ファンタジーは空想、期待はかつて体験した記憶|愛着障害と愛着不全の臨床ノートより
【お返事】これは私の言語化能力の限界かもしれませんね。以下のように考えてみるとどうでしょうか。微妙なことを言っていますが、この両者は明確に違いますから。
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
■ファンタジー
親へのファンタジーは、精神科医の高橋和巳先生が愛着障害の説明でよく用いられる中核的な概念で、その期待そのものが幻のこと。現実に体験したものではない。体験したと思っていても、子どもの空想の面が強い。
愛着障害は解離性障害と親密度の高い病態です。解離症状の弱いものとして「空想」がありますから、愛着障害も空想と切ってもきれないものなのでしょう。ファンタジーは「空想」と捉えてもらっていいでしょう。
■期待
親への期待は、私が愛着不全の説明でよく用いる概念で、現実に体験したことがベースになっている期待です。「かつてはその期待が満たされたことがあった」という体験に基づいています。一種の甘えです。
ですから期待は空想でなくて、過去の記憶と結びついています。それはまだ記憶として定着しない乳幼児の頃の体験かもしれませんが、それらは愛着不全の人々の朽ち果てた記憶の片りんに息づいているのです。
期待についてはこちらもご覧ください▼
■まとめ
ファンタジーは、現実に体験したものではない幻、空想のこと。
期待は、かつては満たされたことがあったという過去の記憶に基づいた甘え。
□「常識がない」は非常識とは違う|ラジオおやすみカフェ
今日のラジオおやすみカフェのテーマは…愛着障害を持つ人々への私のメッセージです。詳細はラジオをお聴きください。
昨日、スタエフの放送へレターをいただきました。大抵のことには動じない私ですが、それを読んでもうSNSを止めたくなりました。10年以上発信してきたことが、私の思いが、なぜ伝わっていないのか?大きな落胆の中にいました。本まで出したのに。
その思いを昨日のnoteの冒頭に追記しました(下記リンクを張っておきます)。それを書いてから、また前向きに進もうという気になって、今日の放送でちょっとしゃべってみようと思いました。お耳汚しになるかもしれませんが、私の思いを口にしてみました。お時間あるときに読んでおいてください。
・愛着障害の常識のなさについて|感情に関する常識は愛着のパイプを通って伝達される
■他の助けを求めるのもいいでしょう
あなたが愛着の問題を抱えている場合は、自分の物語を十分に話せる臨床心理士などの専門家に相談するとよいでしょう。もし、いまのカウンセラーがいまいちと感じるのなら、別のカウンセラーを探しましょう。あなたにとって良いカウンセラーはあなたの一生の財産になります。あなたのカウンセリングがうまくいきますように。
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