マガジンのカバー画像

134
読書記録をまとめています.
運営しているクリエイター

#原田マハ

2023年7月の読書記録

2023年7月の読書記録

先月から心機一転。今月は、最近〜数ヶ月前に積んだ本から数年積み続けた本までの積読消化や再読に努めた1ヶ月でした。

それもこれも楽天カード特典の楽天ポイントが消えたから…と言いたいところですが、クレカ初利用分の特典として8/31までの期間限定5000ポイントがまた入ってきたので…また本に消えそうです。

今月の収穫は辻村さんの記事を書けたことです。
うまく言葉にできた自信はないので、また勢いに乗っ

もっとみる
2023年4月の読書記録

2023年4月の読書記録

"その本"を選ぶきっかけって様々。そのときの気分に合うストーリーだから選ぶ本もあれば、好きな作者だから選ぶ本もあり、数ある人気作の中でも気になったからと選ぶ本もある。

そんな私の、4月の読書記録。

※タイトルを押すとAmazonに飛ぶようになってます

一穂ミチ 『うたかたモザイク』

カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る

本作は "一穂ミチさんだから" 、情報を知った日から楽しみにし

もっとみる

原田マハ『<あの絵>のまえで』
いつもと違って、物語の中に出てきた絵画リストがあって、解説はそれらの絵画の解説になっていて、いいな、と思った。各物語が独立した短編集になっていて、私のお気に入りは『豊饒』と『聖夜』。『窓辺の小鳥たち』は、もし彼と遠距離が決まったら読み返したい。

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

宝物のような本たちとの出会いに祝福を #2022ベスト本

うまくいえないけれど、「この本は自分の人生にとって財産になりうる」という本のなかには、景色を忘れられない本と、言葉を忘れられず思考を促される本とがある。

そんな本を、私自身の言葉で抱きしめたい。

2022年最後のnoteは、今年読んだ72作品の中でも特別な8冊について。

ひとこと読書記録のバックナンバーはこちら↓

*ネタバレはありません

①「アートを巡る旅に出よう。きっと何か、変わるから

もっとみる

原田マハ『風神雷神〈上〉』『風神雷神〈下〉』
北海道にいる間、俵屋宗達と天正遣欧少年使節と共に、世界を旅しました。史実とは違っても、これこそが正史だ!と言いたくなる、日本史&世界史選択の血が騒いだ最高の一冊。今年を締めくくるのに相応しい、お気に入りになった作品でした。

パリに焦がれて

パリに焦がれて

原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読みはじめた。

マハさんのアート作品を読むのは4冊目。

いつもなら夢中になるあまり読む手を止められないはずなのに、私は手を止めた。

フランスへ、パリへ、行きたい。

想いが溢れて苦しくなって本を読む手を止めた。本の中にいるテオや、忠正や、重吉(ゴッホすらまだ出てきていない)に強い共感をおぼえると同時に、パリにいられる彼らに嫉妬した。

この夏、読んだ本1

もっとみる

原田マハ『さいはての彼女』
「…そんな『線』はどこにもない。…お前が勝手に引いた『線』なんだ。」「人生をもっと足掻こう。」
ふとした言葉が名言で、主人公として一緒に旅に出て、前に進んだ気持ちになれる一冊。どれもいいけど、強いていうなら4作目が好きかもしれない。

原田マハ『やっぱり食べに行こう。』
1つ1つがほどよい長さで、なめらかで読みやすかった。個人的にはフーテンのマハよりも好き。「アートとグルメ」「朝ごはん」「スイーツ」が特に好き。金沢の蟹チャーハン食べに行きたいなぁ。「もう一度あとがき」の最後の言葉も素敵だった。食旅エッセイ万歳!

原田マハ『モネのあしあと』
オーランジュリー、オルセー、マルモッタン・モネ(初耳)、ジヴェルニーにあるモネの邸宅を訪れたくなった。パリを旅するときには必ずゴッホとモネのあしあとシリーズを持っていきます。第5章マハさんおすすめのコースでパリを旅したい!最高&贅沢なガイドブックです。

原田マハ『ジヴェルニーの食卓』
画家の人生を画家本人の視点からでなく、周囲の人の眼から語るマハさんのアート作品は会ったこともない画家の人柄を炙り出すな、リアルだな、といつも思ってしまう。一刻も早く国立西洋美術館とジヴェルニーを訪れたい。『タンギー爺さん』と表題作が特にお気に入り。

原田マハ『ゴッホのあしあと』読了。巻頭にゴッホを巡る地図があって、巻末にそれをなぞる形でマハさんの解説があって、ゴッホとゴッホを書いたマハさんの想い、『たゆたえども沈まず』に浸れる最高の一冊。フランスやオランダを訪れる際には必ず持って行きたい。

原田マハ『フーテンのマハ』読了。やっぱり海外の章がアート小説の舞台裏感あって好きだった。国内なら別府と神戸、お父さんの章が好き。

原田マハ『リボルバー』読了。『たゆたえども沈まず』ではフィンセントとテオ、今回はフィンセントとゴーギャンがメインで進んでいて、同じ時期のことをテオ視点とゴーギャン他視点から味わえたのは連読ならではの醍醐味だと思う。Google Arts&Cultureで調べながら読んだ。

原田マハ『いちまいの絵』読了。26枚分の名画についてマハさんの解説を読める贅沢な本。名画と書きつつ、知らないものもたくさんあって、教養になった。元々好きだったもの以外では東山魅夷『道』、カラヴァッジォ『聖マタイの召命』あたりは今回印象に残った好きな絵画。