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「ジャイアントキリング」には、まだ間に合う
スポーツを伝える仕事を志す後輩がいて、まだジャイキリを知らないという。え、ジャイキリを知らないの?読んでないだけじゃなくて?
もちろん怒りはしない。むしろ嬉しく思う。あるいは羨ましく。
これからあの素晴らしい漫画を読む事ができて、ETUと達海の物語を体感する事ができて、そしてその物語は今、クライマックスを迎えようとしている。良かったじゃん、君は相当ラッキーだよ。
そして僕は家の本棚を前に考える
スイッチインタビュー「のん✖️百田夏菜子」前編感想
面白そうではあるけれど、ちょっと展開は予想できるかな。そんな気持ちで番組を見始めた。29歳の百田夏菜子と、1歳年上ののん。互いをリスペクトしている関係、そして人に対して丁寧な2人。
だからこそ、そんなに意外な展開にはならないのではないかと。
放送の翌日。録画した番組を見始めた。
(ネタバレ、あります)
のんが聞き手で百田夏菜子が語り手の前編。のんは身を乗り出すように百田の話に耳を傾ける。クリエイ
「虎に翼」と、僕らの戦い
毎日の楽しみは、「虎に翼」。楽しみなドラマがあることが、どれくらい毎日を豊かにするかを「まんぷく」再放送に続いて実感する日々。
女性の物語。立ち上がろうとする女性たちの物語だ。武器は法律だ。そして壁として立ちはだかるのは、今でも変わらずある男性中心の硬直した社会だ。複雑な思いはある。それでも、ワクワクする気持ちが勝る。
男社会のおかしな事に出会った時、伊藤沙莉が演じる主人公、寅子は「はて」と立
のん新作PV「夢が傷むから」に寄せて
のんの新しいPV「夢が傷むから」
彼女の新しい歌も楽しみだったけど、彼女が監督し又吉直樹が出演したPVの方がもっと楽しみだった。そんなアーティストは稀有だと思う。
PVの中でのんは、又吉と同じようなソバージュで、又吉の青春時代の姿を演じる。又吉本人は、現在の又吉として出演し、のんは、同じ画面の中でヤング又吉として存在する。
驚くほど違和感がない。そう、それは本当に驚くほど。
若い男性をのんが自
プロフェッショナル仕事の流儀「宮﨑駿」感想記「わかることと、わからないこと」
わかりにくい映画についてのわかりやすい番組だった。決して不満ではない。一瞬たりとも目を離さずに見終えた。そんな番組はそんなにない。
番組を見ながら、色々なことをグルグルと考え続けた。そんな時間も嫌いではない。
満足もあり、不満もある。不満というか、納得できない気持ち、というのだろうか。うまく書けるかわからないけれど、何かを書いてみたいと思う。そんな気持ちになる番組も久しぶりだから。
番組は「君た
情熱大陸「ゆりやんレトリィバァ」感想
期待を持って見た。
女性芸人ゆりやんレトリィバァの情熱大陸。テーマは「怒り」だと言う。
「彼女の笑いは怒りから生み出されている」
そのテーマは、彼女の佇まいにふさわしく思えた。
ゆりやんは何に怒っているのか? オープニングで紹介されるのは、何かに怒り泣き叫ぶゆりあんの姿。どんなストーリーが待ち受けているのか。期待を持って見始めた。
結論から言えば、期待された答えは明確には提示されなかった。ド
岩井俊二監督の「キリエの歌」を見る(ネタバレばかりです)
【1・事前の知識】
・アイナ・ジ・エンドの存在感がすごいらしい。
・岩井俊二の映像美も相変わらずのようだ。
・映画評では賛否がわかれているらしい
・上映時間は3時間あるとのこと
【2・岩井俊二作品の経験値】
・東京少年PV「陽の当たる坂道で」は好きだったな
・日本代表ドキュメント「6月の勝利の歌を忘れない」の編集は凄かった
・「Love Letter」は見た気がする。雪のシーンが美しかった。
「1から不思議を生きてみる」体験記
東京からの出張帰り、京都で途中下車して京都国際舞台芸術祭、イ・ラン さんの「1から不思議を生きてみる」を体験する。
東九条の街をイ・ランさんのストーリーを聴きながら歩く。指定された地元の建物の前でスマホの再生ボタンを押すとストーリーが始まり、また別の場所に歩いて、また聴く。
ストーリーは自分のアイデンティティを問い直すもの。日本人でも韓国人でもない、誰でもない視点が自分にインストールされていく