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2024.02.16

※これは公式サイトに載せる文章の下書きです。

直売所を閉めてから随分時間が経ちました。それでも当時のお客さんからは稀に今でも連絡が入り、椎茸を買ってくれてます。そんな注文が立て込む時期は5月連休、お盆休み、年末年始。長期の休みになると離れたご家族も戻ってくるようで、そのときのもてなしに当農園の椎茸を必要としてくれてます。「おいしかった」と言われることは嬉しいのですが、「喜んでくれた」はもっと嬉しかったりするのです。

けれども、口約束や暗算を用いる販売形態のため、トラブルも過去に数回ありました。みな優しいお客さんだったため、大事に至ることもなかったのですが、今に思えばいろいろと不備があり申し訳なく思っています。それでも、トラブルを経験するたびに対策も増えて、いつの間にかしっかりとした体制を整えることができました。まだまだ見知らぬトラブルの種もあるとは思いますが、一般公開できるほどになり得たと。そう思えたので、予約制ではありますが直売所を再開させて頂いたというわけです。

直売所を再開させたいと思いはじめたのは、2023年の夏にイベントへ出店しはじめてから。イベントで出会ったお客さんからは、イベント外での購入方法もよく質問されます。そんなときは組合経由で卸しているスーパーの名前を答えとしているのですが、少なからずそうではない答えを求めてられる方もいて。やはり対面に近い方法で購入できる方法を求められてるのかなと。そんなこともあったので、いつしか直売所の再開を考えるようになりました。

再開にあたっての問題点は3つ。ひとつは直売所の運営費用。そこは予約制にすることで解決させて頂きました。予約の無い日は運営しないため、掛かる経費も抑えることができました。また、直売所と言いつつも、実際は軒先販売です。旧店舗の選別所で商品の受け渡しをするので、そこでも経費を抑えることができました。

問題点のふたつ目は、予約で生じるトラブルの発生です。受け渡し時間の記憶違いや、商品価格のミス提示。以前に起こっていたトラブルですが、これは受け渡し時間の固定化と、商品の量と価格の一元化で解決いたします。

3つ目の問題点は集客方法。ただ、これは前述の対策で運営費用を限りなくゼロに出来ていることもあるので、集客不足のままでも良いと思っています。この直売所の目的は、第一にお客さんの要望に応えること。イベント外でも対面で購入できる窓口を用意しておくことが目的。そのため最低限の告知は行いますが、積極的に広告を打つ必要性はないと考えています。

もちろん、ここで稼ぎたい気持ちはありますが、それ以上に農園の窓口として直売所を用意しておくことが大切なのではないかと思っています。上手く言語化は出来ませんが、仮に農園の運営が上手く行き、直売所を設けなくても良い状態だとしても、お客さんを迎えられる常設の窓口は、農家として必要かも知れないと思うのです。

それ故に、今年(2024年)に入ってから直売所を再開させて頂きました。予約制のためお手数おかけしますが、御用の際に連絡して頂けたらと思います。

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