追う恋愛が好きな理由
最近恋愛系のこと、考えすぎじゃない?と思うのだけど、今の気持ちを忘れないようにどこかへ残しておきたくて。
「追われる恋愛」と「追う恋愛」、どっちが好き?
この話、このnoteで書いた人ともう何年もし続けてきた。
私のいろんな恋愛を知っていてくれるこの人が言うには、「◯◯ちゃんは絶対、追われる恋愛をしたほうがいいよ」「与える愛情以上に、◯◯ちゃんに愛情をくれて大切に思ってくれる人と付き合って欲しいのにな〜」って。これ、何十回言われたかなぁ。
そんな風に言わせてしまうほど、私はいつもいい恋愛をしていないんだね。その人に恋愛について言われる度に、というか言われ続けてそう気づいた。
それに対して「そうかなぁ」なんて歯切れの悪い返事をしつつ、たしかに追われる恋愛の方が女の子はいいかもね、なんて思ったりして。
だって、愛されるほうが幸せそうじゃん。
愛情は大きく感じた方が満たさそうじゃん。
それでもどうしてか、私は追われる恋愛には嫌悪感があっていつも逃げ出したくなってしまう。
くれる愛情の大きさを受け止め切れないと感じたり、それを重たいと思ってしまったり、私に向けてくれる優しさをあなたに返しきれない、と思って。
だから、自分が追う側でいる方がよっぽど楽なんだと思う。
かと言って、追う側がいいと思う理由は昔から特になかったし、追われるのが鬱陶しく感じて苦手だから必然的に追う恋愛を選んできただけ。
だけど最近気づいた、私が追う恋愛が好きな理由。
それは私が、自分の都合でその人から離れられるし、離れることに罪悪感を抱かなくていいから。
好きなのは私の方なんだから、好きの度合いを変えるのもやめるのも私が自由にしていいよね?って。
それを申し訳なく思う必要も、相手のことを考えると離れるに離れられない、なんてこともなく。
だから追う恋愛がしたいんだ、って。
それが片想いなら尚更。
というか片想いの方が好きかもしれないなぁ。
だって、もっと自由でいられるから。
相手を傷つけることもなく、人に対しての好きを維持できない自分に嫌気が差すこともないから。
誰かと両想いだと気づいたとき、知ったとき、恋人になれそうなとき、嬉しいとか幸せよりも、「やってしまった」「どうしようかな、これ」っていつも思うのも多分この考えがあるからだったのかな。
幸せには終わりが来るし、どの瞬間も一時的な感情。
好きなんて一時の気の迷い。気のせい。勘違い。
そう思わないと、こんなにも今は好きな相手のことをいつか嫌いになってしまう日が来るかもしれない。それに、嫌な部分を見つけてがっかりしてしまうことも、この関係性をもうやめたいと思ってしまう自分のことも本当に嫌いになってしまう。
人に抱く自分の好きを、信じてあげられない。
それが最近ものすごく悲しい。
好きな人がいる自分のことを全然好きになれない。
恋愛をしているときに生まれる嬉しいとか楽しいとか幸せと思う感情を、たかが恋愛ごときで、なんて思う。
こんなことで感情が揺れ動かされるの、許せなくなる。
私がなんとなく、いい人だな〜、本当信頼できるな〜って一方的に思っているだけだと思っていた人がいて、それは恋愛感情ではなかったし、人として関わり続けたいだけだったのに、切れない縁にしたいだけだったのに、それで良かったのに、今、追われる側みたいな恋愛の匂いがすんっとしていて。
その匂いに満たされるどころか、こわくて仕方がない。
いや、すごく優しくて温かい人だし、ちゃんと愛情をくれる人だし、いろんな面で信用しているけれど。
それでも、お願いだから距離を詰めてこないで、私にこれ以上踏み込んでこないで、と思っていたから、連絡が来る度に「じゃあ、またね〜」ってラインを翌日に持ち越すことがないようにしていたのに、結局すぐラインが来るし、話してるのは全然楽しいし、本当にもう、やめてほしいんだよって思ってた。
私の気持ちは、全然持続されないよ、って。
それであなたを悲しませたり、がっかりさせたり、したくないんだよ、って。
こんな私よりも、もっといい人なんているのにな。
そもそもあなたが思っている私なんて、知っている私なんて、見えている私なんて、本当の私なんかじゃないのになぁ。
