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少し楽しようと思って転職したら逆に楽過ぎて心配なんですけど?~成長と自分らしさの間でキャリアの岐路に立たされた29歳(カズキ)の悩み①~

こんにちは。株式会社シンシア・ハートで代表取締役をしている堀内猛志(takenoko1220)です。

キャリア面談で本noteのような悩みが増えてきたのでnoteにまとめたいと思います。

お悩み相談内容のサマリは以下の通りです。

29歳男性(カズキ)のキャリア

富山県出身の29歳男性(カズキ)です。新卒で地元の専門商社に入社しましたが、より自分の成長を考えて新卒3年目の秋に東京のスタートアップに転職しました。

それから4年が経ち、所属するスタートアップはお陰様で非常に成長しました。自身はセールス部門のリーダーとなりプロジェクト推進とメンバー育成に奮闘していました。

会社の雰囲気は非常によく、仕事も面白いので周りから見れば順風満帆なのかもしれません。しかし、働き方は昔と変わらず長時間労働が普通でした。

若い頃はそれでも成長実感があったのでやり切れたのですが、最近はメンバー育成に奔走しつつ、自分もプレイヤーとしてクライアントワークを行う日々が続き、あまり業務の幅やレベルが広がっていないことに不安を覚えていました。

何よりも報酬が低いことがストレスを溜めていました。事業が赤字の間はしょうがないと歯を食いしばって頑張りましたが、黒字化し、毎年生産性は上がっているはずなのに報酬に還元されないことに対して徐々に不満が溜まってきました。

社長とも距離が近いので自分の悩みや想いも伝えてきましたが、変わる様子がみられなかったので思い切って転職を決めました。

転職先は上場しているコンサルティング会社の子会社でHR系のクラウドシステムを開発しているスタートアップ企業です。報酬や待遇は申し分なく、入社前に自分の上司になる人としっかり話してこの人なら信頼できると思い入社を決めました。

また、両親の体調がよくないということもあり、1,2年後に富山に戻りたいことも正直に伝えたところ、フルリモートで働く人が多く自分のように地元からリモート勤務している人が多いこともわかりました。なんて働きやすい環境が整っているのだろうと喜んで入社したのが1か月前です。

そして入社後、ノビノビ働いています!と言いたいのですが、実は悩んでいます。働き方や条件は聞いていた通りで、自分に与えられたミッションも納得しているのです。しかし、仕事の進め方が前職のそれとは違い困惑しています。

前職は部署や職種をまたいでコミュニケーションが活発でしたが、現職ではプロダクトの機能別にチームが分かれており、あまり横断したコミュニケーションはありません。また、近くの席にいてもslackでの文字コミュニケーションで完結することが多いです。生産性を考えるとそれはいいのかもしれませんが大手の縦割り組織を初めて体感し違和感を持っています。

上司に相談したところ「そう感じるなら自分で動いて変えていって欲しい」と言われました。それもそうだと思って何人かにランチで話してみたり、MTGの仕方の変更を提案したり、横断のプロジェクトを発足させようと働きかけてみましたが、メンバーにはあまり響いていないようでした。むしろ「なぜそんな生産性の低いやり方を提案するの?」という声が多く、自分の考えるやり方の方が間違えているのかと思えてきました。

働きやすくなったし報酬も上がりました。新しいことにチャレンジできているのは面白いですが物理的にもマインド的にも自分の力を持て余しているのを感じます。そして何よりもチームの一体感が自分にとって必要不可欠だったことをなくして初めて気づきました。この環境にもおそらく慣れるのだと思います。そうすればこの違和感はなくなるのでしょうがそれはいいのだろうかと悩みます。

「働きやすさ」と「働きがい」の間に立ち、自分の大事にするものは何なのかを改めて考える日々に悶々としています。

カズキのキャリアのポイント

独身の20代と違い、結婚や子育て、そして親の介護が始まる30代は、考える要素が多くなってきます。独身であれば考える要素が少ないので、自分にとって大事なこと、自分がやりたいこと、を優先することができます。つまり、年齢を重ねるほど、「自分にとってのベストな生き方は何か?」という問いに回答することが複雑になっていくのです。

複雑なことを考えるうえで大事なのは問題をシンプルにすることです。シンプルにするとは、絡み合っているパラメータをひとつずつ分離し、取捨選択をしたり、優先順位をつけることです。本当に必要なものを少なくすれば、必然的に考えることが楽になります。

ただし、そんな簡単にいかないのが、労働市場における価値という環境要因だったり、将来的にどうかという不確実性の要因が入ってくるからだと思います。知識やリテラシーが不足していることで、自分の中だけで答えが出ないんですよね。

だからこそ私たちのようなキャリアのプロが相談に乗ることで、介在価値を生み出せると思っています。次回はカズキのキャリアのポイントである以下を踏まえて解説編を書いていきたいと思います。

✓ 転職時は「今不足しているモノ」が得られるか以上に「今満足している
  モノ」がちゃんとあるかを確認する
✓ 企業ごとの「基準解釈違いの罠」に落ちないよう具体的に確認する
✓ 主体的な人でも「自分で変えられるモノ」と「変えられないモノ」が
  あることを認識する
✓ 各年代でやっておくべき「時間投資」を間違えない

具体的にキャリアコーチを受けたい、自身のキャリアデザインをして欲しい、転職相談をして欲しい、という人は以下のフォームよりご連絡ください。


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