SHINTA SAKAMOTO

Artist・起業家 『S I N G A - 歌う瞑想』 Founder 8th M…

SHINTA SAKAMOTO

Artist・起業家 『S I N G A - 歌う瞑想』 Founder 8th MAY Records 代表 noteには、言葉を通して現れ出るものたち https://singasinga.com/

マガジン

  • 詩の言葉たち

  • S I N G A - 歌う瞑想 -

    • 8本

    S I N G A - 歌う瞑想 -に関連するnoteの記事を集めた。 様々な角度からSINGAについて知ることができる。 執筆は、SINGAのFounderの二人である酒本信太と酒本麻衣による。 体系だった説明というよりも、煌めく感覚の宝庫として、SINGAの全体性を朧げなまま感じるに役立つ文章たちである。

  • 小説

    小説 written by Shinta SAKAMOTO 酒本信太が執筆した小説を集めた。 掌小説や短編小説が時折更新される。 これらの小説は、寝ているときに見る夢、深い瞑想状態、身体の微細な感覚を通してもたらされる私という個を通して見えた生命全体の永遠性を帯びた景色であり、集合的な無意識の風景あるいは、さらに深奥の"空"のエリアから放射される世界の真実の現れを捉えようとした軌跡。

最近の記事

詩 - 時間の外側から

途方もないね。 途方もなくって仕方がないや。 今日ぼくは、見たんだ。 瞼の裏に映る銀河に。 あるひとの一生の姿が虹のようにかかるのを。 それは、それは、綺麗な彗星のようだった。 卵からそして、幾つもの細胞を産みながら 赤子になって、空気にふれ 泣き笑い、立ち、歩いていった。 その一つの人の時間ですら、途方もないのに あっちもこっちも、数えきれない程に、 人々が彗星の如く煌めいていく様が見えた。 ああ、思ったよね。僕には手に負えないって。 僕一人には到

    • 詩 - 翼を広げて!思いっきり。

      縮こまっていないかい? 君の本当の可能性。 思いっきり羽ばたいちゃいなよ。 自分でも気づいてないかもしれないけれど、君は、この世界すら包み込むほどの巨大な翼を持っているってこと。 誰もそんなことを言ってくれなかったって? それならば、僕が今ここでいうよ。 君は、何より深く、何より広い透明な暖かく美しい翼の持ち主だ。 いつまでも縮こまっているとその見えない翼の筋肉が萎縮しちゃって、それが自分の翼の大きさだって勘違いしちゃうんだ。 だから、できる限り、羽を伸ばすんだ。 文字通り

      • 母音を響かせる 『意味の世界から無意味の世界へ』

        こんにちは、S I N G A 歌う瞑想 FounderのShintaです。 この記事では、"S I N G A 歌う瞑想"に置ける、重要なパートである母音を響かせるということについて解説していきます。 ("S I N G A 歌う瞑想"について初めて知るよ、という方は、まずはHPを一読されることをお勧めします) というわけで、今日のテーマ『母音を響かせること』に入っていきましょう。 まず、そもそも母音とは何かというと、日本語で言えば「あいうえお」です。英語ではV

        • S I N G A - "繰り返される日常"から、"一新され続ける日常"を生きる

          マインドフルネス・ウェルビーイング・トランステックといった、現代的なカタカナ言葉で、人間の精神・意識といったなかなか捉えどころのない部分への科学的探究、宗教性を排したよりテクニカルなアプローチが、この10年で一気に増えたように思われる。 これらの傾向は、グローバル企業と呼ばれる巨大なテックカンパニーGoogleやマイクロソフト、Appleなどが、会社の福利厚生的な角度からも、瞑想などの実用的な側面を取り入れてきたという流れもあるだろう。 多くの人が感ずるが、インターネット

        詩 - 時間の外側から

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        • 8本
        • S I N G A - 歌う瞑想 -
          8本
        • 小説
          7本

