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読書記録をまとめています.
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#読書感想文

メンタルが崩壊しているときの特効薬は小説。社会人になって読めていなかった本の世界にまた戻してくれたのは、私の心を少し落ち着かせてくれたのは、初読みの原田ひ香さんでした。

2023年6月の読書記録

2023年6月の読書記録

先月の読書記録を読んだら↑こんなことが書いてあったけど、あまりに大嘘すぎる6月を過ごしたことに気づいて爆笑した。

12000ポイントあったはずの楽天ポイントはこの1ヶ月で全て本に消え、現在残り約1200ポイントです。アホすぎやろ、自分。あとアマギフをゲットしたのをいいことに、Amazonでも本をポチった。調子乗りすぎた。

今月は1冊を除き、読了本のすべてが購入本であるのに加え、積読がさらに増え

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2023年5月の読書記録

2023年5月の読書記録

今月、いい加減パリ行きに向けて節約しなければ、となったときに、真っ先に辞めたのが ”本屋に寄り道すること” だった(行かないわけではない)。最寄駅前にジュンク堂があるので外出したときには(それがたとえ ただバイトに行っただけであっても)本屋に寄ってしまって、帰る頃にはいつの間にか新しい本を手に持っていて、交際費と同じかそれ以上に本にお金を使う生活をしていた。

新しい本を買わなくなったことは少し寂

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2023年3月の読書記録

2023年3月の読書記録

読書にはいろんな種類があり、”どんな本を選ぶか”には、自分の心の成熟度や現在の自分が何を求めているかが反映されている。

ストーリーを味わう読書、言葉を味わう読書、世界観を味わう読書。
内、ストーリーと世界観は「体験を得る読書」で、言葉は「気づきを得る読書」。そして、読書の楽しみ方は自分の成長に応じてストーリーから世界観へ、読書から得られるものが体験から気づきへ、と変わっていき、自由にその間を行き

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2023年2月の読書記録

2023年2月の読書記録

長らく読後即つぶやきで投稿していた読書記録ですが、本を読みすぎてつぶやきの割合が増えてしまうこと・字数が限られることから、こんな形で半月〜1ヶ月ごとにまとめて投稿することにしました。

少しずつ工夫を凝らしていけたらと思うので(選書理由書いたり)、読書好きのみなさん、改めてよろしくお願いします🌱

町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 

いわゆる連作短編集。ミステリーじゃないけど各話に

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千早 茜『男ともだち』
関係の冷めた恋人、不倫関係の愛人、大学の先輩である男ともだち、がいる主人公。危険な感じがして最初読むもの間違えたんじゃないかって思ったけど、どうしようもなく惹かれて読み進めると、この小説が愛される理由がわかった。第5章の神名と美穂の会話、好きです。

辻村深月『噛み合わない会話と、ある過去について』
人間関係に関する過去の傷を描くもはやホラーな小説。『パッとしない子』と『早穂とゆかり』は佑とゆかりに共感の嵐で、美穂や早穂に苛立ちしかなかった。傷つけた側ってほんとおぼえてないよね。解説も心理士の方なだけあってわかりみしかない。

よしもとばなな『デッドエンドの思い出』
『キッチン』『ミトンとふびん』で完全に虜になったばななさん3読目。根拠のない明るい励ましではない方法で、絶望の中のこころの動きに寄り添って心を絶望から浮かしてくれるような言葉を紡いでいるような小説。幽霊の家と「おかあさーん!」がお気に入り。

吉本ばなな『ミトンとふびん』
人生を眺めているだけのなんてことないお話。さりげない、軽い。だけど読み終えると心が静かになる。そんな想いで書かれた作品。ばななさんにしか紡げない、魔法のような言葉が詰まった、一生手元に置いておきたい宝物です。

午後『眠れぬ夜はケーキを焼いて』
スイーツや軽食のレシピと日記が交錯する漫画エッセイ。お菓子作り用の道具なく作れる工夫や洗い物を少なくする工夫、材料を入れるタイミングも教えてくれていて至れり尽くせり。エッセイは自分の怠惰さや暗さを責めてしまう人に読んでほしい言葉に溢れてます。

安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』
主人公の心が溶けていくスピードと比例して、ゆっくり静かにはじまってじわじわ加速していく物語。本屋大賞ノミネート前にマークしてたけど、見送っているうちにノミネート後、本屋からこの本だけが消えてました…。見つけたら手に取ることをおすすめします!

湊かなえ『母性』
最初のページをめくった瞬間から感じる歪さと狂気めいた母への依存心。"信用ならない語り手"2人のぶつかり合いから目が離せず、昨晩〜今日で一気読み。"(親子)愛"とは?・"母性"とは?を考えさせられる一冊。

ワタシのカケラ

ワタシのカケラ

湊かなえ さんの『カケラ』を読んで、考えさせられたことが多くて、読書エッセイを書いてみました。

以下、容姿の話が出てくるので、苦手な方はご注意ください。

私の容れ物

中高時代に許可されていたら、
私はメイクをやっていったのだろうか。

A. No.

朝の支度に時間をかけるくらいなら、泳ぐのに支障が出ないよう、1秒でも長く寝ていたかった。

外見を磨くことに時間を費やすくらいなら
内面を磨

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湊かなえ『カケラ』
テーマが美容って聞いて最初静観してた自分を後悔した。①外見と内面、自分の捉え方と他人からの見え方、②正義中毒、の2つについて、考えさせられることが多かったので、それぞれについて読書エッセイ書きます。(ちなみにサイン本欲しくてゲットしに電車乗りました笑)