記事一覧
タブーと倫理と固定観念
タブーは何処にあるのかと考えれば、それはおそらく共同体の中にあるだろうと。破れば共同体から追放される危険があるからタブー。例えば会社の中でタブーとされているものがあるとして、それを話題にしたり追及したり、はたまた批判したりした結果、その行為が会社にとってマイナスになるのであれば、タブーを守ることは会社内では正義であり、タブーを破った者を会社から追放することもまた正義なのかなと。そう考えれば、タブー
もっとみる2024.03.30
『かわいいですね』
これも皆さんからよく頂く言葉です。SNSではもちろんのこと、イベント時も展示した椎茸を見てそう口にするお客さんは多かったです。軸のことを足と呼ぶように、きのこには人の姿を想像させる節があると思います。古くから妖精と紐付けて語られることも多かったきのこ。『菌輪(きんりん)』と呼ばれる輪状に発生する現象も、『フェアリーリング』という名前が付けられています。それらも「かわいい」と思
2024.03.12
※これは公式サイトに載せる文書の下書きです。
『形が悪くても味は変わりませんか?』
これもお客さんからよく頂く質問です。結論から言うと『味は変わりません』。ただ、劣化が早かったり、一度の収穫で変形の量が多かったときは味が落ちることもあるので、一概に『変わらない』とは言い切れなかったりもします。
そもそも、なぜ変形した椎茸が生まれるかと言いますと、理由は大きく分けて2つあります。ひとつは発生環
2024.03.02
椎茸は美しいキノコです。より良い食材にこそ、その美しさは宿るもの。必要な手間を、必要な時間を、必要な想いを、掛けた分だけ旨味は増し、美しさにも磨きがかかります。
ところで、その美しさとは何か。疑問は残ります。「生命の神秘」や「自然の造形」などでは間違いではないと思いつつも、いささか抽象的で言葉足らずな感覚も覚えてしまいます。一体僕はキノコに何を見せられているのでしょうか。
「生命の神秘」も丁寧
2024.02.29
※これは公式サイトに載せる文章の下書きです。
就農したての頃、とあるプロジェクトの発足を数人で話し合いました。町の原木しいたけ栽培文化の再興計画。このままでは廃退の一途は確実という考えの元で再興戦略案を出し合っていました。
結果から言うと計画は白紙に。そもそも矢面に立てる人が不在でした。僕も矢面に立てなかった内のひとり。やはりプランを出せる人は多くても、プレイヤーになれる人はいなかったというわ
2024.02.16
※これは公式サイトに載せる文章の下書きです。
直売所を閉めてから随分時間が経ちました。それでも当時のお客さんからは稀に今でも連絡が入り、椎茸を買ってくれてます。そんな注文が立て込む時期は5月連休、お盆休み、年末年始。長期の休みになると離れたご家族も戻ってくるようで、そのときのもてなしに当農園の椎茸を必要としてくれてます。「おいしかった」と言われることは嬉しいのですが、「喜んでくれた」はもっと嬉し
2024.02.12
「転がる石のように」という言葉は好きだけれども、ロックバンドの文脈で語られるそれにはすこしの違和感もあって。常に動き回り、苔のむさない姿は、固定観念にとらわれず、思った通りに生きて行く自由の象徴。それを否定はしないけれども、僕の想う「転がる石のように」は、ただただ不安定から安定へ流れる存在の意。たしかに他とは違って動き続ける姿には自由の象徴を感じさせるけれども、その動力の源は転がろうとする内力では
もっとみる2024.02.07
※これは公式サイトに載せる文書の下書きです。
『本当は目標の10倍くらい欲しいのでは?』
その質問は、実施したクラウドファンディングを取材して頂いたときのもの。さすが記者さんと思いつつも、本音は100倍くらいあっても困らないものでした。商売をするうえで、広告はとても大切なもの。それは農業でも変わりません。けれども巨額な広告費まで賄える売り上げをつくることは難しく。帰するところ、農業組合に販売の
2024.01.30
先日、町のスキー場へ行ってきました。僕を誘ったのは、今年からスノボをはじめる予定の長男。学校の授業で滑る機会があるらしく、その前に上手くなっておきたいからとの理由で。ときは土曜の午後から。自宅から車で5分の場所にあるのは、新得山スキー場。この日はオープン初日ということで、無料のリフト代。そのため、駐車場とリフトはすこし混雑気味。それでもゲレンデは快適で、久しぶりのスキーとなりましたが、とても楽しむ
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