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たま子
2023年5月17日 22:59
春は新しいものがどしどし作られる季節なので、家にこもってデザインすることが多いわたしも、撮影や取材などで外出が増える。そうすると、日頃、寝かせている体力をふんだんに使うこととなり、きっちり眠くなるので寝る前に開いた本は数ページ足らずで閉じられることとなる。(それは不服)そんな中、移動中に読んでいた若林正恭の紀行エッセイ『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』がおもしろい。若林が、資本主
2023年4月27日 19:39
昨年の秋ごろまで働いていた会社の同僚ふたりと、春が来たら会おうね、それまではそれぞれにがんばろうねと約束していた。朝は選挙へ行くので昼からでもいい?と連絡を入れてすぐに、ふたりのうちのひとりAは海外から日本へ来ているので参政権がないのだということに思い至り、落ち込む。ぽろっと発した言葉がもしかしたら誰かへの暴力になっているかもしれないと、いつも気をつけているつもりなのに、やってしまう。そん
2022年6月3日 23:53
今日も駅の階段をのぼるのはしんどい。でも天気がよくて、金曜日だから体調がいい。よく寝て、よく夢をみた。先日、磯上竜也さん、大前粟生さん、町屋良平さんの日記本『全身が青春』の購入特典オンラインイベントを視聴して。自然な会話のながれで、タイトル『全身が青春』の伏線回収となりおぉ〜とうなった。これまで自分の体におもしろみを感じたことなどなかったけれど、日々変化するものとして体調をとらえたとき
2022年1月4日 21:46
今年ほど、新年という実感のすくない年ははじめてで、なんとなく冬の空気に押し込められているような、静けさや暗さの方につよく引っ張られる感じがつよい。なぜなのかは不明。正体不明の不安に駆られることは時々あるけれど、ひさびさに、おっとこれはいけねぇ。というかんじ。なぜだろうか。人より自信があるわけでもないし、人より自信がないわけでもない。そして人と比べることに何の得もないことはとっくにわかってい
2021年11月28日 15:33
『灯台守の話』を読んでからというもの後ろ髪引かれる思いで、すこしでも近しい空気感のものを読みたい…と、静かさと海辺の気配を感じる、堀江敏幸さんの『河岸忘日抄』を手にとる。いつだって憧れていたのは、日々なにかに怒ったり笑ったり泣いたり、人間味のつよい、生きているかんじのする人だ。抑揚のすくない、凡庸な自分がいやになることも学生の頃は多かった。でも、堀江さんの本を読むと、自分で自分を肯定せ
2021年11月19日 21:15
きょうは朝から頭痛で、ずっといらいらしていた。原因はわかっていて、きのうの夜、おいしいおやつを食べるためにコーヒーを入れてごきげんで食べたまではいいものの、そのカフェインによってぴー太もわたしもぜんぜん眠ることができず、朝を迎えたのだ。わたしがやっとの思いで寝たら、そのいびきによりさらに眠れなくなり、くるしんだぴー太がわたしを起こし、目覚めてこちらもくるしむというループ。ふたりとも睡眠不足のま
2021年10月12日 00:34
いい本を読むといい人間になりたいと切実に思う、思うだけではなれないことなどもう骨身に沁みてわかっている、なんどでもこの気持ちを忘れる、だからいつでも読んで、思い出し続けていたい。ープルーストを読む生活より『プルーストを読む生活』を開いて、ふぅ、と久しぶりに深呼吸をしたような気持ちになる。この間、ぴー太と喧嘩とまではいかないけど、いやな雰囲気になった。きっかけはいつも些細で、どちらかのすき