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空下元のノベルゲーム制作講座(企画編)

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このマガジンは、ノベルゲーム業界(特に美少女ゲーム、ギャルゲーと呼ばれるジャンル)を目指そうと『覚悟を完了した人』向けに書いた 「企画の立て方&設定の組み立て方」 「ノベルゲー… もっと読む
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#企画

企画の立て方をおさらいしよう(ノベルゲーム制作講座15・企画編最終回)

企画の立て方をおさらいしよう(ノベルゲーム制作講座15・企画編最終回)

ここまでの説明で、企画を立てる際に確認すべき事柄、
外してはいけない要素、企画のまとめ方がわかったかと思います。

企画の具体例をあげつつ、各項目をおさらいしていきましょう。

●ノベルゲーム制作における『企画』とは?

『企画』
プロジェクトの根幹となる『アイデア』。もしくはその担当者。

『企画書』
企画を簡潔な文章や、わかりやすい図にまとめたもの。

●企画を練るにあたり、最初に確認すべきこ

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ゲームを企画する時は「誰をどのように喜ばせたいか」具体的に考えるのが大事(ノベルゲーム制作講座13)

ゲームを企画する時は「誰をどのように喜ばせたいか」具体的に考えるのが大事(ノベルゲーム制作講座13)

どのターゲット層に売り込むかで、企画内容が変わる。
ターゲットを意識することで、企画の”ブレ”がなくなる。
「誰をどのように喜ばせたいか」具体的に考えよう。

■企画をどのターゲット層に売り込むか

ノベルゲームに関わらず
新しく企画を立てる際には、
「この企画をどのターゲット層に売り込むか」
考える必要があります。

例えば「新しい味のスナック菓子を作る」企画があった場合、
幼稚園児がターゲット

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企画に大事な『アピールポイント』とはなんぞや?(ノベルゲーム制作講座12)

企画に大事な『アピールポイント』とはなんぞや?(ノベルゲーム制作講座12)

アピールポイントとは、企画の売り。
お客様に商品を手に取ってもらうための、わかりやすい宣伝文句。
企画の中身を言語化、数値化して、興味を惹かせよう。

■その企画の売りはなに?

企画を立てる際、コンセプトと同じくらい大事なのが
『作品のアピールポイント、『売り』は何なのか?』
と考えることです。

今のご時世
中身がわからないもの、期待できないものにお金を払いません。

真っ白で飾り気がなく中に

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企画のコンセプトはどうやって決めればいいの?(ノベルゲーム制作講座11)

企画のコンセプトはどうやって決めればいいの?(ノベルゲーム制作講座11)

前回は企画三本柱のひとつ、
コンセプト=アプローチについて説明しました。

実際に『コンセプト』を決めるには、
どうすればいいのでしょうか?

一番の近道は『テーマ』を分解したり
掘り下げること。

「飛翔なら自衛官ものかな?」
「未来なら流線型かな?」

というように、
内側から滲み出てくる『おもしろ成分』を、
ネタに落とし込むことです。

とはいえ、そんなポコポコとネタが湧いてきたら
誰も苦労

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コンセプト決めが、企画のおもしろさに直結するのはホント?(ノベルゲーム制作講座10)

コンセプト決めが、企画のおもしろさに直結するのはホント?(ノベルゲーム制作講座10)

コンセプトとは、テーマを表現するためのアプローチ=切り口。
コンセプトは、企画のおもしろさに直結する。
様々なアプローチがあるので、試行錯誤を繰り返そう。

以前の記事で、企画の土台部分にあたる
『テーマ』決めの重要性について語りました。

今回は、テーマという土台の上に立つ企画三本柱のひとつ
『コンセプト』について語っていきたいと思います。

■『コンセプト』とはなんぞや?

