見出し画像

2024.03.08

僕が地域おこし協力隊員になる前、現場では前任の方が活動されていたのですが、その前任の方と僕の間にも、協力隊員を希望されてる方はいらっしゃったそうです。聞いた話によると面接時に辞退されたとか。

理由は「絵を描きたい」という要望が通らなかったから。ミスマッチの多い制度の中、事前に不具合が露呈した事例ということで、肯定的に評価された一方で、すこし勿体ないと思ってしまったのが僕の感想。もしかしたら、絵を描くことで地域起こしに繋がる算段があったのかもしれないから。それに加えて、いくらでも建前を語れる場所で素直に自分の要望を出したことと、辞退するという英断の早さは、地域おこし協力隊員に向いていたのではないかと思います。

そこへいくと僕は中途半端な部分もありました。写真を撮りたいという要望は、面接では言わずに胸の内へ。とはいえ写真を仕事へ活用する試みは最初から行っていたものの、本腰を入れることは出来なかったので、中途半端だったと思うわけです。

本腰を入れられない理由は、上手くいったときの景色を想像できなかったから。やはり如何なる打ち手でも経費は掛かるもの。その費用の回収を考えると、僕の人件費も含めた経費はあまり掛けられず、結果的に中途半端な活動へと。細菌は公募にも参加しているのですが、その費用の回収は完全に見込めていません。もちろん、農園の運営費としての経費には入れられず。せめて「投資」と思える仕組みがほしいところです。

そこで思いついたのはNFT。僕の作家活動を金銭支援するプロジェクトを立ち上げて、その費用はプロジェクトの発行するNFTの販売利益で賄います。NFTの販売先は100%僕。つまりは、持ち株率100%の会社を作るようなもの。実際の経理は僕の中で完結しますが、建前的には一旦プロジェクトにお金を入れて、その資金内で活動していく仕組み。そうすることによって可視化できずに消化されていた活動経費も「投資」と思えるようになるのではないでしょうか。

将来的にNFTは売れるようになれれば良いですし、協力や応援してくれている方に無償で譲ってもいい。それよりも大切なことは僕が僕の作家活動に投資できること。過去(2022年初夏)にNFTの販売を試みましたが、そのときは上手くいきませんでした。その後、そのことについて聞かれることも多いです。そのためか、いつか再び発行するかもしれないと思っていたNFT。正直、資金繰りやコミュニティ創生のためにNFTを発行しても、上手く運営できる自信はありません。けれども自己投資の可視化に使える可能性はあると思うのです。

それにどれほどのメリットがあるかは分かりませんが、一旦はやってみようと。そんなことを思う今日この頃です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?