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日記

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日記・忘備録 等
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#考えたこと

命を尊ぶ基本感覚の喪失

命を尊ぶ基本感覚の喪失

あくまで仮説だが、自分を筆頭に、この国に住む多くの人が今、命を尊ぶ基本感覚を喪失しているのではないかと思う。今回の選挙の低投票率を見てもそう思わざるを得ない。命を尊ばない自民党や維新の会のような政党をそのままにしてはいけないし、先人が必死に守ってきた選挙権を大人の多くが行使しないというのはどういうことなのだろうか。すでに自分が生きているという感覚、命を尊ぶ感覚を失っているのではないか。何かこれはこ

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向き合うということ

向き合うということ

SNS見るのをやめようと思っているのだけれど、たまに金言に出会い、教えられることがある。それでやめられずにいる。
先日も、哲学者の千葉雅也さんが、「動画を流し観している人は、動画を本当に観たくて観ているのではない、本当に大切なことに向き合わないために動画を浴びている。」(もうそのツイートは見つからなくて、正確ではない)というようなことを言われていて、本当にハッとした。

自分のことを言われているよ

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読書日記『人間関係を半分降りる』(鶴見済著)を読んだ。2022年11月23日

読書日記『人間関係を半分降りる』(鶴見済著)を読んだ。2022年11月23日

鶴見済さんの『人間関係を半分降りる』という本を読んだ。とてもお勧めだ。その中で、特に心に残った一節を抜き出し、感想を残しておきたい。

人目を気にしすぎると「どう思われているか」に圧倒されてしまう。これはよく分かる話である。そして鶴見は続けてこういう、どこからが気にしすぎかと言えば、主客が逆転したときだという。他人が頭の中の中心になって、それが自分を動かしたらもう主客が逆転していると…。
そして、

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対話とは同質性の確認ではない

対話とは同質性の確認ではない

#日記 #忘備録

6年ぶりに、仏教の大学での学びを勉強を再開した。
4月からほぼ友人ができず、孤独に過ごしていたのだが、
昨日初めて、ゼミの先輩が飲みに誘って下さり、お話をした。

それは楽しかったのだが、久しぶりに仏教の大学に戻ってくると
その場にのみある空気とか、独特な文化を思い出す。やっぱり良いなと思うものもあれば、これは嫌だなと感じていたものも思い出す。

良いなと思うことで言えば、みん

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同じ物事をどう見るか -インドと日本の比較を通して-

同じ物事をどう見るか -インドと日本の比較を通して-

ネットでインド在住の方が書いた、次のような文章を見た

Hiromiさんという、インドで子育てをしている女性の方が書いた文章だ。

ある日、彼女が子どもと一緒に電車に乗っていて、子どもがギャン泣きをしてしまった。しかし、4時間も電車に乗っていなくてはならなくて、不安で仕方なかったが、周りの人がみんな助けてくれたと。
「インド!!素晴らしいな」と思う。
同時に、自分がこの場面に居合わせたら、間違いな

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あらゆる命が大切と言った。

あらゆる命が大切と言った。

「あらゆる命が大事」だといいながら、なぜ踏みにじられている命があることに怒りの声をあげないのか。戦争をやめろ・命を奪うなと声をあげないのか。生命を傷つけるような原子力発電に反対の声をあげないのか。こうしたことが、私も含む僧侶や仏教者に問われていると思う。

最近、「お坊さんはSNSで発信した方がいい、メディアへの露出を増やした方がいい」と言う僧侶の主張を見たのだけれど、本当か?と思った。お坊さんが

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コミュ障は本当なのか?

コミュ障は本当なのか?