『コンセプト』を辞

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企画会議、ブレインストーミングとはなんぞ?(ノベルゲーム制作講座09)

企画会議、ブレインストーミングとはなんぞ?(ノベルゲーム制作講座09)

『ブレインストーミング』
忌憚のない意見を言い合う集団発想法。

『コアメンバー会議』
各リーダーが集まり、具体的な企画内容を話し合う。

企画会議はアナタが主役!
作りたいゲームのため、しっかりとした意見を出そう。

前回までは、
企画を立てる際に把握すべき前提条件についてまとめてきました。
今回から、実際に企画書の内容を詰めていきたいと思います。

まずは、ノベルゲーム制作の現場で行われる企画

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予算とスケジュールから企画の『規模』を掴もう(ノベルゲーム制作講座 08)

予算とスケジュールから企画の『規模』を掴もう(ノベルゲーム制作講座 08)

・ゲームの規模は、予算とスケジュールから逆算できる。
・予算2,000万円だと、フルプライス作品が12ヶ月後に出る。
・企画屋は、プロデューサー、ディレクターの『目』を養おう。

前回まではノベルゲーム制作における
『予算の考え方』と『スケジュールの把握』について、説明してきました。
今回は企画の『規模=ボリューム』についてみていきます。

■ノベルゲーム開発の実例企画の規模は、『予算』と『スケジ

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スケジュールが破綻すると違約金を支払うことも!? 作業計画表の重要性(ノベルゲーム制作講座 07)

スケジュールが破綻すると違約金を支払うことも!? 作業計画表の重要性(ノベルゲーム制作講座 07)

・開発期間を確認して、企画規模を推測する。
・スケジュールが長引くと、予算もかさんで自分の首が絞まる。
・スケジュールが破綻すると違約金を支払うことも!?

企画を練る前に確認すべき項目が二つあると説明しました。
予算の重要性については前回語ったので、
今回は『スケジュール』について詳しくみていきましょう。

■ゲーム制作における『スケジュール』について

ゲーム制作における『スケジュール』とは、

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予算が企画内容を左右する。これって現実なのよね(ノベルゲーム制作講座06)

予算が企画内容を左右する。これって現実なのよね(ノベルゲーム制作講座06)

・『予算』……開発資金。すべての指針。これがないと何も始まらない。
・商業では、クライアントからお金を前借りして制作を行う。
・同人では、自分で開発資金を出す。自由に作れるのがメリット。

テーマ決めが終わった! さっそく企画を練ってみよう!

いいえ。ちょっと待ってください。
その前に確認すべきことが二つあります。

それが『予算』と『スケジュール』です。

『スケジュール』に関しては、ゲーム制

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『テーマ』を決めろと言うけれど、ホントに大事なの?(ノベルゲーム制作講座05)

『テーマ』を決めろと言うけれど、ホントに大事なの?(ノベルゲーム制作講座05)

・テーマは、作品の方向性、雰囲気、味わいを決めるもの
・自身の想いをテーマとして掲げ、軸がブレないようにする
・テーマは作中で語られないが、疎かにするとチグハグな作品になる

■企画を立てる上で最初に決めること企画を立てる際のアプローチは人によって様々ですが、
私の場合は、最初に作品の『テーマ』を決めます。

ノベルゲームにおける『テーマ』とは、
『ゲームを通してユーザーに訴えたいこと』です。

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ノベルゲーム制作の流れを教えて?(ノベルゲーム制作講座 02)

ノベルゲーム制作の流れを教えて?(ノベルゲーム制作講座 02)

本講座に入る前に入門編として、
ノベルゲーム制作の『流れ』について説明します。

作業にかかる日数、素材の発注タイミングなどを
企画&ライター&スクリプターの視線から解説します。

 ライター

いわゆる物書き。脚本家、シナリオライターのこと。
ノベルゲーム業界では、プロット作成、シナリオ台本
宣伝コピーの作成も一手に引き受けるのが一般的です。

 スクリプター

スクリプトという独自の簡易プログ

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そもそも『企画』って何?(ノベルゲーム制作講座 01)

そもそも『企画』って何?(ノベルゲーム制作講座 01)

・『企画』………プロジェクトの根幹となる『アイデア』
・『企画書』……企画を簡潔な文章や、わかりやすい図にまとめたもの

■企画の骨子を考えよう

ノベルゲーム制作において『企画』とは、
プロジェクトの根幹となる『アイデア』を
文章や図説にまとめて、『企画書』に落とし込む作業です。

ノベルゲームの性質上、シナリオライターが企画を任されます。
現場によっては、プロデューサーやディレクターが企画を担

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