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自分の実践に影響を与えた実践に影響を与えた本紹介

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自分の実践に影響を与えた本を紹介しています。
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記事一覧

#60 子どもの自己調整スキルを磨く

#60 子どもの自己調整スキルを磨く

横田富信先生の著書。今の自分にドンピシャ。
実は、2年前に研究発表大会で研究授業をしたときも、横田先生の著書を参考にした。

社会科が苦手ではなかったけど、この本の真似をして、さらに社会科のレベルが上がったと思う。
今回は、こちらの本。

自己調整スキルを磨くこの本のテーマ。社会科を中心に論が展開されていく。
近年注目されている「協働的な学び」や「個別最適な学び」と関連づけながら、自己調整スキルに

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#43 「学習学」という視点①

#43 「学習学」という視点①

コーチングで有名な本間正人氏が「学習学」という学問を定義しました。
かねてより学習学研究所を主宰されており、学習者の視点で研究する学問を提唱しています。

学習=自分の意志で個人の内側から外側へ働きかけるという定義で、教育とは違う視点で定義されています。

これまでは教育者である教師などが効率的に教えることが大切とされてきたいと思いますが、これからは、教育を受ける児童などが、脳科学や認知心理学など

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#42 校長の挑戦ー三浦校長先生

#42 校長の挑戦ー三浦校長先生

先日、個性化学会のオンライン研修に参加して、京都で校長先生をされていた三浦先生のお話を聞かせていただいた。

学校の委員会に関する取り組みにとても刺激を受けた。特別活動の本質を大切にされている。公立の小学校でも実現可能なのだと感じた。

そのまま、三浦先生について調べ、『校長の挑戦』という本に出会った。

「好きなこと」を「人のため」に「すすんでする」学校三浦先生が学校目標を具現化するために作られ

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36 自分の実践に影響を与えた本紹介14ー2

36 自分の実践に影響を与えた本紹介14ー2

目標を立てて終わりをやめる③の目標を設定し、運用する力を養う実践です。
よく「○月の目標」「○学期の目標」といって子どもたちに目標を書かせて教室に掲示していることが多いと思います。

しかし、掲示して終わりになってしまい、そこからその目標を意識して行動したり、振り返ったりする時間を確保している先生や子どもたちがどれだけいるでしょうか?

具体的な行動目標を設定する

そうならないために、子どもたち

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#33 自分の実践に影響を与えた本紹介14ー1

#33 自分の実践に影響を与えた本紹介14ー1

とてつもなく久しぶりのシリーズです。

本著は、自由進度学習の本を出されていた難波さんが、令和の学校で鍛えることができる7つの力を紹介している本です。

1 学習者として考える力
2 計画を立てる力
3 目標を設定し、運用する力
4 集中する力
5 継続する力
6 振り返り・メタ認知の力
7 協働する力

キーワードは「学び方を学ぶ」最近、教師がどう子どもに学ばせるかというより、どう子どもたちに学

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自分の実践に影響を与えた本紹介13

自分の実践に影響を与えた本紹介13

今回は、おもちゃを作ったり、児童作家をしたりされている杉山亮氏の本です。
https://www.amazon.co.jp/子どものことを子どもにきく-新潮OH-文庫-杉山-亮/dp/4102900268

子どものことを子どもにきく文字通り、子どもの普段の生活について、子どもに直接きくことを意味しています。著者である杉山さんが、幼い息子をカフェに連れて行って保育園のことを尋ねていきます。それがど

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自分の実践に影響を与えた本紹介12

自分の実践に影響を与えた本紹介12

特別支援学校で働いている、公認心理士の川上康則さんの新刊です!
「教室丸トリートメント」について書かれている本です。

そもそも「教室マルトリートマント」とはこの言葉を知ったのは、昨年度のことでした。職場の教頭先生が研修でお話ししてくださった時に「毒語」という言葉を使われていました。何だろう?と思って聞いていると、今回の「教室マルトリートメント」につながっていきました。

