田中宏和(同姓同名収集家/一般社団法人田中宏和の会 代表理事)

1994年よりタナカヒロカズ運動「ほぼ幹事」として、同一性と偶然性について実践的哲学研…

田中宏和(同姓同名収集家/一般社団法人田中宏和の会 代表理事)

1994年よりタナカヒロカズ運動「ほぼ幹事」として、同一性と偶然性について実践的哲学研究を行う。2022年「がんばらなくても世界一」を掲げ、178人同姓同名最大の集いギネス世界記録達成。1969年京都市木屋町生まれ。 http://www.tanakahirokazu.com/

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ギネス世界記録を達成したお礼にかえて。一枚の年賀状企画が28年後にBBCニュースになるまでのお話。

2022年10月29日(土)東京・渋谷にて、 それまで2005年にアメリカの実業家マーサ・スチュワートさんが持っていた、 164人の「同姓同名の最大の集まり」を抜き、 178人のタ…

名前の哲学、あるいは偶然性と同一性をめぐる「同名論」のはじめに。

同じ名前がある。ただ同じ名前で生きている人がいた。たまたま同じ名前で生きている人と人が出会った。 田中宏和は田中宏和と出会い、田中宏和と田中宏和は集まった。 こ…

『スッキリ』生出演で言いそびれた〜”「がんばらなくても世界一」という事例をつくりたい。”

「田中宏和運動」を27年間続けています。 「田中宏和」という同姓同名の人を見つける。お会いする。時に集まる。 それだけのムーブメントであります。 1994年のプロ野球…

「マーケティング(Marketing)」、さようなら。「コミュニティイング(Communitying)」、こんにちは。

いつからか「広告」が、しんどい。 「広告」をつくる側に身を置いていながら、それが偽らざる実感だ。 それが「マスメディア」を通じた「マス広告」に対する違和感なのかと…

「ソーシャル・グッド酔い」には用心したい。

『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来〜』(フレーベル館)の著者として取材を受けて気づいたこと。 昨年末、著者となって出版した『響け、希望の…

12歳向けの本を書く。それは苦行だった。

田中宏和著『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来〜』執筆悶々七転八倒記です。 1ヶ月ほど前の12月28日に10年ぶりとなる書籍を出すことができまし…

「自分の他人が自分であって自分でない」 下村敦史『同姓同名』(幻冬舎、2020年)

「大山正紀は大山正紀に掴みかかった」 この一文にたどり着き、「待ってました。そうこなくっちゃ!」と心の中で叫んだ。 「自分で選んだわけじゃない 気づいた時には呼ば…

あわててはじめます。

先月、「田中宏和運動の件でご相談です。/幻冬舎・○○」というタイトルのメールを受け取ったのがきっかけです。 2年ほど前に仕事でお世話になった編集者の方からの「田…

ギネス世界記録を達成したお礼にかえて。一枚の年賀状企画が28年後にBBCニュースになるまでのお話。

ギネス世界記録を達成したお礼にかえて。一枚の年賀状企画が28年後にBBCニュースになるまでのお話。

2022年10月29日(土)東京・渋谷にて、
それまで2005年にアメリカの実業家マーサ・スチュワートさんが持っていた、
164人の「同姓同名の最大の集まり」を抜き、
178人のタナカヒロカズの集いでギネス世界記録を達成することができました。

こちら GUINESS WORLD RECORDS公式サイトの"Largest gathering of people with the same fir

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名前の哲学、あるいは偶然性と同一性をめぐる「同名論」のはじめに。

名前の哲学、あるいは偶然性と同一性をめぐる「同名論」のはじめに。

同じ名前がある。ただ同じ名前で生きている人がいた。たまたま同じ名前で生きている人と人が出会った。
田中宏和は田中宏和と出会い、田中宏和と田中宏和は集まった。

ここに猫がいる。そこに猫がいる。あそこに猫がいる。
ここの猫とそこの猫とあそこの猫は違う猫だ。
ここの猫とそこの猫とあそこの猫をそれぞれ名づけて呼んでみる。
一般名詞から固有名詞が生まれる。
では、固有名詞と固有名詞と固有名詞が同じだったら