        記事

          真我 ・ 悟り ・ マインドフルネス

          こんにちは、「S I N G A 歌う瞑想」 Founderのshintaです。 先日、HPにてオープンした「S I N G A - 歌う瞑想」のローンチに伴い、これまでの体験・探究について文章にまとめたく書き始める。 SINGAとは 真我 ・ 悟り ・ マインドフルネス これまで、ほとんど、このテーマについて、パブリックな場では語ってこなかった。 それは、私自身が、その体験について語る言葉を持たなかったということもあるが、それらの体験は全て自分が作ってきた音楽の中に

          真我 ・ 悟り ・ マインドフルネス

          即興詩 - Riverside

          「紫陽花の記憶」 雲が影をつかって語りかけた(雲が影を落として語る 夢の中で見えていた景色 今思い出す 思い出す 紫陽花の記憶とともに 思い出す 静けさ中で 何も言葉は出ない 僕は立ちすくんで 空を見上げた 青と白と透明な歌 空中から糸をたぐるように ミュージックはいつもここで 生まれては立ち去る (風のように) 大地は草木を抱きしめて 虫の音を 茹だるような夏の空気の灯火の中に 虫たちの声はささやかな旅路を描いて 僕らに伝えようとした この星の産声から続く歌を 歌を

          即興詩 - Riverside

          S I N G A - 歌う瞑想 - の誕生とネドじゅんさんとの出会い

          SINGA誕生の背景 こんにちは、歌う瞑想 S I N G A のFounder 酒本信太です。 今日の記事では、歌う瞑想SINGA誕生のきっかけとなったネドじゅんさんとの出会いと、半生をかけて探求してきたことについて書いていきます。 脳と意識を探究する”オカン”との出会い この出会いについて書かないことにはSINGAの誕生については語れません。 2023年9月30日に「左脳さん、右脳さん。」の著者である脳と意識を探究するオカンこと”ネドジュンさん”との対談イベントを

          S I N G A - 歌う瞑想 - の誕生とネドじゅんさんとの出会い

          新曲 "AOU" と 歌う瞑想 "SINGA"

          いつか夢に見たこの道を歩いている 生まれる前からここに来ること知っていたみたい 不思議なこの世界はつながっているから またどこかで必ずあなたに会える めぐりめぐる時のいたずらに身を任せて 重ねた手と手を合わして 今日の日の終わりを迎えるその時まで 僕らは夏のきれっぱしを投げかけて 夢を渡り歩いた一輪の花さ 咲くときにもう一度 僕は君に出会うだろう というのは 小さなこの手を抱きしめたいから 何にも見えなくなる ゼロになるその時を探して 輝いたかげろうを掴み損ねた 不

          新曲 "AOU" と 歌う瞑想 "SINGA"

          短編小説 - 嬰歌

           僕が、まだ記憶というものを、過去とか未来とか現在といったもので理解した気になる以前のころの話だ。だから、僕は、この話を誰かから聞いたものと思っていた。それが祖母だったか、母だったか、わからないのだけれど。僕は、一体誰にこの話を聞いたのか。祖母に聞けばわかるかもしれない。母に聞けばわかるかもしれない。でも、だれに聞いても答えは同じことだった。 「そんなことあったかしらねえ」 「あったような気もするわ」 「そうよそうよ、あったわよ。私は覚えているわよ」 「いえ、そんなことはあり

          短編小説 - 嬰歌

          短編小説 - 聞こえますか?

           聞こえますか?  あなたには聴こえるはずです。  あなたが、赤ん坊になる前、胎児として子宮に宿る前、精子として父から、卵子として母から、生み出される前。  あなたはなんだったのでしょうか。  わたしにはわかりそうもありません。  けれども、この謎について、わたしが、小さいながらも思いを馳せることで、丹田のあたりから、ジワリと力が湧いてくることもまた確かであって、それは、どうにも抗いようのない、原理、のように感じられるのです。  あなたにとって、それは、あまりに自明な、当然な

          短編小説 - 聞こえますか?

