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小説コレクション

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noteで出会った素敵な小説たち。
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記事一覧

スキをたどったその先に。

スキをたどったその先に。

私はnoterで、毎日noteに文章を書いています。

noteって何かって? 

文章やイラスト、写真などの自分の作品を掲載するサイトです。ここで私は文章を書いて公開しています。そしてnoteはたくさんの人と出会えるサイトでもあります。

私はnoteをはじめてから半年が過ぎていて、多くのnote仲間ができました。男性も女性もいます。

私は女性です。歳は25歳、独身です。

こんな私に好きな人

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小説『かみさま』

小説『かみさま』

あの人はまるでかみさまのような存在でしたと例えたなら、あなた方は揃いも揃って私のことを気味が悪いと嗤うでしょうか。

思えば恋というものは、その想いが自身の中で高まり、昂ぶり、到底私の手の届かないお方であると気づかされたとき、宗教のそれとよく似た気持ちに寄っていくものと私は思うのです。

高尚なこの想いを汚されたくない誰にも見せたくない、そのような感情をひとまとめにしたような心持ちになったことはあ

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ショートショート「真夏の夜の匂いがした」

あの日、彼女から花火大会に誘われた夜、最寄駅から自宅まで歩いているとき、はっきりと真夏の夜の匂いを感じた。
懐かしいなにかの匂いに似ているけれどそれがなにか思い出せなかった。

いま、開けた窓からは同じく真夏の夜の匂いがする。そしてさっきまで抱いていた彼女の首筋からは甘酸っぱい汗の匂いがする。同じシャンプーで洗ったから髪の毛は俺と同じ匂いがする。赤の椿。

「二宮さん、ほんとは彼氏いるんでしょ?

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ショートショート「ナイトフィッシング ソー グッド」

ショートショート「ナイトフィッシング ソー グッド」

開始のあのとき、あなたの手がわたしの服にするすると入ってきて片方の指でブラホックとぱちんと瞬時に外されると、あ、やばいハズレ引いてしまったと非常に残念な気持ちになる。

モテなさそうに見える割りに意外とモテてきたんだね。これまでどれだけの女を抱いてきたんだろう、どれだけの体位を知っているんだろうどれだけの人間を泣かせてきたんだろうと頭の中で勝手にかつての恋愛遍歴を妄想して、そしてちょっと萎える。

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小説『夏色』

小説『夏色』

放課後、自転車の後ろに親友の夏音(かのん)を乗せて、くっちゃべる目的でイオンのフードコートを目指してペダルを漕いで行く。
セーラー服からちらりと見えたヘソも気にせず、私は精一杯に前を向いて自転車を漕いで行く。

空には入道雲がもくもくと姿を現し、ザ・日本の夏という感じ。ここ板橋区は果てしなく埼玉に近い場所に位置し、夏場は都内でも気温が高く上がる。通学に利用している東武東上線はえげつない人身事故率

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【1000字小説】モンスター

【1000字小説】モンスター

たった3年くらい前まで、わたしのお腹のなかにはモンスターがいた。
その時までは、モンスターはいつも、おなかのあたりで、ぎゅるぎゅると喉をならしていた。

モンスターは、わたしが中学生のときに生まれた。
そして、なんてことない、友達からの「ブス」呼ばわりの言葉を食べてくれた。

「おれが食べてやるよ」

そう言いながら。

それ以来、わたしとモンスターは共犯関係をきずいて、うまく付き合ってきた。暴言

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[小説]タピオカミルクティーを千年売る女

[小説]タピオカミルクティーを千年売る女

ついに始まったハヤカワ文庫の百合SFフェア。発売初日から百合SFアンソロジー『アステリズムに花束を』がカート落ちを起こすなど、おかげさまで大盛況となっています。そんななか、フェア新刊『ウタカイ 異能短歌遊戯』の著者・森田季節さんから担当編集者のもとに突然送られてきた、タピオカミルクティー百合を公開いたします。

