白色

未来の私のための、私の記録。

白色

未来の私のための、私の記録。

マガジン

  • あること、について

    日々を過ごす中で感じた「あること」について、 私の想いをつらつらと綴っています。

  • 1,000文字日記

    1,000文字に収める努力をしている日記。 ただし今のところ100%で守れていません。 また、日記と言いつつ話はいつも脱線しています。 

最近の記事

  • 固定された記事

名前入りのホールケーキを、ずっと一緒に食べたかった

父が再婚してから生まれた弟妹たちの誕生日には、名前入りのオーダーケーキが毎年冷蔵庫の中に入っていた。 大きな白い箱に入った、2人の子供たちがそれぞれに好きそうな色味とデザインのケーキ。カラフルで、派手で、大きくて。それは今でも続いているらしい。 私はもうその光景を見ずに済む。 幸せを、見ずに済む。 見ずに済むように家を出たのが18歳の私だった。 父が再婚してから、はじめての私の誕生日。 まっしろな生クリームに包まれたケーキだった。 その夜にテーブルを囲んだのは、父と、

    • 私はきっと、結婚式ができない

      人生ではじめての、結婚式に参列してきた。 親戚付き合いが全くなくて友達もかなり少ない私にとって、人生で結婚式に行く機会は指を2,3本折るぐらいだと思う。そのうちの1回。大切な1回。最初の1回。 それをいちばんの友達の結婚式として迎えられたのだから、こんなに幸せなことはないだろうな。彼女と出会った頃の中学生の私に教えてあげたい。彼女にも、教えてあげたい。 こんなにも可愛い笑顔で、出会って十数年が経っても私は見たことのなかった笑顔で、幸せになっているよ、って。 実は結婚式

      • 追う恋愛が好きな理由

        最近恋愛系のこと、考えすぎじゃない?と思うのだけど、今の気持ちを忘れないようにどこかへ残しておきたくて。 「追われる恋愛」と「追う恋愛」、どっちが好き? この話、このnoteで書いた人ともう何年もし続けてきた。 私のいろんな恋愛を知っていてくれるこの人が言うには、「◯◯ちゃんは絶対、追われる恋愛をしたほうがいいよ」「与える愛情以上に、◯◯ちゃんに愛情をくれて大切に思ってくれる人と付き合って欲しいのにな〜」って。これ、何十回言われたかなぁ。 そんな風に言わせてしまうほど

        • 0404_好きなんて結局、勘違いなのかも

          あーあ、本当何もかも上手くいかなくて笑えてくる。 上手くいかないじゃないな、なんだか全部気持ち悪い。 今年の不幸度が早速とんでもない。いろいろ、とんでもない。でも他人事みたいにどこか思ってる、じゃないとやっていけないもの。 久しぶりに人から恋愛的な意味での「好き」をもらって、え、こんなことあるんだ、ってなっていたけど、その好きを素直に嬉しいという感情で受け取れるような状況じゃない。 この好きをありがたく受け取ってしまったら、私は私自身を心底軽蔑することになるだろうな、っ

        • 固定された記事

        名前入りのホールケーキを、ずっと一緒に食べたかった

        マガジン

        • あること、について
          22本
        • 1,000文字日記
          33本

        記事

          だけどこの春を、意味のある季節にしたい。 ここでまた悔しいとか、悲しいとか、そんな感情のまま終えてたまるか、なんて、誰と何に向けてか分からない気持ちでいる。 一旦、やりたいことをやってみようかな。失敗することが目に見えていても、分かっていても、それでも。

          だけどこの春を、意味のある季節にしたい。 ここでまた悔しいとか、悲しいとか、そんな感情のまま終えてたまるか、なんて、誰と何に向けてか分からない気持ちでいる。 一旦、やりたいことをやってみようかな。失敗することが目に見えていても、分かっていても、それでも。

          0327_生ぬるく感じるようになった春へ

          今月、悪い意味で濃すぎる1ヶ月だった。 まだ終わってないけれど。 とにかくすごく疲れた、本当に疲れた。 ある時から、嫌なことが起きるのは決まって春だったなぁって。春の生暖かい空気を心地良く感じて好きだった頃の私は、もうずっとずっと昔のようで、遠い記憶の中にしかいない。この季節は私を無条件に憂鬱にさせる。今年もそうなってしまいそう。 本当、もっと、人生を穏やかに歩みたい。 なんでこうも忙しない人生なんだろう。 どうして同じ場所に留まっていられないんだろう。 安心できる場所

          0327_生ぬるく感じるようになった春へ

          言葉を思い出しては時々、恋しくなるけれど

          引き篭っちゃいそうな気分が続いていたのに、本当に私の周りにいる人たちが優しくて温かすぎるから、なんだかんだ1人で過ごす時間は少なく済んだ。 人に頼るのが得意じゃない、というかいつもできないから、悩んでいる時こそ人と会うのも連絡を取るのも自ら絶ってしまう。そうやって自分の首を自分で締めて、八方塞がりになって、底がないような苦しさに溺れるみたいな感覚になるのがいつもの私だった。 だけど今回はそんなタイミングで、忙しいはずなのに時間を取ってくれる元職場の同期がいたり、夜ご飯を一

          言葉を思い出しては時々、恋しくなるけれど

          この髪色が落ちるまでに

          髪色が落ちてきて、プリンと呼ばれるように頭のてっぺんがカラメルのようになって、あぁ、美容院に行ってからしばらく経つんだなと気づく。 美容院の予約ページを開いて、メニューから「カット、カラー、トリートメント」のいつものセットを選ぼうとするとき、私はこの3年間ぐらいかな。必ず同じことを考えていた。 この先の2ヶ月弱ぐらい 面接に行く予定ができることはないかな、って。 正社員、と呼ばれる働き方を最後にしたのが3年前。 長いニート期間を経て、それ以降は離れていた身内とまた関わ

