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#中東
クリスチャンの町、タイべ
アラブと言えば、イスラム。パレスチナと言うと、聖地を含んでいるところでイスラム教とユダヤ教が争っていると思っている人も多いと思う。争っている内容はさておき、ここパレスチナの人口約495万人の92パーセントがイスラム教徒であるため見かける殆どはイスラム教徒と言っていいだろう。残り7パーセントがキリスト教徒で1パーセントがその他ということになる。
その7パーセントのクリスチャンは点在しているが、首都機
シリア難民夫婦の家に招かれる
シリア人難民ムハンマド夫妻のアパートメントに行く。ドアを開けるとまだあどけない少女のような奥様が待ち受けている。
ウェルカム!さっき電話で話は聞いたわ。ガザのムハンマドのお友達ね!よろしく。
奥様はにこやかに出迎えてくれた。美しい髪と透き通る目をした奥様とムハンマドは高校生カップルがじゃれ合うように今日の帰宅をお互い喜び合っている。見ててこっちが照れくさくなるくらい。でもよく考えてみると、二人
もう一人のムハンマド
ムハンマドの電話が鳴る。アラビア語で何やら喋っているけど、わたしにわかるのはインシャアッラーくらい。
さあ、行こう!友達を紹介する。語学学校で知り合ったんだ。君の話もずっとしてたから。
私たちはアントワープ駅の方に向かった。駅前で多く見かけるオーソドックスなユダヤ人たち。そして立ち並ぶダイヤモンド商店。そこをくぐり抜けて行く。
ワッサラームアレイコム ワアレイコムサラーム
見た所20代前半
ガザ人ムハンマドが難民になるまで
インドでの学生生活が終わって就職活動をしたんだ。何社か内定もらってアメリカの企業も採用が決まったんだけど、ビザが下りないというのでどこにも最終的には働けなかったんだ。パレスチナ人だからね、最初から予想はしていたけど。それでビザなしでも入国できるヨルダンに行った。ヨルダンで就職活動をしようと思ってね。
ヨルダン人とガザ人も実はあんまり仲が良くないんだよ。過去の歴史でね。パレスチナ難民も多いし。ヨル
ガザ人ムハンマドとの再会
列車に乗ってアントワープ駅に着く。歴史あるその建物は天井が高く美しい装飾、いかにもヨーロッパという感じがした。目につくところ、至る所に大きな銃を携えたソルジャーがいる。イスラエルだと見慣れた光景。久々のパリでも以前より明らかに増えていた。ここ、ベルギーもそうだった。電車を降り、駅のコンコースに向かう。ムハンマドと会えるのか心配もしつつ、Wi-FiのマークはあるがわたしのiPhoneはそれをキャッチ
もっとみるガザ人ムハンマドに会いに行く
2015年の春、ムハンマドから1通のメッセージが届いた。彼とは2013年南インドマイソールで知り合ったパレスチナ、ガザからマイソール大学で学ぶ学生だった。インドに来る前にはアルジェリアに居たりしたらしい。
今、ヨルダンのアンマンにいます。これからアンオフィシャルルートでヨーロッパを目指します。しばらく連絡取れないけど心配しないで。また連絡するから。
メッセージにはそう記載されていた。アンオフィ