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へっぽこマーケターの日々

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web制作畑からマーケやデータ分析にジョブチェンジしたアラサーが週に1回気づきを書きます。
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#マーケ

事業の“健康状態”を数値で定点観測する、という話

事業の“健康状態”を数値で定点観測する、という話

「へっぽこマーケターの日々」第46回(前回は3/20更新)。

今回は、経営戦略に関わる数値のモニタリングについて。前回のnoteに書いていた、タスクと論点の整理についてはまた後日まとめる。

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戦略とはリソースの使い方の方針戦略とは大まかに言えば、やること・やらないことを決め、何にどれほどの人員を割くかという経営資源の振り分けを考えるという側面がある。

また、戦略は企業のミッションやビ

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毎日書くのは、部屋の掃除(のようなもの)である、という話

毎日書くのは、部屋の掃除(のようなもの)である、という話

「へっぽこマーケターの日々」第29回(前回は2/27更新)。

このマガジンを1月に始めたのは、インプットしたことや、インプットをどう実践に落としたかを外部に発信するためだ。

学んだことを実践知に落とすというサイクルをアジャイル的に行いたかった。具体的には、学びを即実践してうまくいかなければ即改善(学び直し、関連知識の収集)というのを短期間で繰り返すイメージだ。

アジャイルという言葉に馴染みが

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事例研究どうしよう、という話

事例研究どうしよう、という話

「へっぽこマーケターの日々」第40回(前回は3/13更新)。

今週もファンマーケティングの定例があったので、先週の「作品が爆発的に広がるために必要な2つの軸、という話」の続きを書こうと思う。

前回のおさらい●議題
物語を作り、届けることにおいて、「濃いファンとの繋がり」と「爆発的な広がり(ムーブメント性)」の両立を探る

●仮説
「コンテンツ(思想)」と「コミュニケーション」の両方がバランス

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相手にすんなり受け入れられるプレゼンのコツ、という話

相手にすんなり受け入れられるプレゼンのコツ、という話

「へっぽこマーケターの日々」第39回(前回は3/12更新)。

事例共有の真の目的が何かを考えたとき、ノウハウを共有することでコストを低減することだと思う(範囲の経済性)。

今回はノウハウ共有に必要な、「ノウハウ=結論」の基となる「根拠」と「事実」の考え方・作り方について実践していることを書いてみる。

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マーケ施策を推進するために、成功イメージの醸成と、知見の共有として、計画・実

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施策の改善サイクルに影響を与える、“よい受け身”と“悪い受け身”、という話

施策の改善サイクルに影響を与える、“よい受け身”と“悪い受け身”、という話

「へっぽこマーケターの日々」第38回(前回は3/10更新)。

仕事において「受け身」というとあまりいい印象を受けないと思うが、実は「受け身」にも2つのタイプがあるのではないだろうか。

言われたとおりにやったことを、また次回以降さらに改善して質を上げられるか否かはどんなことによって左右されているのか、考えてみた。

(ちょうど今日同僚と話したことがベースとなっている)

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ダメ

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“代案”の存在の有無が、施策の実行度を左右する、という話

“代案”の存在の有無が、施策の実行度を左右する、という話

「へっぽこマーケターの日々」第37回(前回は3/9更新)。

マーケ施策をいろんな人をまきこんで実行するには、どうしたらいいかを引き続き考える。今回は施策の準備が進まない原因や、施策自体が立ち消えになる原因の対処法について。

目的達成が重要なのだから、「不確定要素」によってプラン(手段)がグラついて実行が担保されないことは避けるべきだ。自分なりの「コトの進め方」をこれまでの経験を踏まえて書いて

