SHINTA SAKAMOTO

アーティスト・音楽家 maishinta 8th MAY Records 代表 歌う瞑…

SHINTA SAKAMOTO

アーティスト・音楽家 maishinta 8th MAY Records 代表 歌う瞑想 S I N G A Founder noteには、言葉を通して現れ出るものたち https://www.8thmayrecords.com/

マガジン

記事一覧

詩集 - こどもたち

Preface 2016年の始まりのころに書き留めた詩を集めた。 僕は、それまで詩を書いたことはなかった。 けれども、とにかく、試みずにはいられなくて、毎朝目が覚めると、iPa…

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詩 - 昼下がりの詩

小さな時には、忘れてた うすい言葉の塊が 私の肌を駆け抜けて そのまま世界となったこと 果てしなく広がる海の向こうには もう求めないと歌った 日のことを 心の木…

詩 - 新しい人

新しい人、おいでなさい(Sunrise) ここに、おいでなさい(Sunflower) 私は空を抱くようにして君をだく 新しい人、おいでなさい 私達は、見限らない 空の青さを広さ…

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エッセイ - 三つ巴の世界

そう、幾つもの記憶が、交錯しながら、あれもこれも、書いておきたいと思うけれど、もれなく全てを描き切るということは、本当に、同じだけの時間があったとしても、時間と…

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日記 - そして僕らは

近くのカフェにて、涼みながら日記を書き始める。 日々すぎていく小さな気づいた景色について、書き残しておきたいという気持ちが、この数日にとかく湧いてくる。 昨日の…

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日記 - ひぐらしの記憶

蝉の抜け殻が、玄関のドアの横の壁についていた夕暮れに、散歩に出かけた。最近、夕暮れ時の散歩が好きだ。夏の夕暮れ、ひぐらしが鳴き始める頃、僕はなんとなく外を歩きた…

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日記 - AOU制作記

ここ数日、いよいよ僕にもアルバム全貌というものが見え始めてきた。 まだ、未定な部分や、これからさらに深化・進化する部分もあるが、このアルバムによって僕の中の何か…

SHINTA SAKAMOTO
7か月前
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日記 - うたの風景

歌が聞こえる。 それは、果てしない暗闇の底から響いてくる。 その歌から耳をふさぐことはできない。 耳を塞ごうとすればするほど、それは、私の耳の中でより大きく、深…

SHINTA SAKAMOTO
7か月前
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掌小説 「夢の回廊」

written by Shinta SAKAMOTO Date 約10000年前 Place Somewhere on Earth 茂みの陰から、現れた人が、ホウであることを思い出すまでに、ほんの束の間、一群の風が、スス…

SHINTA SAKAMOTO
9か月前
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掌小説「銀河の道」

Date 20??.10.7 Place 魔術劇場 ショーに出る前、この国でトップの起業家であり投資家が、私に一本のひかる小さな棒を買ってくれた。 彼は、 「君は、今これが欲しいのだ…

SHINTA SAKAMOTO
9か月前
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短編小説「森の夢」

Date 2023.10.6 Place Japan その場所は山を二つ、崖を三つ越えたところにあった。 その日、彼は年代物の山岳グッズを先輩から譲ってもらったことをきっかけに、久しく帰…

SHINTA SAKAMOTO
10か月前
4

エッセイ 「朝のスープ」

私は、この数日の旅を経て、家に戻ってきた。 先ほど3歳の娘が遊びに出かけ、伽藍堂とした家の中で、私はハーブティーを淹れて、ビスケットを摘んでいる。 外には、金木…

SHINTA SAKAMOTO
10か月前
5

掌小説「1960年の夏」

written by Shinta SAKAMOTO -ある瞑想家の手記- Date 20??.9.28 Place 瞑想図書館 昨晩、家に帰ってきた時、家の前の空き地に小さな警察車両が停まっていた。空き地のひ…

SHINTA SAKAMOTO
10か月前
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掌小説 「青写真」

written by Shinta SAKAMOTO -ある瞑想家の手記- Date 20??.9.26 Place 未来研究所 それは、3つから4つの異なる場面から構成された意識の旅であった。 最後に、顕在意…

SHINTA SAKAMOTO
10か月前
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日記 - 新しい世界についての覚え書き

平和な世界に響いている音楽を作る。 それが、私たちの音楽。 「願いが叶ったものとして行動する。するとそれらは必ず実現する。」 地球上の様々な賢者が残した言葉の一…