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『スッキリ』生出演で言いそびれた〜”「がんばらなくても世界一」という事例をつくりたい。”

『スッキリ』生出演で言いそびれた〜”「がんばらなくても世界一」という事例をつくりたい。”

「田中宏和運動」を27年間続けています。
「田中宏和」という同姓同名の人を見つける。お会いする。時に集まる。
それだけのムーブメントであります。
1994年のプロ野球ドラフト会議で、
近鉄バファローズの第一回選択希望選手が、
「田中宏和・投手・桜井商業」だったというのが、すべてのはじまり。
え,自分?
オレ??
じゃない!
ビッグバンでした。
同じ名前というだけで、
「ドラフト一位」という他人の人

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「マーケティング(Marketing)」、さようなら。「コミュニティイング(Communitying)」、こんにちは。

「マーケティング(Marketing)」、さようなら。「コミュニティイング(Communitying)」、こんにちは。

いつからか「広告」が、しんどい。
「広告」をつくる側に身を置いていながら、それが偽らざる実感だ。
それが「マスメディア」を通じた「マス広告」に対する違和感なのかとも考えたことはあったが、どうもそうではなさそうだ。
PCやスマホに触れていても、「広告」に出くわす。
「ネット広告」は、「なぜそれがわかるの?」というモノやコトを薦めてくる。
つまり、薄気味悪いのである。
どうやら「広告」を発信するサイド

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「ソーシャル・グッド酔い」には用心したい。

「ソーシャル・グッド酔い」には用心したい。

『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来〜』(フレーベル館)の著者として取材を受けて気づいたこと。

昨年末、著者となって出版した『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからつながる未来〜』(フレーベル館刊)の苦悶まみれの執筆記を先日noteに書きました。

この書籍について、有り難いことにいくつか取材依頼をいただいていたものの、我が家の娘の中学受験というイベントのため引きこもる

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12歳向けの本を書く。それは苦行だった。

12歳向けの本を書く。それは苦行だった。

田中宏和著『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラ からつながる未来〜』執筆悶々七転八倒記です。

1ヶ月ほど前の12月28日に10年ぶりとなる書籍を出すことができました。
同姓同名の田中宏和14名著の『田中宏和さん』(リーダーズノート刊)以来となる、田中宏和著『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからつながる未来〜』(フレーベル館刊)がそれです。
これから「12歳向けのノンフィクション本」を書

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「自分の他人が自分であって自分でない」 下村敦史『同姓同名』(幻冬舎、2020年)

「自分の他人が自分であって自分でない」 下村敦史『同姓同名』(幻冬舎、2020年)

「大山正紀は大山正紀に掴みかかった」
この一文にたどり着き、「待ってました。そうこなくっちゃ!」と心の中で叫んだ。

「自分で選んだわけじゃない
気づいた時には呼ばれてた
田中宏和は田中宏和を知る
同姓同名 世界にたくさん この世界にひとり
田中宏和 この名前で会いましょう」

2009年、11人の田中宏和で歌ってリリースした『田中宏和のうた』の1番の歌詞である。
わたくし田中宏和が作詞し、ゲーム

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あわててはじめます。

あわててはじめます。

先月、「田中宏和運動の件でご相談です。/幻冬舎・○○」というタイトルのメールを受け取ったのがきっかけです。
2年ほど前に仕事でお世話になった編集者の方からの「田中宏和運動の件」で「ご相談」です、ですから、ついに四半世紀を超えるこれまでのあゆみをまとめた『田中宏和運動史』の書籍化の企画が来たかと色めきだったのですが、そんな壮大なご相談ではなく、

田中さんとお会いしたときに、田中宏和運動というのを伺

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