『ウタカイ 異能短歌遊戯』

-----以下本文-----

「氷抜き、タピオカ増量で

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消せなかった声。

もうずっと昔の話。携帯なんて時代の話だけど、別れた彼からの録音メッセージを長い間、消せなかった。

好きで好きでとても好きだったときに、ふっと私の手を離して別の子と付き合っちゃった彼からのメッセージ。冗談っぽく入れてくれた短いメッセージ。

別れても何度も何度も聞きかえして、声だけでも聞ける幸せを噛みしめた。

もう消してしまおうと繰り返し思ったけど、どうしても削除ボタンが押せなくて。

もう聞か

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あいまいな季節

あいまいな季節

つなぐのか、つながないのか、骨ばった手の甲が意思を持って私の手の甲に当たるのに気づかないふりをしているうちに、駅から徒歩五分の彼の家に着いた。

おじゃまします、と言うと、はーい、と奥から声がする。今日はお母さんがいる日のようだ。玄関脇の扉から顔を出すと、まだ15時過ぎなのに、彼女は鶏肉を切っていた。
「いらっしゃい」
「すいません、毎週のように来てしまって」
「いいのいいの。大学はどう?楽しい

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神様、お願い。

神様、お願い。

白い薔薇が赤い薔薇に恋をしました。

赤い薔薇のあざやかで目を引く美しさに心を奪われたのです。

白い薔薇はなんとかして赤い薔薇に近づこうと毎日少しずつ、赤い薔薇に向かって体を伸ばしていきました。ほんの数ミリだけど、毎日必死に茎を伸ばしていきました。

でも赤い薔薇は少しも気づかず気まぐれに体をくねらせています。

白い薔薇は一生懸命茎を伸ばして、花も開いて、少しでも赤い薔薇に気づいてもらおうと香

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ぺちこさん×郁美ちゃん

ぺちこさん×郁美ちゃん

タイトル:『彼は母の手のひらのなかに』

「彼(か)の歩幅 30センチにも満たぬ 母に引かれて 歩め歩めよ」

久しぶりに再会した郁美は、大学時代に比べてずっと凛とした表情をしていた。

「母になる」とこんなにも風貌から芯の強さがにじみ出るのかと感心する。私の親友、宮谷(みやたに)郁美は大学在学中に妊娠をし、現在は一旦休学をして育児に専念している。

在学時代、それほど郁美との仲は近しいものでは

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noteのあなたに恋をした。

noteのあなたに恋をした。

「花音さん、はじめまして。桜坂と言います。素敵な詩ですね。とても心に響きました。僕は小説しか書いていないんですが、こんなに短い文章なのにすごく心が揺さぶられました。また読みにきますね」

そんなふうにあなたがコメントをくれたことで私たち二人はnoteで繋がりました。

「桜坂さん、はじめまして。コメントありがとうございます。桜坂さんは小説を書かれているんですね。私は思いついた短い言葉を書いているだ

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帰ってきた支配者【ショートショート】【#16】

「おい!聞いたか!?」

バタンと大きな音を立てながらドアが開き、勢いよく酒場に男が入ってきた。ジェフリーだ。何があったか知らないが、やたらと慌てていることは間違いないようだ。

「落ち着けよ。何があった?てめえの女房が浮気でもしちまったのか?」

ひねた笑いを浮かべながら俺は聞き返した。まだまだ寒さの続く二月の始め。寒空の下、どこへ行くでもなく、酒場に集まるのが真っ当な男というものだ。

「バカ

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僕は力をためている。

僕は力をためている。

僕は力をためている。ここぞというときに本気の本気の「スキ」を押すために、じっとじっと力をためている。

流れてくる大量のnoteの文章を日々あれこれと読み漁る。多分一日1000近くは読んでいるだろう。

でもまだだ、まだ来ない。僕が本気の本気の「スキ」を押そうという気持ちになるほどの爆発的に心動かされる投稿がまだ来ない。

だからじっと根気よくいざというときのために「スキ」を瞬間発射できるように力

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