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心のビョーキ

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記事一覧

外交的な人と内向的な人の決定的な違い

先日、こんなツイートを見つけた。

自分の存在価値や提供できる価値を定義できないと不安に感じてしまうのが内向的な人。
一方、それを気にしないのが外交的な人。

この定義自体は確かに頷ける。本当にその通りだ。

が、このツイートを見て多くの人が持つ感想と、自分の感想は異なっているのではないかとも思う。

私は、「じゃあ、自分の価値がどうこうなんてクヨクヨせずに明るく振る舞えば外交的になれるのか!」と

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大人になると自己肯定感は上がらないし、失われた自己肯定感は二度と元に戻らない

この記事に、私が思っていた通りのことが書いてあった。

そうだ。自己肯定感は、子供の頃に家族やまわりの大人からどれだけ褒めてもらえたかということでしか、上がらないのだ。

言い方を変えれば、自己肯定感と自信の違いは、自分が肯定される根拠を自覚しているかどうかである。

自己肯定感は、自分のどこに価値があるのか、どうすれば人に好かれるかを意識せずとも、自分は他人から尊重されるに値する存在だと思うこと

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「絵も描ける陽キャラ」の脅威

先日、知り合いのある女性が退職したことを知った。

彼女は誰にでも明るく振る舞う人だった。
また学生時代からバスケットボールを続けているそうだ。

明るくて友達が多くスポーツが得意な、いわゆる「陽キャラ」である。

そんな彼女が退職し、スタイリスト兼絵描きとして生活していることを知った。

学生時代の知り合いから仕事を請け始め、顧客を増やしていったようだ。

しかも彼女は、会社に在籍している時点で

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「手に職」を履き違えるな

現代では、会社に入ったからといって一生安泰ではないと言われている。

特に最近はコロナウイルスの影響で仕事を失った人も多く、よりいっそう「手に職」が叫ばれる世の中となった。

私の母は、手に職をつけることが大切だとよく言ってきた。

母の家系は薬剤師が多いが、母自身は薬学部に進学しなかったばかりに手に職がつけられず、仕事がキツい上に低収入のパート労働者になってしまったことをひどく後悔しているらしい

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人は優生思想から逃れられない【某メンタリストは心の底で誰もが思っていることを言っただけ】

先日、メンタリストDaiGo氏の発言が大炎上した。

ホームレスはいなくなった方がいい、人間であるホームレスの命より猫の命の方が自分にとっては重い、という旨の発言である。

この発言が炎上した原因は、大きく分けて以下の2点だと考えている。

メンタリストDaiGoの優生思想発言が炎上した2つの原因

①やむを得ない事情で気の毒な境遇に置かれていて、基本的には無害な被害者であるホームレスに対して「い

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「人の助言はちゃんと聞くべき」は時代遅れ

先日、母が「やっぱり、人の言うことはちゃんと聞くべきだ」と言った。

ここでの「言うことを聞く」は、指示に従うというよりは、助言に耳を傾けるというニュアンスである。

進学、就職、結婚など、ありとあらゆる場面で的外れな助言をかましてきた母からそう言われて、私はつい苛立ってしまった。

私は30年近く生きてきて、「人の助言は聞くべき」とは到底思えない。

むしろ「人の助言を真に受けすぎるな」と思うの

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美容院で話しかけられるのが嫌いだ

美容院に行くと必ずと言っていいほど美容師に話しかけられるが、私はそれで不快な思いをすることがよくある。

まず、話題がプライベートすぎると思うことが多い。

「何のお仕事されてるんですか?」
「休みの日とかは何されてるんですか?」
「大学はどこなんですか?」
とか平気で聞かれるが、みんなが好きな仕事をして充実した日々を送れているとは限らない。
特に学歴に関しては、志望大学に落ちて学歴コンプレックス

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「意志が強い」と「頑固」の違い

「意志が強い」と「頑固」は、両者とも特定の目的に向かってある行動を繰り返す、という似たような意味合いではあるが、前者は肯定的、後者は否定的な意味合いで使われる。

私が思うに、"意志が強い"と"頑固"の違いは、
その人自身の違いではなく、その人に対する他者の捉え方の違いである。

「意志が強い」は相手が自分にとって都合よく動いてくれている場合、もしくは自分から見て正しいと思われる行動をしている場合

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寂しくても人と共存できない孤独という病

寂しいのに、人といても楽しくない

こんなことを感じたことがあるだろうか。

私は大学時代、私は孤独だった。

学部には馴染めず、サークルに入っても浮きまくり、大学でも学外でも1人も友達ができなかった。
ずっと1人で、話し相手がいないのは寂しかった。

あまりにも寂しくて、インターネットを通じて人と会ったり、小学校時代に親しかった人と会ってみたりした。

しかし、人と会っても全く楽しいと思えなかっ

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新卒で「とりあえずフリーター」は甘え

「やりたいことが分からないからとりあえずフリーターになる」と言う人が一定数いるが、長期的な視点で見ればあまりにも安易である。

目指したい仕事があるが正社員としてその仕事に就くのがどうしても難しいとか、明確な目的があって正社員以外の道を選ぶのであればいいと思うが、特にやりたいことがない人は、「とりあえず」正社員を目指す方が得策だ。

面接が不得意だから受かる気がしない、という人もいるだろう。
私も

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誰しも生きる価値があるという事実を受け入れられない人

「人は誰でも生きる価値がある」と言われたら、あなたはすんなり受け入れられるだろうか。

この手の言葉はメンタルヘルス関連の場でよく見かける。
しかし精神を病んだ人は、「私なんて誰にも必要とされていないし、本当に価値がないんです」と受け入れられない人も多いように思う。

結論から言うと、「誰しも生きる価値がある」のは事実だ。

ただしその解釈には落とし穴がある。

私は高校時代と大学時代、成績が悪く

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「まったくの初心者」が大金をはたいてスクールに通う意味はあるのか

プログラミング教室、作曲教室、語学教室など、世の中にはたくさんのスクールがある。
そしてその多くは「まったくの初心者でも大丈夫!1から教えます!」という売り言葉を含んでいるが、私はその言葉に対して大きな違和感を覚えている。

なぜなら、まったくの初心者が大金をはたいてスクールに通うのはコスパが悪すぎるからだ。

今の時代、わざわざ大金を払ってスクールに通わなくとも学ぶ方法はたくさんある。
マニアッ

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