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【architecture】家型

昨日のnoteで『TokyoApartment』という一風変わった建築を取り上げた

おまけではあるが、実は家型を積み上げたような建築は他にもある

ドイツのヴィトラ・デザインミュージアムという施設内の建築である

スイスの建築家でヘルツォーク&ド・ムーロンという建築家ユニットが手がけた12個の家型の箱をランダムに積み重ねた建築だ

(写真はHPより引用しました)

実はこのヴィトラ・デザインミュージアムは有名建築家の建築のオンパレードでフランク・O・ゲーリーや新国立競技場で話題になったザハ・ハディド、日本人建築家の安藤忠雄やSANNAなどの建築も見ることが出来る

さてこの家型の建築だが、行った人の感想はかなり好評なように思う
何人か実際に行った人に話を聞くと、大体は想像以上に良かったという感想である
細かいディテールについても、精度が高く出来ているようだ

奇抜なデザインでも好意的に受け止められることもあるのだなと
その線引きは何なのかと考えると、ミュージアムというある種芸術を求められる建築と人が住まう建築の畑の違いか、はたまたお国の違いかは謎である
実際に体験したことがないので迂闊なことは言えない

この建築の設計者のヘルツォーク&ド・ムーロンは世界的にも有名で私も個人的に好きな建築家だ
日本では表参道のPRADAやMIUMIU、銀座のUNIQLO、中国の北京オリンピックのメイン会場の北京国家体育館(通称:鳥の巣)などを設計している

いずれもデザインが特徴的だが、クオリティの高い建築だと思う


日本にも少し似たような建築は他にもある
浅草は雷門の向かいの角地にある『浅草文化観光センター』である
こちらは東京の観光名所でもある浅草寺の雷門の目の前ということもあり見たことがある方も多いのではないだろうか
設計は、新国立競技場の設計で有名な隈研吾氏である

こちらは、デコボコとした積み重ね方ではないが、どこか家を積み重ねたようなタワーである
隈研吾氏らしい格子のデザインがランドマークとなっている

コンペで選ばれた公共建築である
外観のアリかナシかの議論はここではやめておくが、内部のつくりは個人的にはイマイチかなぁというのが私の感想。
いたってフツーで建築としての深みはあまり感じられないのが残念である
屋上は無料のテラスになっており、隅田川やスカイツリー、雷門から浅草寺まで見渡せる景色は素晴らしいが、そりゃあそうだなと
立地が良いのだから誰でもつくれてしまう


『奇抜な建築』と一括りにしてしまってはいけないが、ランドマークになるような建築には社会の賛否の議論はつきものである

果たしてアンビルドとなってしまったザハ・ハディドの新国立競技場案が良かったのか、完成した隈研吾氏の建築が良かったのか、はたまたその他にコンペで出された案が良かったのかは分からないが、建築が社会に与える影響は大きいことは自覚しなければならない

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