国際社会と書かれているよ

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自分の実践に影響を与えた本紹介11

自分の実践に影響を与えた本紹介11

西村佳哲さんシリーズ第三弾!まだまだ続きますよ!
今回は「自分をいかす」というところがテーマになっています。

そもそも「仕事」と「働き方」とは今回も、早速です。

いつも早速深いことを言ってくれるのが西村さんです。他の人は誰も、自分にはならないし、自分も他人にはならない。すでに自分が勤めている<仕事>が人生であり、その<働き方>が生き方に直結している。

自分の仕事にどう向き合うのか。その働き方

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自分の実践に影響を与えた本紹介⑩

自分の実践に影響を与えた本紹介⑩

西村佳哲さんシリーズ第二弾!みんなにもぜひ読んでほしいです!生き方や働き方について考えられる一冊です!

そもそも「暮らしていく」とは早速「生き方」につながるテーマです。

西村さんはこのようにおっしゃられています。別の言い方をすると、「生きてゆくということは、いろんな人の仕事ぶりに24時間、365日接し続けること」ということです。
確かに、街を歩いたり、ご飯を食べたりする時、その街並みを作ったの

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自分の実践に影響を与えた本紹介⑨

自分の実践に影響を与えた本紹介⑨

ある学習会に参加して、西村佳哲さんのことを知りました。「働き方」や「人との関わり方」「自分を生かした仕事づくり」などをテーマに本を出していて、Amazonで爆買いしてしまいました。

西村さんの本の中で心に残った文章を紹介したいと思います。

「自立」の本当の意味

「立春」「立冬」も「立」という言葉が使われていますが、「春らしい」「冬らしい」と、何かが「立ち現れる」瞬間を意味しているそうです。

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自分の実践に影響を与えた本紹介⑧

自分の実践に影響を与えた本紹介⑧

前回は脳科学の視点も踏まえた本について紹介しました。
今日は、前回とのつながりで「心理的安全性」についての本を紹介します。

心理的安全性とは「心理的安全性」とは、googleの「生産性の高いチーム」の特徴として見つかった要因の1つです。

心理的に安全な環境を作ることで、生産性の高いチームが生まれるという検証データです。
この結果、先進企業では、CHO(チーフ・ハピネス・オフィサー)という部署が

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自分の実践に影響を与えた本紹介⑥

自分の実践に影響を与えた本紹介⑥

前回は学校の「宿題」について考えました。今回も「宿題」について考えてみたいと思います!

今日は工藤勇一氏の『学校の「当たり前」をやめた』を紹介します。

ご存知かもしれませんが、工藤氏は東京都千代田区の中学校の校長先生です。
この先生が、学校の「当たり前」を考え直し、いろいろなことを改革していきます。簡単に紹介していきましょう。

手段の目的化本書の大きなテーマが、手段の目的化です。
本来手段で

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自分の実践に影響を与えた本紹介⑤

自分の実践に影響を与えた本紹介⑤

前回は、「学びの責任」について紹介しました。子どもたちを信じ、教師主導ではなく、子どもたち主体の学習スタイルについて書かれていました。もう購入されましたか?是非読んでみてください!

本日は、同じくアメリカの本が日本語訳されたものです。題名は『宿題をハックする』です。とても分厚い本ですので、今日もざっくり紹介していきます!

今日は宿題について考えていきたいと思います。

宿題は何のためにするの?

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自分の実践に影響を与えた本紹介④

自分の実践に影響を与えた本紹介④

前回は、奈須先生の本を紹介しました。とても読みやすくわかりやすいです!↓

今回は、「学びの責任」について考えていきたいと思います。子どもたちは有能な学び手であるということは、これまで本紹介を通して伝えていきました。

それでは、その有能な学び手たちに、どこまで「学び」を伝えていくのか。教師主導なのか、子ども主体なのか。少し考えてみたいと思います。

「学びの責任は誰にあるのか」本のタイトルでもあ

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