          詩集 - こどもたち

          Preface 2016年の始まりのころに書き留めた詩を集めた。 僕は、それまで詩を書いたことはなかった。 けれども、とにかく、試みずにはいられなくて、毎朝目が覚めると、iPadに向かって文字を打ち込むようになった。 そのころ、たくさんの夢をみて、自分に次々と心当たりのない感情や記憶がないまぜとなって、浮かび上がってきたのを思い出す。 そうした体験は、僕にとって大切な財産となった。自分自身の中へ沈思し、その声に耳をすますことは、この世界がどれほど美しく儚いものであるか、

          詩集 - こどもたち

          詩 - 昼下がりの詩

          小さな時には、忘れてた うすい言葉の塊が 私の肌を駆け抜けて そのまま世界となったこと 果てしなく広がる海の向こうには もう求めないと歌った 日のことを 心の木陰にしまって 今日の日の朝日を眺める時 私は、小さな奇跡を目の当たりにする 千年、万年の時の易々と超える 魔法のとき 太陽の光 青葉の踊り written by Shinta 2020.5.29

          詩 - 昼下がりの詩

          詩 - 新しい人

          新しい人、おいでなさい(Sunrise) ここに、おいでなさい(Sunflower) 私は空を抱くようにして君をだく 新しい人、おいでなさい 私達は、見限らない 空の青さを広さを、無限に広がる私たちの可能性を 育ちなさい、自らの心臓の鼓動に、合わせて踊りなさい 自ずと歌がうまれることよ さすれば、夜も暗闇も、業魔の所業も恐れるにたらん 新しい人、おいでなさい わたしたちは、いつだってここにある 時空を超えた、愛と信頼の輪の中で いつでも、君とたっている

          詩 - 新しい人

          エッセイ - 三つ巴の世界

          そう、幾つもの記憶が、交錯しながら、あれもこれも、書いておきたいと思うけれど、もれなく全てを描き切るということは、本当に、同じだけの時間があったとしても、時間というものが、どこまでも伸び縮みする存在であるから、逐一書けばそれで事足りるかといえば、全くそうではないことに、私は途方もない気持ちになる。 という途方もなさ、この世界の私たちが生きている世界の際限のなさが、芸術や物語という様々な具現化の術が誕生し、実践されることの一つの理由であろう。 これらの行いの中に、つまり私と

          エッセイ - 三つ巴の世界

          日記 - そして僕らは

          近くのカフェにて、涼みながら日記を書き始める。 日々すぎていく小さな気づいた景色について、書き残しておきたいという気持ちが、この数日にとかく湧いてくる。 昨日の朝のことだ。4時半頃に、目が覚めた。どうやらMaiも目が覚めたようだった。 僕は夢現の感覚でいた。何かがいつもと違うと感じられた。うっすらと空いた瞼には、朝焼けの柔らかな光が見えた。 とにかく鳥の鳴き声と、虫の声が、凄まじい明瞭さで、聞こえるのだ。 その時、夢現の中で、僕は鳥や虫たちが大合唱している草むらの真ん中

          日記 - そして僕らは

          日記 - ひぐらしの記憶

          蝉の抜け殻が、玄関のドアの横の壁についていた夕暮れに、散歩に出かけた。最近、夕暮れ時の散歩が好きだ。夏の夕暮れ、ひぐらしが鳴き始める頃、僕はなんとなく外を歩きたくなる。そして、入道雲。 ほんの100歩くらい歩いたら、近くの林を眼前に広がる。木々の揺れ、伸びてきた稲。北の空には、千切れた雲たちが、一定の法則に従って、空にまぶされている。 田んぼの横を流れる水路が、ところどころで音を立てる、曲がるところや、ぶつかるところで。 水たちが、迷いなく流れる音に、清められていくものが

          日記 - ひぐらしの記憶