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建築

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#最近の学び

【architect】ケンチクノオト

【architect】ケンチクノオト

サッカーの中村俊輔選手は幼い頃からサッカーノートを書き続けている
その日あった試合や練習で感じたことや改善点を文字やイラストでまとめていた
このサッカーノートを書くことで世界でも活躍したサッカー選手になれたのかもしれない

野球の大谷翔平選手も高校生から目標達成のためのノートを書き続けていることも有名だ

話は変わるが、最近は自宅でのテレワークやzoomなどが増えて防音工事の依頼が増えているようだ

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【architecture】窓学|トンネル

【architecture】窓学|トンネル

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

川端康成の『雪国』の有名な書き出しである

“トンネル”には異世界へ通じる不思議な高揚感がある
高速道路を運転していて長いトンネルを抜けると先ほどとは違った光景が広がっていた
なんていう経験をしたことはあるのではないだろうか

極論ではあるが
“トンネル”が窓だったら?
と考えてみた

何かを考えるときは極端に発想してみるくらいがちょうどいい
メンド

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【small design】くぐる

【small design】くぐる

幼い頃から神社が好きだ
今でも神社が好きだ

建築を生業としているから古い寺社建築に魅力を感じる…的な話ではない

単に神社という空間が好きなのだ

昔から神社で遊んだり、なにをするわけでもなく神社でボーっとしていた

あらためて少し神社について考えてみた

『鳥居』というのは不思議な力を持っている
扉もないから常に開けっ放し
しかし鳥居を『くぐる』という動作を伴うだけで異世界に入った感覚をもたら

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【architecture】街を眺める建築|塔の家|東孝光

【architecture】街を眺める建築|塔の家|東孝光

梅雨が早く始まった上に緊急事態宣言中の岡山
日中息子と過ごす時間も多いこの頃は、よく息子に抱っこをねだられて道路側の窓辺で、通り過ぎる宅配車や郵便配達のバイク、登下校する小学生などを眺めている

抱っこをしているのはしんどいのだが、私は何気ない人間観察が好きだ
街を歩く人は、ニヤニヤしてる人や、何やら落ち込んでいる人や、小走りに急いでいる人など様々な表情をしている

その姿を見ているのは理由は分か

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【architect】隈研吾氏に学ぶ

【architect】隈研吾氏に学ぶ

この写真は1991年に完成した隈研吾氏設計の建築『M2』である
時はバブル真っ只中
東京に無秩序にバブルのように、つくられては壊される建築を揶揄するような建築で建築家隈研吾氏はデビューした

『M2』は「第2のMAZDA」の意味で、自動車メーカー・マツダが新商品企画開発の拠点としてつくったビルであるは

世田谷区の環八沿いに堂々と建つこの建築は、古代ギリシャのイオニア式オーダーという柱頭をパロディ

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【architecture】家型

【architecture】家型

昨日のnoteで『TokyoApartment』という一風変わった建築を取り上げた

おまけではあるが、実は家型を積み上げたような建築は他にもある

ドイツのヴィトラ・デザインミュージアムという施設内の建築である

スイスの建築家でヘルツォーク&ド・ムーロンという建築家ユニットが手がけた12個の家型の箱をランダムに積み重ねた建築だ

(写真はHPより引用しました)

実はこのヴィトラ・デザインミュ

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【architecture】自邸|前川國男

【architecture】自邸|前川國男

前川國男という建築家をご存知だろうか?
1905年生まれの前川氏は全国に県庁や美術館など多くの公共建築をつくった人物である
近代建築の巨匠であるル・コルビュジエの元で2年間働いた経験をもつ
後に丹下健三など巨匠となる建築家が師事した

上野公園内にある東京文化会館や港区の国際文化会館などが有名である。コルビュジェの日本での唯一の建築である国立西洋美術館(上野)の設計も担当している
私の住む岡山県の

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【small design】中銀カプセルタワービル|黒川紀章

【small design】中銀カプセルタワービル|黒川紀章

中銀カプセルタワービル

東京は中央区銀座にあるビルだ
建築業界の人は知らない人はいないと言っていいほど有名なビルである

中銀は「なかぎん」と読む
地方銀行の名前ではない
中央区銀座にある不動産会社・中銀グループの名前からきていると言われている

竣工は1972年
ときは高度成長期である

設計は六本木の新国立美術館を設計した黒川紀章氏である

黒川氏は2007年に亡くなられた
晩年には都知事選

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【architecture】21_21 DESIGN SIGHT|安藤忠雄

【architecture】21_21 DESIGN SIGHT|安藤忠雄

昨日のnoteで取り上げた三宅一生氏主催の21_21 DESIGN SIGHTは安藤忠雄氏の設計である

2007年に六本木の東京ミッドタウンに誕生した

超高層ビルの足元に広がる緑の広場に埋設するように延床面積の約8割が地下に埋めまれた建築だ

建物のコンセプトは三宅一生氏のテーマである『一枚の布』をイメージしている

三角形の大きな鉄板の屋根が建物を被せられている

この鉄板は長さが約54m(

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