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[ 宛名のない言葉の行方 ]

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「エッセイ」というにはくすぐったい。 "誰かに宛てた手紙"のような記事たち。
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#惚気

「蛙化現象」に悩まされた日々を振り返る。

「蛙化現象」に悩まされた日々を振り返る。

日々、何かを一生懸命に取り組んだら、その熱は届くのだろうか。

私は熱が上がると、冷えるのも早い。

多分、他人より欠点を見つけやすいのだ。少しでも自分のポリシーから外れたら、もうそれは私にとって魅力的じゃない。

あんなに熱を上げていたのに、一瞬で冷えてしまう。好きだったもの、好きだった人、好きだった何か。

上には上がいることを知っているし、下には下がいるなんて言うけれど。私は一体どれくらいの

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インドア派な私が、時々外出する理由。

私は引きこもり体質だ。

いや、元々はあちこち1人で行くくらいにはアクティブだった時期もあるから、「引きこもり体質になった。」と言ったほうが正しいかもしれない。

この2〜3年、基本的にお休みの日は友人との約束がない限り、お家で過ごすのが当たり前になってしまった。化粧してお洒落して外に出るのが億劫で、出るとしても大体マスクしてれば良いでしょくらいに思っていた。

でも、ここ3ヶ月くらいでだいぶ変わ

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自慢できるような恋愛遍歴など、持ってなかったけれど。

私は、彼氏が大好きだ。

だから、付き合っている。
と言うわけでもなく、お互いがお互いを思いやっているから付き合えているんだと思う。

「付き合ってるから突然お互いがお互いを好きなのは当たり前じゃないか」と思うかもしれないけれど、時々そんなことを考えるのだ。

「付き合う」って、当たり前じゃないと。

・・・

あまり言っちゃいけないことなのかもしれないけれど、周りの恋話を聞いて、「いいなぁ〜」と

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愛を育む、お散歩タイム。

愛を育む、お散歩タイム。

コンビニまで、彼とデートをした。

チケットの受け取りやら、支払いやらのためだけど。

近いコンビニまで10〜15分ほど。

あんまり2人で歩くことがないから新鮮で、少し外の空気は冷たいけど、手を繋いでコートのポケットに入れて、「温かいね」と話す。

帰りは、行き道とは違う道を歩いていた。

「わー!こんな場所あるんだね!」

「見てみて!あの建物珍しくない?」

「大きな松の木だー」

なんては

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2つに増えるし、2つに減ること。

2つに増えるし、2つに減ること。

どっちも食べたいなぁ…。

例えば、1人だといつも挑戦しないこと。
誰かと一緒なら、2倍楽しめる。

「海老マヨと鳥のから揚げ、どっちも食べたいよう。」

「じゃあ私こっち注文するから、あとでシェアしよ。」

親友とはそんな会話が多いかった。

私の大好きな親友とは、今離れ離れで過ごしているけど、時々思い出す。

嬉しいことは2人でキャッキャとお喋りして、辛いことがあってもバカにしあいながら笑いに

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誰かのために作ることが、幸せだとあの時の私は知らなかった。

誰かのために作ることが、幸せだとあの時の私は知らなかった。

彼と一緒に住んでから、ご飯を作ることが多くなった。ひとりの時は、外食とか、インスタントラーメンとかコンビニ飯がとても多かった。

同棲を始めた頃も、なんやかんや彼が作っているのに甘えていた。だって、料理が上手いんだもの。そして、何もしなくても料理が出てくる様子が小さい頃を思い出して、なんだかワクワクした。

初めて彼に料理を作った時は、とても緊張した。

その日のメニューは、ジャーマンポテトと白菜

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「大好き」って、悪い言葉じゃないと思うけど。

「大好き」って、悪い言葉じゃないと思うけど。

思ったことは隠さずに言おうと思って日々過ごしているけれど、時々恥ずかしくなって、感情を押し殺してしまう。

それでも毎日飽きもせず、彼に「カッコいいね」「好きだよ」「大好き」と言ってしまう。

そう伝えて、嬉しそう顔も素敵だし、照れる顔も可愛し、私まで嬉しくなるから、一石二鳥…いや三鳥くらいある。

でも彼は違う。日頃、言えないことがあると悩んでいたらしい。「え?何?言ってよ。」と聞いても頑なに教

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"履歴"を見ることは、その人のプライベートを知ることだ。

"履歴"を見ることは、その人のプライベートを知ることだ。

この間、彼が急に「インターネットの履歴見せてよ。」と言ってきた。

別にやましいものはないのだから、見せられるのだけれど。

見てたら、まぁ大人だから恥ずかしいものが出てくる。それこそ自分の趣味をさらけ出している。同人誌を調べてたりとか、漫画を読んでいたりとか。私の好きがダダ漏れだ。

しまいには、バレンタインデーを綿密に計画をしているのが履歴に綺麗に残っていて、恥ずかしい思いをした。

・・・

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