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2024.02.07

※これは公式サイトに載せる文書の下書きです。

『本当は目標の10倍くらい欲しいのでは?』

その質問は、実施したクラウドファンディングを取材して頂いたときのもの。さすが記者さんと思いつつも、本音は100倍くらいあっても困らないものでした。商売をするうえで、広告はとても大切なもの。それは農業でも変わりません。けれども巨額な広告費まで賄える売り上げをつくることは難しく。帰するところ、農業組合に販売のすべてを任せるか、もしくは費用の掛からないSNSでの発信となるわけです。

ただ、インターネットがもたらした宣伝方法は、SNSでの個人発信だけではありませんでした。一昔前なら、広告の出向先はテレビや新聞、ラジオ、雑誌が主流。どこも費用がかさむ媒体でした。小規模事業者では手を出せないものばかり。けれどもインターネットは小額から行える広告も生み出してくれました。これを試したいと思い、クラウドファンディングを計画したというわけです。

とはいえ、小額とは言ってもそこそこまとまった予算が必要。そこを解決するためにプレミアム商品を用意しました。商品の売り上げをその商品の広告費とし、その商品の売り上げを上げていく。その回転の初速費用をクラウドファンディングで御願いしようと思ったわけです。

結果から言うと、あまり上手くいきませんでした。そもそもクラウドファンディングにも広告費は必要。コミュニティを持っていないのなら尚更。その費用は持ち出しで行ったのですが、回収はできたものの、次の広告費を賄える量ではありませんでした。ただ、数種類の広告を試してみたのですが、一律に上手くいかなかったわけではなく、そこそこ良かったものと0点なものが混ざっていて、その差が生まれた理由は把握できたので、『試験運用』としては有意義なものになったと思っています。

なにより把握できたのは、思っていた以上に広告運用は難しかったということ。考え方や気を付けるポイントは把握していたつもりでも、精度はお粗末だったと思います。結局、足りないと思われるポイントが多すぎて、上手くいかない原因の特定もままならず。『試験運用』の数も足りませんでした。

それでは、このクラウドファンディングが失敗だったかと言えば、そんなことはなく。やはりやってよかったと思えるものでした。多くの支援者さんに出会えることもできましたし、たくさんの応援コメントも頂き嬉しかったです。『ありがとうございます』と、口に出したり文字にすることも多かったですが、そう言えることは幸せなこととも思えました。商売に関係なく、僕の作ったものを届けられることと、それを受取ってもらえること、それは当たり前なことではなくて、本当にありがたいことだと思います。クラウドファンディングの目標達成に導いてくれたことは本当に感謝しております。

そして、これは想定外のことだったのですが、クラウドファンディングのプロジェクトページを経由しての取材依頼が2件ありました。プロジェクトページの本文は重要なポイントだったので、時間を掛けて丁寧に作ったのですが、思わぬ扶助となりました。実は文章を誉めてくださったことも、このブログをはじめる後押しにもなっていたりします。

分かったことは、広告運用はそうとうに難しいということ。それとインターネット越しではなく対面でのやりとりが、いかに重要であり、尊くもあるということ。できることならば、クラウドファンディングの支援者さんとは直にお会いしたいです。今後は、インターネットにおける少額広告運の試験運用は続けつつも、対面でのやりとりが可能となる広報活動を模索していこうと決めました。

その想いから、春のハンドメイドの雑貨マルシェ出店へと活動が移っていくわけです。


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