展「こんな夢を見た」を開催します。
私はこれまで鉱物ジオラマ作家「時計荘」の屋号で、主に書店や雑貨店、カフェやイベント等での活動を2014年から8年間してきたのですが、この度新たな挑戦として、アッサンブラージュアートとしての鉱物ジオラマの世界を表現する美術作家「島