          この髪色が落ちるまでに

          0314_私が思っているよりも世界は優しい、らしい

          あのね、みんな、私に優しくしないで欲しい。 救われると思ってしまうような言葉をかけないで欲しい。 居心地が良いと思わせないで欲しい。 最近、ずっと情緒がおかしい。 今だって、いつも通りの具材を入れたひとり鍋を食べながら、家族が欲しくて、家庭が欲しくて、安心できる場所が欲しくて、泣きそうになっているんだから。 人から優しい言葉をもらう度に、本当に嬉しくて、その人をもっと近くに感じたいと無条件に思ってしまう。だけど実際はその人たちと毎日連絡ができるわけでも、会えるわけでも、一

          0314_私が思っているよりも世界は優しい、らしい

          0307_そんなことで、私は幸せだった

          久々に、よくそんなこと言うなぁってことを面と向かってお父さんに言われて、自分勝手に生きている人の方がよっぽどまともに生活できてることに腹が立って悲しくて悔しくて仕方がない。何年経っても変わってくれなかった。 どうして私が家を出たのか、どうしてそのためにバイトばかりしてお金を貯めていたのか、どうして今更病気になって薬を飲んでいるのか、今でもカウンセリングを受け続けているのか、この人はなんにも考えたことも気づくこともないんだろうなぁ。これまでも、これからも。 それでも世間から

          0307_そんなことで、私は幸せだった

          正しい、を選択していれば幸せになれると思っていた

          正しさ、とか、真面目さ、とか、誠実さ、とか。 そういうものを選ぶことのできる私でいれば幸せになれるものだと、昔からどこかで思い続けていた。そうだと信じていたかった。 歳を重ねるごとに環境が変化して、その度に出会うたくさんの人がいて、私の信じていた"正しい"を選択している人は思っていたよりも少ないことを知った。 これまで仲の良かった価値観の合うはずだった友達の中にも、環境によってなのか元々そうだったのかは分からないけれど、変わっていく人がいて。 そんな人に対して、私は全

          正しい、を選択していれば幸せになれると思っていた

          どうしようかずっと悩んでいた、ここでの私のXを始めました。しばらくは鍵をかけて使おうと思っています。(その時々によるかもしれませんが)フォローしたい方がいます、フォローしていただけるのもすごくすごく嬉しいです。よろしくお願いします🌸(ついでにアイコンも変えました)

          どうしようかずっと悩んでいた、ここでの私のXを始めました。しばらくは鍵をかけて使おうと思っています。(その時々によるかもしれませんが)フォローしたい方がいます、フォローしていただけるのもすごくすごく嬉しいです。よろしくお願いします🌸(ついでにアイコンも変えました)

          左手薬指のきらきら、どんな人と交換したいかなって

          ちょこちょこnote内でも"結婚"というワードを出してしまっているように、最近結婚についてよく考える。こんな私はあんまり好きじゃない。 やっぱりいちばんのきっかけは、いちばん仲の良い友達が結婚したことで、これまた別のいちばん仲の良い友達が結婚をしたくて悩んでいるから、で。 私にとって、2人がいちばんの友達。 そんな2人が人生の転機を迎えている。 そっか。人生の中で結婚というものは、割と多くの人たちが考えることで、訪れるものなんだな、それが多くの人の普通なんだな、って思った

          左手薬指のきらきら、どんな人と交換したいかなって

          なんでもない日常が、当たり前に続いていくことが"幸せ"だと

          この間、いつもの友達が私の家へ泊まりにきた。 彼女と出会ってから、一体何十回お泊まり会をしたことか。学生の頃は本当に頻繁に、私の家へ泊まりに来てくれていたなぁ。 社会人になってからはなかなか予定を合わせられないでいたけれど、昨年結婚をして地元を離れた彼女がまた最近は私の家に泊まりに来てくれる機会がある。普通は会う時間が取れなくなるものなのにね。 その機会というのは、彼女がこちら(私たちの地元)に通い続けている歯医者さんがあって。その予約がある前日の夜、仕事終わりに彼女は

          なんでもない日常が、当たり前に続いていくことが"幸せ"だと

          0220_同じ夢ばかりを見たとしても

          絶対に寝て過ごすと決めていた、この休日。 起き上がるものか、と意気込むぐらいに。 先月末から気持ち的に疲れすぎていて、1人で過ごしたい日々が続いてしまっている。きっと本当はべたべたに甘やかされたいけれど、残念ながらそんな人もいませんので。代わりに寝る。寝て消化したふりをする。 宣言通り、仕事を終えて家に帰ったらご飯も食べずにソファで寝てしまって、何度か起きたけれど寝続けて。 朝方になってようやく起き上がり、お風呂に入って朝ご飯を食べて、ベッドに移動してまた寝続けて。

          0220_同じ夢ばかりを見たとしても

          時に恨むことも、腹を立てることも必要だった

          ここ数日、 昔の私が書いた家族についてのnoteを読み返していた。 結局いつまで経っても、子どもの頃に味わったあの気持ちが私の中から抜けてくれない。いなくなってくれない。 わたし自身が親にもなれる歳に近づけば近づくほど、その気持ちは強まっていく一方で。 みんなの当たり前が私には当たり前になかったこと、昔よりも今の方が痛いほど実感する。 人より早く自立しても、なんでも自分でできるようになっても、どこへでも1人で行けるようになっても、どれだけ仕事を頑張っても、埋められない

          時に恨むことも、腹を立てることも必要だった