マガジンのカバー画像

鉱物アート作家「時計荘」の見る夢は

7
鉱物アート作家時計荘・島津さゆりの作品制作にまつわる話や作品解説などをまとめてゆきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

アーティストステートメント

アーティストステートメント

私は旧い農家に生まれ、自然崇拝と祖霊信仰を中心とした神仏習合文化、多神教的文化の影響下の中に育ちました。

そうした背景を持つゆえに一神教的文化を背景とする西洋思想に違和感を感じていた私は、自身のルーツをより理解するため大学を卒業後に旧官幣大社の神社に本職巫女として奉職し、神楽舞や雅楽による祭儀や神前奉仕を行い後進の指導を行う巫女長を勤めました。

伝統的宗教の中での芸術とは、しばしば人が神を賛美

もっとみる
明晰夢にハマった結果アーティストになってしまった話

明晰夢にハマった結果アーティストになってしまった話

個展も会期残り4日となり、そろそろ作品に関する話だけではなく私の話もしようかと思っていたところ、今朝は久しぶりに明晰夢をみたので、今回は私の作品の統一テーマにもなっている夢の話をしようと思います。

そもそもの発端は、大好きな谷山浩子さんのご著書で浩子さんが夢日記をつけていた話を読んだことでした。

浩子さんの世界に憧れていた私は、あの独特の発想や詩情あふれる世界にもっともっと近づきたくて、大学の

もっとみる
鉱物ジオラマからアッサンブラージュアートへ

鉱物ジオラマからアッサンブラージュアートへ

今日は「鉱物ジオラマ作家『時計荘』としての活動と、美術作家「島津さゆり」としての2つのラインで活動していく」という昨日のお話からさらにお話を進め、新しく活動を始めた「美術作家・島津さゆり」のアッサンブラージュアートとはどういうものなのかについてお話ししたいと思います。

以前お話ししたかもしれませんが、私は旧い農家に生まれ、昔ながらの日本人の価値観、山川草木森羅万象の自然を崇拝し、祖霊を崇敬する宗

もっとみる
島津さゆり個展「こんな夢を見た」について

島津さゆり個展「こんな夢を見た」について

東京四谷三丁目・アートコンプレックスセンターにて2022年5月17日(火)~22日(日)※最終日のみ17時まで※、島津さゆり名義の初個展「こんな夢を見た」を開催します。

私はこれまで鉱物ジオラマ作家「時計荘」の屋号で、主に書店や雑貨店、カフェやイベント等での活動を2014年から8年間してきたのですが、この度新たな挑戦として、アッサンブラージュアートとしての鉱物ジオラマの世界を表現する美術作家「島

もっとみる
個展の開催とシャララ舎さんのこと

個展の開催とシャララ舎さんのこと

今年もGW時期恒例、4.28〜5.30でシャララ舎さんでの個展を予定しているので、例年であれば既にご住所をいただいている方へのダイレクトメールの発送が完了している時期になりました。

が、今年はWebおよびSNSでの告知のみでまだDM発送ができずにいます。

昨今の状況を踏まえて、先々のことを早めに告知してしまうと、万が一感染拡大状況が悪化した場合ご予定を組んでいただいたお客様にご迷惑がかかってし

もっとみる
生活の中で石を飾る愉しみ

生活の中で石を飾る愉しみ

時計荘の作品は基本的に、普段の生活の中で石を安全に手軽に飾って楽しめるように作られています。

鉱物をコレクションするのは楽しい趣味ですが、前回の記事でも書いたように、生活の変化によって引き出しにしまい込んだ鉱物を取り出して眺めることが難しくなると、ほぼ死蔵しているだけで鉱物に親しむ生活も遠のきます。

難しいことは抜きにして、ただ美しい石、面白い石を眺めて暮らしたい。

疲れた時にふと、自分の好

もっとみる
鉱物アート作家になるまで

鉱物アート作家になるまで

初めまして、鉱物アート作家の『時計荘』島津さゆりです。
鉱物標本を使ったジオラマを盛り込んだオブジェを専門に制作しています。

『時計荘』は屋号、島津さゆりは作家名です。

今でこそ店舗常設やギャラリーや書店での個展を中心に活動していますが、活動初期はデザインフェスタなどのイベント出展をメインに活動していたため、屋号が必要だったので当時運営していた鉱物ブログ「時計草の庭通信」を縮めて語尾を変換して

もっとみる