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#繊細さん
夫も大きな猫だと思えば……って、思えないよ!
開けたドアを
閉めなくても
猫ならしかたないか。
ほら、寒いでしょう、と
わざわざ新しいものを用意しても
「必要ない」と
今までのものを使うのも、
猫ならしかたないか。
健康を思ってアレコレしても
結局、好きな時に
好きなものを食べ散らかすのも
猫ならしかたないか。
夫も、大きな猫だと思えば……。
正月に夫の実家へ行ったとき、
何気ない夫の言葉が、夫の弟を傷つけた。
弟くんは少し時
夫曰く、空気が読めないんじゃなくて、読まないようにしているらしい。
「俺はね、空気読めないんじゃなくて、読まないだけなの」
皿を洗いながら、ひとりごとのように話し出す夫。
急に何だ?と思って聞いていると、職場で空気をいちいち読んでいたら、気がおかしくなるとのこと。
だから、あえて、読まないのだと主張する。
職場の人に、「空気読めないね」とでも言われたのだろうか。
私の感覚では(HSPあるある、かもしれないが)空気を意識して読まなくても、勝手に入ってくる。
あなたはいつだって頑張ってる。
夫の両親や姪っ子に会った。
良い人たちだけど、とても疲れる。
でも、お互いに気持ちよく過ごすために自分の精一杯の笑顔を見せようと背伸びするのは、大事な事だ。
帰り際に夫に
「私、頑張ったよね」
と聞いた。
夫は、え?何?と聞き返して来たので、「何でもないよ」と黙った。
すこし間があって、
「TOMOはいつだって頑張っとるやん」と夫。
夫は察しが悪いから、絶対「頑張ったね」とは言って
あの人はあの人なりに精いっぱい頑張っているんだ
人を許せなかったりする。
特に夫を。
そんな時、心が狭い自分に自己嫌悪する。
でも、許せない部分に目がいってしまうのは、人間の生存本能の部分もあるのだろう。
人にきびしい人は、自分にも厳しいのかもしれない。「何回言わせるんだ」「もっと努力してよ」と思う。
あまりにイライラするので、外に出た。
大きくて黄色い満月が浮かんでいた。
その月が驚くほど大きくて美しいので、感動した。このことを、誰