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#新しい生き方
5章 おわりに|ニューロマン都会編
修了作品の「ニューロマン」は、2章から4章で述べた都会の生活の中で感じてきた現代の問題点について自身のライフスタイルを用いて提案していく表現方法である。
「都会編」では営業時代に現代社会に疲れ、高度経済成長期に憧れるようになった私が、過去が良かった時代だとするならば今日より明日がもっと悪くなるばかりだということに気づき、高度経済成長期のまぼろしを売る屋台を作って街中に飛び出して仲間を見つける。誕
2-3*現代に提案する豊かな装い| 2章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代の服装は無彩色のコーディネートが多いのか|ニューロマン都会編
季節ごとに身につけたい色について考えるようになってから、四季のある日本で暮らす生活の幸福感が増した。
そもそも日本に洋服が入ってきたのは明治時代であり、たった150年前のことだ。女性にいたっては庶民が洋服を着出したのは戦後なので、わずか70年の歴史。
それ以前の約1400年もの間、日本人は和服を着ていた。
着物には襲の色目(かさねのいろめ)という重ね着をする衣裳の配色の仕方を年齢、季節、行事な
2-2*モノトーンの流行| 2章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代の服装は無彩色のコーディネートが多いのか|ニューロマン都会編
それではなぜ、現代では黒やグレーなどの無彩色を組み合わせたファッションが多いのか。
黒は、1980年代に従来の服飾美学を否定したファッション革命として大流行した。
80年代に流行したモノトーンが現在まで流行している理由として、無彩色の組み合わせは楽である事と90年代以降の不況が影響すると考える。前述の通り、有彩色同士の組み合わせには様々な配色の法則が存在する。そのため安易に着回す事ができないが
2-1*営業時代から現在までのファッション| 2章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代の服装は無彩色のコーディネートが多いのか|ニューロマン都会編
私は営業職時代、黒やグレーなどの無彩色を組み合わせたスーツの着こなしに何の疑問も感じていなかった。休日にカラフルな色のワンピースを着る時もタイツや靴や鞄は黒で統一することが基本であり、お洒落だと思っていた。
しかし、高度経済成長期の文化全般に興味を持つようになると、当時のファッションに比べて現代では黒やグレーといった無彩色のコーディネートが多い事に気付いた。
当時のファッションで黒が頻繁に登