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心で本当に感じていることを言う時、それは歌になり音楽を帯びる

maishintaは7年に渡り音楽を作ってきました。 元々、僕(Shinta)は3歳からピアノを、12歳から作曲を、大学時代に音楽レーベル”TOKYO RECORDINGS”を友人と共に設立し、ア…

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詩集 - こどもたち

詩集 - こどもたち

Preface

2016年の始まりのころに書き留めた詩を集めた。
僕は、それまで詩を書いたことはなかった。
けれども、とにかく、試みずにはいられなくて、毎朝目が覚めると、iPadに向かって文字を打ち込むようになった。

そのころ、たくさんの夢をみて、自分に次々と心当たりのない感情や記憶がないまぜとなって、浮かび上がってきたのを思い出す。

そうした体験は、僕にとって大切な財産となった。自分自身の

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詩 - 昼下がりの詩

詩 - 昼下がりの詩

小さな時には、忘れてた

うすい言葉の塊が

私の肌を駆け抜けて

そのまま世界となったこと

果てしなく広がる海の向こうには

もう求めないと歌った

日のことを

心の木陰にしまって

今日の日の朝日を眺める時

私は、小さな奇跡を目の当たりにする

千年、万年の時の易々と超える

魔法のとき

太陽の光

青葉の踊り

written by Shinta
2020.5.29

詩 - 新しい人

詩 - 新しい人

新しい人、おいでなさい(Sunrise)

ここに、おいでなさい(Sunflower)

私は空を抱くようにして君をだく

新しい人、おいでなさい

私達は、見限らない

空の青さを広さを、無限に広がる私たちの可能性を

育ちなさい、自らの心臓の鼓動に、合わせて踊りなさい

自ずと歌がうまれることよ

さすれば、夜も暗闇も、業魔の所業も恐れるにたらん

新しい人、おいでなさい

わたしたちは、いつ

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エッセイ - 三つ巴の世界

エッセイ - 三つ巴の世界

そう、幾つもの記憶が、交錯しながら、あれもこれも、書いておきたいと思うけれど、もれなく全てを描き切るということは、本当に、同じだけの時間があったとしても、時間というものが、どこまでも伸び縮みする存在であるから、逐一書けばそれで事足りるかといえば、全くそうではないことに、私は途方もない気持ちになる。

という途方もなさ、この世界の私たちが生きている世界の際限のなさが、芸術や物語という様々な具現化の術

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日記 - そして僕らは

日記 - そして僕らは

近くのカフェにて、涼みながら日記を書き始める。

日々すぎていく小さな気づいた景色について、書き残しておきたいという気持ちが、この数日にとかく湧いてくる。

昨日の朝のことだ。4時半頃に、目が覚めた。どうやらMaiも目が覚めたようだった。
僕は夢現の感覚でいた。何かがいつもと違うと感じられた。うっすらと空いた瞼には、朝焼けの柔らかな光が見えた。

とにかく鳥の鳴き声と、虫の声が、凄まじい明瞭さで、

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日記 - ひぐらしの記憶

日記 - ひぐらしの記憶

蝉の抜け殻が、玄関のドアの横の壁についていた夕暮れに、散歩に出かけた。最近、夕暮れ時の散歩が好きだ。夏の夕暮れ、ひぐらしが鳴き始める頃、僕はなんとなく外を歩きたくなる。そして、入道雲。

ほんの100歩くらい歩いたら、近くの林を眼前に広がる。木々の揺れ、伸びてきた稲。北の空には、千切れた雲たちが、一定の法則に従って、空にまぶされている。

田んぼの横を流れる水路が、ところどころで音を立てる。曲がる

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日記 - AOU制作記

日記 - AOU制作記

ここ数日、いよいよ僕にもアルバム全貌というものが見え始めてきた。

まだ、未定な部分や、これからさらに深化・進化する部分もあるが、このアルバムによって僕の中の何かが引き出されている感覚があり、それを「人々の中に表していきなさい」と内なる声が囁く。

今回のアルバムタイトル「AOU」
これは、ア・オ・ウという日本語の三つの母音のことでもあり、またシンプルに「会おう」という言葉でもある。

この表題曲

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日記 - うたの風景

日記 - うたの風景

歌が聞こえる。

それは、果てしない暗闇の底から響いてくる。

その歌から耳をふさぐことはできない。

耳を塞ごうとすればするほど、それは、私の耳の中でより大きく、深くこだました。それは心臓の真ん中から響いてくる。命そのものの歌だから、私には、聞こえないふりをすることなど到底できなかった。