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作品が爆発的に広がるために必要な2つの軸、という話

作品が爆発的に広がるために必要な2つの軸、という話

「へっぽこマーケターの日々」第35回(前回は3/5更新)。

今回は、週に一度のチーム横断のファンマーケティング定例(通称・ファンマネジメント定例)で議論した、表題の話についてまとめようと思う。

前半は前提パートとなるので、文脈が理解できそうな人は前半は太字だけ拾って後半をじっくり読む、でもいいかも知れない。

今週の定例のお題序盤、ファシリテーターである自分は議論のテーマとして、「"ファンに

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コミュニティの質を左右する「タイミング」、という話

コミュニティの質を左右する「タイミング」、という話

「へっぽこマーケターの日々」第34回(前回は3/5更新)。

コルクは編集者の会社でしょ、と言われるがそうではない。

・Create…時代性のある、本質的な物語を生み出し続ける
・Connect…ファンとクリエイターが直接繋がる社会をつくる
・Realize…物語に宿っている、世の中を変える力を顕在化する

というコルクの3つのビジョンにあるように、「作る」だけではなく、「繋げる」「広げる」と

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“売れる”ためのチームのあり方、という話

“売れる”ためのチームのあり方、という話

「へっぽこマーケターの日々」第33回(前回は3/4更新)。

今日は、同僚が共有してくれたTipsをきっかけに、“売れる”作品をつくるために、“誰が”、“どんなこと”をすればよいかについて、最近考えていることを書いてみる。

つい先日、コルクのマネジメント作家の新刊が発売即重版となった。重版というのはなかなか起きないし、たくさん刷ることはリスクなのでそれ以上のメリットがないと刷ってもらいにくい。な

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売上に直結しない活動をKPI化する意味、という話

売上に直結しない活動をKPI化する意味、という話

「へっぽこマーケターの日々」第32回(前回は3/2更新)。

今回は、KPI設定についての理解がまだぼんやりしている人向けに、イメージを掴めるようにと思って書いた。

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データを闇雲にとっていないだろうか。

世の中、実はやろうと思えば自社データは結構いろいろ見れる。そしてデータ分析をアテにする人は皆、“気づき”を求めている。

しかし多くあるデータの内、意味のあるデータ、つまり次のア

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「うまくいった」かは誰が決めるのか、という話

「うまくいった」かは誰が決めるのか、という話

「へっぽこマーケターの日々」第31回(前回は2/29更新)。

「この施策はうまくいった」

聴くとうれしくなるフレーズではある。しかしそれは本当なのだろうか?

そもそも「うまくいく」の基準は人それぞれだ。解釈に幅がある。

事実を正しく認識できないと、次のアクションに繋がらない。

「何が」「どれと比べて」「どれくらいの数値」だったのか?それにより次回どれくらいリカバリーが必要なのかも変わる。

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マーケティングは文脈作りだ、という話

マーケティングは文脈作りだ、という話

「へっぽこマーケターの日々」第30回(前回は2/27更新)。

近ごろ、コルクではマーケティングの一環として、「作品に触れる文脈作り」についての議論が活発になってきている。ざっくり言えば、作品の価値と、世の中の興味関心をマッチングさせる機会を作ること。

たとえば、1/6の仕事はじめの日に、フォロワーへのエールをツイートしたときは、『宇宙兄弟』の困難な仕事にも前向きに取り組む主人公・ムッタを絡め、

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コーポレートサイトもDO/BEをさらけだしたらいいのでは、という話

コーポレートサイトもDO/BEをさらけだしたらいいのでは、という話

「へっぽこマーケターの日々」第28回(前回は2/25更新)。

マーケターとしてコルクのコーポレートサイトを改修するプロジェクトに関わらせてもらっている。

課題は、コルクが具体的になんの会社であるかわかりにくいことだ。

実際、コーポレートサイトへの流入ワードの、Googleでの検索結果からも推し量ることができる。コルクが関わる作品や、代表の佐渡島さんの考えについてのニーズが高いのだ。

また、

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データは思った以上に嘘をつくので自衛しよう、という話

データは思った以上に嘘をつくので自衛しよう、という話

「へっぽこマーケターの日々」第27回(前回は2/21更新)。

Google Analyticsや売上数値、メルマガの登録推移など、データにちょっとでも触れたり、週次や月次でレポーティングする人などはどれくらいいるだろうか。また、逆にデータの分析結果を見る立場の人はどれくらいだろうか。

今回はそんな一応はなんとなく統計データとのつきあい方を知っておきたい人のためのnoteを書いてみる。

統計に

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