やっぱり、
自分の好きが遥かに上回っている恋愛の方が楽。
自分の都合でどうにでもできる。
好きでいたいなら好きでいればいいし、実らないことも好きが交わらないこともたくさんあるけれど、それが悲しいと思う日もあるけれど、それでも自分が納得できるまで好きを続けられる。
もう終わりにできそうだ、と思えたならすっといなくなればいいし、離れることに罪悪感なんて抱かなくていい。だってあなたは私のことを好きなんかじゃない。
好きになってもらえなかったことを寂しいとか悲しいと思うより、それで良かったといつも思う。だって楽だから。
その人がこの間、あることを私に言ったの。
「前に◯◯ちゃんが好きな人の話をしてくれたとき、その人が◯◯ちゃんのこと大切にしてくれたらいいなって本当に思ってた。それで幸せになってくれたら心から喜べたし、嬉しかった。本当にそう思ってたのに、でもそうはいかなかったんだよね?あの時、お願いだから幸せになって欲しかったんだよ。」って。
この人は、私の幸せをいつもいちばんに考えてくれる。
自分が、よりも、私にとっての幸せを必ず考えてくれる。
この1ヶ月間、仕事と家族のことでまた全然ご飯が食べられなくなっちゃって、4キロぐらい痩せちゃった私にゼリーとか私の好きなお菓子を持ってきてくれて、ちゃんと栄養取るんだよって、食べられそうな時には夜ご飯をわざわざ買いに連れて行ってくれた。
何食べたい?って聞かれたから飲み物だけ飲みたくてスタバ行きたいって言ったら、なに食べれそう?って、ちゃんとフードまで選ばせてくれる。ヨーグルトしか選べなかった時には、なにかご飯系も選びな〜って。
自分のご飯だから自分で払うよ、って言うのに、毎回お金を押し付けるのに、結局一度も払わせてくれない。
「俺がしたくてしてるんだから、俺が誘ったんだからいいんだよ」って。「食べてくれたらそれでいいの、美味しいって言ってくれるだけで安心するから、だから食べれそうなときは食べてね」って。「また食べたいもの思い浮かんだときは教えてね、いつでも連れて行くよ」って。
いやいやいや、どうしてそこまで優しいのか分かんない。
この優しさがこわい。これはなんだか騙されてるんじゃないか?とか、思わせぶりなのか?とか、そうやって面倒見てあげてる俺、が好きなタイプ?とか。
あぁ、そういう人っているよね、それで笑顔になる相手を見て俺のおかげだって酔いたいタイプ?とか、もうなんだかめちゃくちゃ頭にいろんなことが過る。悪い方向ばかりに。
というかそうであってくれ。じゃないと私はこの状況が優しすぎて、温かすぎてこわい。また、逃げ出したくなってしまうよ。
ごめん。まだ、というか全然、その優しさを素直に受け取れないし、信じられない。今でも距離を置かせてもらえるならそうしたい。でも、そうはさせてくれないだろうし、そうなったらそうなったで私はたぶん悲しい。
あぁ、本当、恋愛が絡む感情ほど無駄なものはないな。
何にもならない。本当に。
でも、ありがとう。
おかげで食べられるようになってきて、食べてる私を見て「よかった」って本当に優しい顔して言ってくれるんだもん。
不誠実なことはしてこないでいてくれるし、超えちゃいけない部分は超えないでいてくれる。私が自己嫌悪に陥るようなことは絶対にしないでいてくれるし、私のためにならないことはしないと強く約束してくれる。
私に必要だったのは、私のことを見ていてくれるとか気にしてくれる人だったんだなぁって、この人から教わった。
でも、気持ちが傾き切れないのは、それ以上を望めないのは、またいろいろあるんだよね。書き切れないから書かないけれど。言いたくないから言えないのもあるけれど。
心から本当に好きだった人とはどうにもなれなくて泣いてばかりいたのに、好きでいてくれる人の手はなかなか握ることができない。それに涙も出ない。
人とスタバに行くという単純な、なんてことのない同じ時間の過ごし方でも、私にはずっとずっと大好きで特別な時間が過去にあった。
どっちの恋愛が正しい?
追われる恋愛のほうが、絶対に、優しくて温かいのにね。
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