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ピンチをアドリブで乗り越える技

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#芝居

ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

ピンチをアドリブで乗り越える技 96/100(立場)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、イギリスの演劇学校で行われているエキササイズをもとに、私たちが即興の劇団で、インプロのために独自に開発したものです。

実践するには、2人必要なので難しいとは思いますが、「アドリブで乗り越える」為のヒントが詰まっていると思うので、ご紹介します。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 74/100(独創)

ピンチをアドリブで乗り越える技 74/100(独創)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

『The Stick』エキササイズのご紹介も、今日で3日目です。

このエキササイズで、前の人たちの真似をするためには、『傾聴』が欠かせないという話をしました。つまり、洞察力と、受け取った情報を処理する解析力、この双方が求められるのです。

正解の棒の持ち上げ方と

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ピンチをアドリブで乗り越える技 70/100(忘我Ⅱ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 70/100(忘我Ⅱ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、私なりに、3種類あると思われる「忘我の境地」について、一つ目の憑依型をご紹介しました。

また、途中までお話ししましたが、二つ目はアメリカ式であると思います。

これはスイッチの切り替えを得意とするイギリスの役者とは違い、本番の前後の時間帯でも、その役に入

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ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

ピンチをアドリブで乗り越える技 66/100(チャンス)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日の続きです。

「小学校で起きた無差別殺人事件の、加害者と被害者家族の和解プロセス」

という題材で、それぞれ綿密に役作りをした上で、一つの部屋で対面するという即興劇を行います。

経緯は思い出せないのですが、私は被害を受けた生徒たちの教師、という役柄で参加し

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ピンチをアドリブで乗り越える技 65/100(圧力鍋)

ピンチをアドリブで乗り越える技 65/100(圧力鍋)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「ピンチに強い精神力」も、前回でそろそろと思っていたのですが、今日も引き続きこの方向のお話をしようと思います。

というのも、先ほどたまたま、荒木博行さんのNewsPicksを拝読して、色々と思い出したので、ご紹介させてください。

(ここのところ少しアウトプット

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ピンチをアドリブで乗り越える技 53/100(Objective)

ピンチをアドリブで乗り越える技 53/100(Objective)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

前々回で、Objectiveに少し触れましたが、今回は詳しくご紹介したいと思います。

私たち役者は、一つの場面を演じるにあたり、
自分のキャラクターの目的は何か?
を定めることが重要であると考えます。

ピンチに陥った時に置き換えるならば、ピンチの前と後では、こ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 52/100(感情)

ピンチをアドリブで乗り越える技 52/100(感情)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

「もっと感情込めて!」

というダメ出しをされるのが演技である、というイメージが強いのではないでしょうか?

英訳するとすれば、「Bring out more emotions!」ですかね?

欧米の現場では、こういったことを言われることは、まずありません。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 41/100(即興術09) -独白

ピンチをアドリブで乗り越える技 41/100(即興術09) -独白

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

見渡せばそこに、ヒント

今日からは、「独白(一人語り)」に関してお話していこうと思います。

私たちのインプロ劇団では、独白も行っていました。

単なるコメディーではなく、本格的な演劇にも引けを取らない作品を、即興で上演しようとしていたので、独白は必要な表現方法

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