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より面白く観るために *ネタバレ注意

より面白く観るために *ネタバレ注意

宮崎駿監督「君たちはどう生きるのか」

2度見てきました。

この映画を見て「とても難しい」と思った方は多いかもしれません。

実際、とても難しい。

しかしそれはこの映画を楽しむためのポイントに気づいていないからではないでしょうか。

ということで私がどのような視点を持って「君たちはどう生きるのか」を観たのかについてお話していきます。

①キャラクターたちの心情を想像する

「君たちはどう生きる

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大人の示すべき姿

大人の示すべき姿

「君の名は」「天気の子」を見て、万全を期して「すずめの戸締り」を観に行きました。

映画の内容はとっても濃密。

その中でも映画内で表現された

・“強烈な死“と“生の渇望“
・未来への希望

を通して私が受け取ったメッセージがあります。

・“強烈な死“と“生への渇望“

「すずめの戸締り」は前作、前前作と比較してこの二つがかなり強調されています。

「天気の子」は世界よりヒロインを選ぶことで雨

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神様との等価交換?

神様との等価交換?

『すずめの戸締り』を見る前に新海さんの映画を見返していました。

『天気の子』は2度目ですね。

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ヒロインが神社でお祈りをすると天候を操作できる力を得る。

しかし天候操作は代償が重く、歴史の中でその力を持つものは人柱として犠牲になると言われている。

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これがストーリー中盤でわかる情

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かたわれどき

かたわれどき

「君の名は」

今更ながら見ました。

「天気の子」は公開当時に見て、主人公の正しくはない選択肢を選ぶ所が人間らしいと思ったものです。

「君の名は」はまさしく王道のストーリー。

主人公とヒロインが夕暮れに出会うシーンは感動的ですね。

その時の夕暮れ時を映画内での造語ですが、

かたわれどき

と表現されています。

日本で

夕暮れ時

を表す言葉を調べてみたら結構多く。

・黄昏時
・逢魔

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非合理性の極み=信念

非合理性の極み=信念

全く見るつもりのなかった映画

「シン・ウルトラマン」

オススメされたので見てみることに。

感想としては気がついたら終わっていた、というぐらい見入っていました。

特に印象深かったのがウルトラマンの変化です。

最初は

機械的かつ合理的

な発言・行動が多いのです。

これは中盤から出てくる侵略者たちと共通している部分でもあります。

感情を排して合理性を追求した人間はこうなるのだろう

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スパイダーマンから生き方を学ぶ

スパイダーマンから生き方を学ぶ

オススメされた最新作
「スパイダーマン ノーウェイホーム」
を見てきました。

そのための予習として

スパイダーマン
スパイダーマン2
スパイダーマン3
アメイジング スパイダーマン
アメイジング スパイダーマン2
スパイダーマン ホームカミング
スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
アベンジャーズ
アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
アベンジャー

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『イエスマン』

『イエスマン』

人生の充実度を大きく分けるものがこの「イエス」を言えるかどうかではないでしょうか。

「やりたいことがない」
「夢中になれるものがない」
「趣味もない」

このような状態では「人生つまらない」と思ってしまうのも仕方ないでしょう。

ではこの状態を越えるにはどうすればいいのか。

そのヒントを得られるのがこの「イエスマン」という映画です。

全ての誘いに「NO」と答えていた主人公が、全てに「YES」

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「インセプション」

「インセプション」

「インセプション」は精神世界の話。

潜在意識を変化させて現実世界の行動を操作しようという話です。

人間の意識をユングの定義で大まかに分けると

「顕在意識」と「潜在意識」に分かれます。

で、「潜在意識」はまた大きく二つに。

それが「個人的無意識」と「集合的無意識」です。

「インセプション」ではこの「個人的無意識」を書き換えるという話。

「個人的無意識」とは「過去の経験によって形成された

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「グッド・ウィル・ハンティング」

「グッド・ウィル・ハンティング」

今まで映画はあまり見たことはなかったのですが、オススメされた映画を見ていくことに。

この映画は現代人が抱える悩みの「人間関係」について考えさせてくれます。

労働者階級で法に触れることを何度もしてきた天才青年ウィルとカウンセラーが出会い、ウィルの心の壁を溶かす話。

ウィルは心の傷のせいで他者に対して素の自分で接することができません。

私は非常に共感することが多かったです。

幼少時に心に傷が

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