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想い入れ。

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2023年11月の記事一覧

同じ空の下で、この先もずっと

同じ空の下で、この先もずっと

いつかの終わりを絶えず想像してしまうくらいに臆病な私たちだから、終わりのない旅に出よう。

終わらない歌を歌って、終わらない詩を詠んで、終わらない夢を一緒に見よう。

終わらない世界で、終わらない私たちでいよう。

羨ましい。そう、思った。彼女に触れていると、私まであたたかくなってしまいそうで、優しくなって、こわくなった。

彼女と出逢ったのは、高校三年の冬だった。命を賭けても惜しくはなかったバス

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わるい顔を見せることの意味

わるい顔を見せることの意味

「その、わるい顔を見せられる人を好きになりなよ」

8年ぐらいの付き合いになる人と食事に行った時、あることを話していたら言われた言葉。

その時は意味が分からなくて、「どういうこと?」って笑いながら返したっけ。「じゃあ、どうして俺にはできるの?」って聞かれたから、何も考えることなく「別に嫌われてもいいから」ってまた軽く笑いながら言ったら、「おい」って突っ込まれた。

「別に嫌われてもいいから」

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青春の話

住野よるです~。

今日新潮社に短編小説を一つ提出し終えました~。何も問題なければ来年の頭に小説新潮という雑誌で公開されます。知っている人は知っている僕の書いたまた別の短編「滅亡型サボタージュ」と一緒に来年の後半に本になる予定ですので、こちらもまたチェックしていただけたら嬉しいです。

今日提出した短編がですねー、青春小説なんですよ。たった一万字の爆発する青春を書きました。読んだ人がどう思うかはと

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残酷な偽物

残酷な偽物

写真は現実だと、思いますか?

大学で撮影の実習を履修していた時に「写真は現実を映さない」と先生方が仰っていたことを今になって思い出している。

「人間の目は良く出来すぎている。勝手に色も鮮やかに映し出されているから、写真を撮ると何か違う、と感じるかもしれない。」

(大方このような話だった気がする、。)

この意味でか、はたまた違う意味でだったかはわからないけれど、とにかく今わかることは

「写

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忘れない

忘れない

爆弾でこの街が爆破される妄想をしなくなって、ただなんとなく虚しさを抱えたままわたしは何も書けなくなってしまった。

2025年の夏、世界が終わるらしいから、若いうちにどれだけ痛々しくいられるかを試したい。本当は、きらきらよりもキラキラと、キラキラよりもギラギラとしていたい。その辺の女の子と同じになりたくない。平仮名多めのほわほわツイート、ネイルを見せるために持たれたぬいぐるみ、わざとカバーを外した

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セクシュアリティについて〈anone,〉

セクシュアリティについて〈anone,〉

最近、2週間だけGravityというアプリを入れていた。このアプリは「やさしいSNS」をモットーに運営しており、実際にTwitterなどの利用者数が多いSNSよりは、幾分か平和だと思う(部分的にはめちゃくちゃ治安悪い)

ネガティブな投稿よりポジディブな投稿や、心がほんわかするような投稿によくいいねが付き、SNSの割には見ていると幸せになれる確率が高い
Gravityでわたしに話しかけてくれた人が

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