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ラーメン-寿司置換減量理論

急啓

 今年めちゃめちゃ寿司を食っている。それはもう篦棒な量を食っている。店にも軽く8回は行ったし、スーパーのパック寿司も食いまくっている。

 では、なぜこんなに寿司を食べているのか。岡山県民のサラブレッドのこの私が、江戸っ子の血が流れない、東京都民歴僅か10年程度の私が寿司を食べまくっている理由は、ラーメンを我慢するためである。

 断っておくが、ラーメンは善である。栄養豊富で高価でなくて、その上なにより美味い。それ故に人は過度な善を求めるが、善は豊かさ、豊かさは富、過度な富は贅肉という名の肥沃さすら与えてしまう。つまり、太りたくないのだ、私は。

 ところがどっこい、善なのに贅肉に結びつきにくいのが寿司だ。美味いし美味いのに、油や塩分がそんなに高くない。炭水化物はあるけれど、言うて白飯。だからめっちゃ食っちゃう。ただラーメンよりはそこそこの値段がしてしまう。

 私は痩せたい。これ以上太ると本当に見るに耐えない。見るに耐えない奴が何を言おうと、誰も耳を貸さない。それは人格とかではなく、ただ単にデブだからだ。デブには基本的人権が認められていない。ならばラーメンと同じ多幸感を得つつ、ラーメンより太りにくい物を食べれば良かろう。絶対的には増量だが、ラーメンを食べていたはずのところを置換したと想定すれば、相対的には減量だ。

 食って痩せるとかそんな甘ったれた考えを捨てられないやつは寿司を食え。うまくて米と魚だ。ドコサヘキサエン酸とエイコサペンタエン酸を豊富に摂って、みんなで幸せになろう。そうやって、基本的人権を獲得しよう。そうしよう。

 ラーメン-寿司置換減量理論は、相対的な減量であるのだ。誰がなんと言おうとね。

草々不一

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