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美術館・博物館レビーまとめ

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都内の美術館や博物館に行ったnoteの記事を、まとめました。
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2024年6月の記事一覧

『黒田記念館』(上野)

『黒田記念館』(上野)

上野の森、東京藝術大学近くにある黒田清輝の作品を展示した美術館。
黒田清輝は近代日本の西洋絵画の重要人物にして後の芸大となる東京美術学校教授にして、帝国美術院院長や貴族院議員などを歴任した日本美術界の偉い人。
以前から、気になっていたので、近くに行くことがあったので入ってみることにしました。

展示スペース自体は、小学校教室2つ繋げたくらいのスペースに10数点の作品と、イーゼルなどがてんじされてい

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『FOCUS  ON STRETCH PLEATS』(21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3)

『FOCUS ON STRETCH PLEATS』(21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3)

他の展示を観に行ったら、隣でやっていたので、こちらの展示も観てみました。
ISSEY MIYAKEの細かいシワを付けることで、色んな体型の人が着られる服「STRETCH PLEATS」に関する展示を行っていました。
このギャラリーにぴったりな展示でした。

https://www.2121designsight.jp/gallery3/stretch_pleats/

『魚谷繁礼展 都市を編む』(ギャラリー間)

『魚谷繁礼展 都市を編む』(ギャラリー間)

六本木に行く用事があったので、ついでに建築系のギャラリーであるギャラリー間で開催されている『魚谷繁礼展 都市を編む』を観てきました。
古くからの家をリノベーション、あるいは大幅な改修などを行うことで、新たな価値を生み出す試みをしている建築家の展示とのことでした。
リノベーションすることで、古い木造の建物がその魅力を活かしてここまでスタイリッシュに生まれかわるんだなあと感じた展示でした。

環境保全

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『白隠フォーラム 英一蝶と白隠』(冝雲寺(一蝶寺))

『白隠フォーラム 英一蝶と白隠』(冝雲寺(一蝶寺))

先日観に行った『大吉原展』で、見掛けて気になっていた英一蝶についての講演会があるとのことで、行ってみることにしました。
開催したお寺である冝雲寺は、英一蝶が仮住まいさせてもらっていたことがあるとのことでした。
室内は50脚以上のの椅子を並べた本堂にびっちり人が入っていました。

禅宗である臨済宗の中興の祖である白隠と、三宅島に流刑になったことのある英一蝶についての講演とのこと。
臨済宗系の定例的に

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『山と木と東京展』(東京ミッドタウン デザインHUB)

『山と木と東京展』(東京ミッドタウン デザインHUB)

技術の革新と法律の改正で、木材を遣った高層建築が可能になったのだそうです。
これから都心部を中心に、様々な木造による高層建築物が建つのだそうで、それに関する展示を行っていました。
構造的な問題をクリアして、木材を住宅に使う上で一番問題となっていた火災の問題も、現在の技術で防火時間が3時間に出来る技術が出来たりしたということで、高層建築物が実現したのだそうです。
木材ということでコンクリートや鉄を使

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『帰ってきた橋本治展』(県立神奈川近代文学館)

『帰ってきた橋本治展』(県立神奈川近代文学館)

【内容】
小説家、イラストレーター、評論家の橋本治の回顧展。

※神奈川での展示は、すでに終了しています。

【感想】
港の見える丘公園にある県立神奈川近代文学館で開催している『帰ってきた橋本治展』を観に行ってきました。
20代の頃、一時、橋本治関連の本をかなり読んでいたことがあったりして、ほぼ事前情報のない状態で入館。

展示ブースの入口を入ってすぐで、本の制作を作業をまとめた映像が流れていまし

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『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』(世田谷美術館)

『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』(世田谷美術館)

【内容】
手仕事の品の「美」に注目した思想家・柳宗悦は、無名の職人たちによる民衆的工藝を「民藝」と呼び、再評価を行なった民藝運動をテーマとした展覧会。

【感想】
この間、棟方志功の生涯を描いた小説『板上に咲く』を読んで、棟方志功の活躍が柳宗悦らの民藝運動の後押しがあってのことと知り、きちんと民藝についで知りたいと思っていました。
近いうちに、柳宗悦が作った民藝をテーマとした美術館である日本民藝館

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