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現代日本人の全体主義的思想から見る「あるある」理解の分類と、その三つの形態
急啓
読んだ空気に人生まで飲まれるな
日常生活の中で良く体験される事柄や万人が共通して持つ感覚、特定の条件下でのみ高い確率で起こる事象を日本では「あるある」と称し、令和の世の中においてそれは完全に一つのユーモアカテゴリとして確立されている。
良く挙げられるあるあるの例として、以下のようなものがある。
確かにこれらは日常生活に即した瑣末な事柄で、且つ人々の多くが体験してきた出来事であ
Skyscraper Phobia
急啓
デカい建物、怖すぎる。
想像してみてほしい。地平線の見える広大な平野、取り立てて高い建物も他になく、人の営みと自然の営みが入り混じるような絶妙な地方都市。新幹線が通っていることもあるだろうし、田畑が広がっていることもあるだろう。
その環境に突如として視界に入る巨大な建物。見た目はなんの変哲もないビルだが、高さとデカさと周りの環境の静けさとのコントラストにより、殊更に目立っている。