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中国日誌

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中国生活の記録。異国の地で構築されていく記憶の世界。
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2023年7月の記事一覧

【中国日誌】709日目 23.7.30

親戚の死と言うのを、考えると、急に、現実の世界観から、外れる。世界の色や、匂い、雰囲気が、変わるのである。とても、奇妙な現象である。世界は、変わりなく続いているのに、そういった、リスクがあると、認識した瞬間、世界の様相が、嘘のように、変わるのである。やはり、これは、世界が、変わったのではなく、私の身体が、変化したから、である。身体が変化すると、世界が、変わる。人は、どこまで行っても、有機的な身体で

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【中国日誌】708日目 23.7.29

拡張されていく、認識の中で、私は、どのような拡張を、求めているのか。世界をカラフルに見るために、認識力を上げていく。音の違い、、。五十音の日本語は、それ以外の、言語を、全て、この五十音の音に当て嵌めてしまう。しかし、その音を100音くらいに、増やせば、もっとカラフルに、なるのではないかと、そう思うのである。日本語は、イントネーションで区別されない。しかし、他言語は、イントネーションで、言葉を区別す

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【中国日誌】707日目 23.7.28

人の死と、向き合う、日が、近いのかもしれない。これまで、親族の死は、経験したことがない。だから、どんなものかは、分からない。これから、初めて、死と言うものを、経験するのである。まだ先かもしれないが。死にゆく人は、現実世界で死を知る術はない。故に、死と言うものは、現実に残った者たちが、経験するものなのである。死にゆくものにかける言葉と言うものは、難しいと、本当に、思う。それが、私のエゴによるものでは

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【中国日誌】706日目 23.7.27

風邪気味なる状態が、続いている。この状態を、響きがかっこいいので、カゼギミナルと名付けよう。カゼギミナルがなぜ、こうも続いているのか、私は、少し、気になる。気になるだけで、おそらく、答えが出ないのだから、様子を見るしか、しようがない。これは、しょうがない、という状態である。だから、これ以上気にしても、無意味であって、嵐が通り過ぎるのを待つ、面持ちで、完治を待つしかないのである。ゆえに、安全確保した

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【中国日誌】705日目 23.7.26

ひずむ。ひずむ。ひずむ。空気がひずむ。こころがひずむ。天がひずむ。ひずむ。世界が、よどみ、ひしゃげ、ゆらぐ。不安が、私の頭を、よぎる。私は、嫌われているのではないか。私は、人を貶めているのではないか。そう、いう不安が、よぎる。私の、行動が、相手に、不本意な解釈を、されたのではないかと、そう考えるのである。私は、私の世界は、灰色。鮮やかさは、そこにない。こういう時は、決まって、根本的な、思考に、濁り

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【中国日誌】704日目 23.7.25

睡眠良し。しかし、未だ、水の中。空気は水の匂い。そして、この不足感。私は、この不足感、もっと、まだ足りない、という、渇望が、私を、高みへと、押し上げていく。やればできるのは、当たり前で、やっていれば、時間さえあれば、相応に、技能が付く。

私の発した言葉は、未来の自分に返ってくる。私が、言葉を発して相手を否定したのなら、私も未来で、類似の失敗をしたときに、その言葉が私に、返って来る。だから、私は、

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【中国日誌】703日目 23.7.24

私は、正義の味方になりたい。だから、悪役が必要になる。そのために、悪役が、足りなければ、ありとあらゆる手段を講じて、補給しなければならない。絵にかいた悪役は、意外にも、多くは出会わない。故に、自分で、自分の想像力を駆使して、悪役を漬からなければならない。自給自足というやつである。悪役を作ったら、あとは、その悪役を、正義の名の下で、けちょんけちょんに、すればいいだけである。時には、不快に感じるかもし

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【中国日誌】702日目 23.7.23

風邪をひいてから、周辺の匂いが変わった。まだ、風邪は完治していない。だから、いつもとは匂いが違う。プールの中で、溺れている時の様な、匂いである。とくに不快ではない。むしろ爽やかなのだが、一日中この匂いを嗅いでいると、頭が痛く、なってくる。そして、特に生活に支障はないので、良いのである。そうはそうと、今日は、何か、記憶が、ごっそり、失われている、そんな感覚である。昨日のことは、思い出せるのであるが、

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【中国日誌】701日目 23.7.22

頭に、良く浮かび上がる、身近な、悪役。それは、私にとって、何かしらの危険を及ぼす可能性がある人物であるから、そう、見えてしまっているのである。相手にとっても、おそらく同じなのだろう。私たちのキャラクター、役割、などは、互いの、何らかの、アイデンティティに危害を、及ぼしかねない、そう、感じているに、違いないのである。私が、彼を、悪役だと、感じてしまう(実際はいい人、でも私の感情はそう感じていない)、

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【中国日誌】700日目 23.7.21

10才ほど年下の、いざこざを目の当たりにして、年相応で、普通のことだ、と思うようになってしまえたのは、私がもう、年配者予備軍に入ってしまったという、、そういうことなのだろうか。それは、誰もが通る道だと、感じてしまう、考えてしまう、私。だけれども、よく考えれば、この誰もが通る失敗があるのは、当たり前であろう。要は、それは、身体の遺伝子に刻まれていない範囲は、現実で、学べと、そういうことなのであろう。

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【中国日誌】699日目 23.7.20

体調はもちろんよくはない。風邪の慣性は、依然として、と残り続ける。そんな中で、私は、教育に関して、岐路に立たされている。諦めるべきか、継続すべきか。私は、相手に、求めすぎかもしれない。最近、私の常識が、ズレているのかもしれないと、思い始めているのであるが、相対的な話であれば、相手も常識がずれているのである。そして、私は、仕事先の常識が、なんだか、ズレている気がするのである。なぜ、今になってそう思う

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【中国日誌】698日目 23.7.19

熱は下がり、平熱並みになった現在、わたしは、特に驚くこともない。風邪とは、一番苦しいときが、もうすぐ風邪がおるときの合図だからである。私は、薬に頼ったことがない。自然治癒主義者である。人の体は、時として、因果関係と相関関係を間違えているような気がする。私の個人的考えに照らせば、薬を飲んだから、風邪が治ったのでは、決してない。薬に頼るのは、症状が、つらくなった時であり、それはもうすぐ治るという報せで

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【中国日誌】697日目 23.7.18

熱があった。朝4時に起き、ふと、身体の温度が気になった。多分寒いから、そこまで、体温は高くないと、そう思ったのである。しかし、実際は、違った。38.3℃であった。クーラー設定が27℃で、寒かったので、今日は、気温が低いのかな、と思っていたら、これは、相対的な問題であった。私は26℃設定では非常に寒かったので、27℃設定が適温であることは、知っていた。そして、今回、私の体温の標準値は、風邪を引いてい

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【中国日誌】696日目 23.7.17

風邪をひいたと、思う。咽に違和感。頭が、少し悪い気が、あ、。痛い気がする。ところで、面白いことに気づいた。体調が悪く、睡眠不足の時の方が、ピアノが上手く引けるのである。特に、スピードを要する練習は、なかなか、調子が良い、。ピアノは理性的に弾いてしまうと、どうも、上手く引けない、上手く指が動かないようである。これは、面白い発見である。ピアノは身体に、記憶させる学習だから、むしろ、理性が、その学習を、

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