だからと言って、その歌が何を意味しているのかも、私に理解できそうにもなかった。けれども、夢の狭間で、あるい

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掌小説 「夢の回廊」

掌小説 「夢の回廊」

written by Shinta SAKAMOTO

Date 約10000年前
Place Somewhere on Earth

茂みの陰から、現れた人が、ホウであることを思い出すまでに、ほんの束の間、一群の風が、ススキを揺らした。
オポノは、落ちていた木の実を拾うことをやめ、ホウの方を向いた。
その顔には、ほのかに笑みと呼べるような。うっすらとした表情の変化が見えた。
ホウは、開けた草原に

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掌小説「銀河の道」

掌小説「銀河の道」

Date 20??.10.7
Place 魔術劇場

ショーに出る前、この国でトップの起業家であり投資家が、私に一本のひかる小さな棒を買ってくれた。
彼は、
「君は、今これが欲しいのだろう」
「たかだか数千円の光る棒を」
「今この瞬間に、しかしここでそれに気がつき君に差し出せるのはどうやら私ししかいない。」
「私の口座にはいくら入っていると思う?」
「数千億?」と私はいう。
「数字はもはや問題にな

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短編小説「森の夢」

短編小説「森の夢」


Date 2023.10.6
Place Japan

その場所は山を二つ、崖を三つ越えたところにあった。
その日、彼は年代物の山岳グッズを先輩から譲ってもらったことをきっかけに、久しく帰っていなかった祖父と祖母の家に行こうと思い立ったのだった。
前に行った時のことを思い出すと、かなり昔のことに感じられた。成人してから、実家を離れて海外赴任もありながら働いていたので、なかなかいく機会がなかったの

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エッセイ 「朝のスープ」

エッセイ 「朝のスープ」

私は、この数日の旅を経て、家に戻ってきた。

先ほど3歳の娘が遊びに出かけ、伽藍堂とした家の中で、私はハーブティーを淹れて、ビスケットを摘んでいる。
外には、金木犀の香りが、うっすらと空気に溶け出し、太陽の光がわずかにその粒子に反射しているように世界がゴールドの気配に満ちていた。
トンボたちの羽に乱反射するこの輝きに何か特有のなつかしさを感じながら、私は、もう一つ、ビスケットに手を伸ばした。

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掌小説「1960年の夏」

掌小説「1960年の夏」

written by Shinta SAKAMOTO

-ある瞑想家の手記-
Date 20??.9.28
Place 瞑想図書館

昨晩、家に帰ってきた時、家の前の空き地に小さな警察車両が停まっていた。空き地のひと区画に、いくつかの目印が貼られていた。
私は特に気にすることもなく、妻と夕食を食べて、早々と眠りについた。

今朝、散歩から帰ってきたら、家の中に一人の見知らぬ子が入ってきていた。3歳

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掌小説 「青写真」

掌小説 「青写真」

written by Shinta SAKAMOTO

-ある瞑想家の手記-

Date 20??.9.26
Place 未来研究所

それは、3つから4つの異なる場面から構成された意識の旅であった。
最後に、顕在意識に戻ってくる時に聞こえていたメロディを頼りにして、その旅が持つ気配をスケッチした。スケッチは詩として現れた。

13の青写真を言葉にしていこう
果てしない時の狭間に浮かぶ本当の君

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日記 - 新しい世界についての覚え書き

日記 - 新しい世界についての覚え書き

平和な世界に響いている音楽を作る。

それが、私たちの音楽。

「願いが叶ったものとして行動する。するとそれらは必ず実現する。」

地球上の様々な賢者が残した言葉の一つ。
昔、空海について調べていた時、仏教の中で、そうした祈願を立てるという儀式があることを知った。
それはその願いが叶ったものとして今を生きるということでもあった。

これは、なんとも矛盾しているように聞こえるが、しかし世界の真相だと

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心で本当に感じていることを言う時、それは歌になり音楽を帯びる

心で本当に感じていることを言う時、それは歌になり音楽を帯びる

maishintaは7年に渡り音楽を作ってきました。

元々、僕(Shinta)は3歳からピアノを、12歳から作曲を、大学時代に音楽レーベル”TOKYO RECORDINGS”を友人と共に設立し、アーティストへ楽曲提供や映画やCM音楽等などをやっていました。

その頃に音源を完パケする全ての工程、作詞作曲、編曲、レコーディング、ミキシング、マスタリングを独学で身につけていきました。 幸運なことに、

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