昔から、飲み会等大人数が集まる場が非常に苦手である。

その理由は、飲み会で話すことが無くて、ずーっと聞き役になってしまって、一言も話ができずみじめな気持ちになってしまうからだ。

皆が楽しそうに話しているのを自分は笑って聞いているだけ、その事が何だかつらかった。

あれ?俺もしかして…バカなんじゃないのか。一言もみんなに提供すべきことがない。1人で居るときは気にならないんだけど、誰かといると、話

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同じ物事をどう見るか➖インドと日本の比較を通して➖

同じ物事をどう見るか➖インドと日本の比較を通して➖

ネットでインド在住の方が書いた、次のような文章を見た

Hiromiさんという、インドで子育てをしている女性の方が書いた文章だ。

ある日、彼女が子どもと一緒に電車に乗っていて、子どもがギャン泣きをしてしまった。しかし、4時間も電車に乗っていなくてはならなくて、不安で仕方なかったが、周りの人がみんな助けてくれたと。
「インド!!素晴らしいな」と思う。
同時に、自分がこの場面に居合わせたら、間違いな

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【日記】  若さとコンビニ

【日記】 若さとコンビニ

夜中にコンビニに行ったら、大学生くらいの若い男性4人がコンビニでたむろして大笑いしていた。

何がそんなに面白いのだというくらいに、商品などを見たり話したりしては大笑いしていた。

同時に、彼らが、コンビニにいる同世代の女性のグループを意識して目立とうとしている事も感じ、その彼等の自意識に何だか恥ずかしくなる。その姿に「うるさいな~」と思いながらも、「若いな~楽しそうだな」とどこか若さへのあこがれ

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浄土と慈悲

浄土と慈悲

高柳正裕先生(浄土真宗大谷派僧侶)の『大いなる共震の「悲の海」へ』を読んでいる。本を読んでいて考えたことをメモしておきたい。

実を言うと、うちの次男坊はものすごく切れやすかったので、親類みんなが次男のことを怖がっていました。うちのお袋も次男に倒されて、「こんな恐ろしい孫とは、もう口をきかん」と言っていた。婆さんが実の孫を捨てたのですよ、自分が追い込んだのに、でも、どんなに間に合わなくても、どんな

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自分達で決める心を奪われる時

自分達で決める心を奪われる時

(メモ)何だかモヤモヤすることがあったので書いておきたい。

生徒会がない学校って、すごく問題があると個人的には思っている。

生徒会があることは生徒の自治の心や行動を育てることになる。生徒会があることは市民社会に参加する練習になる。

ところが、知っているある学校には生徒会がない。私はそれをすごく問題に感じている。先日、その生徒会のない学校の親が「生徒会がないと自主性が育たないですか?勉強だけさ

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他人を苦しめながら自分が苦しいと泣き言を言う悲しさ

他人を苦しめながら自分が苦しいと泣き言を言う悲しさ

【メモ】

私はどこまでも自分の痛みは主張するのに、他人の痛みには鈍感だ

全く他人の痛みを感じることがない

例えば、何か他人に迷惑をかけて謝らなくてはならない時も

苦しんではいるが、その苦しみは相手の悲しみや心の痛みを思ってということではなくて、よくよく見つめると、「自分がこんなに苦しんでいるのに。辛い。なんで私がこんな苦しまなければならないのだ」という事でしかない。他者への痛みは萌してはい

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物を残すということ、地続きに残す

物を残すということ、地続きに残す

今日水俣病の勉強会に出て分かった事であるが、仏教を伝えるというのは、水俣病の悲しみや・そこで起こった問題、人々の苦悩を、後世に大切に伝える事と似ているのだ。

どちらも伝えなければあっという間に風化していく。そしてそこにあった事実が失われていく。どちらも悲しみから生まれたものである。後世に、そこにどのような悲しみがあったのか、何があったのか伝えなければならない。

しかし、ただ伝え、ただ残せばいい

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「すべらない話」にもう笑えなくなったこと

「すべらない話」にもう笑えなくなったこと

すべらない話を見ることに耐えられなくなっていた。

昨日、Youtubeでたまたま松本人志さんの「すべらない話」がオススメで出てきたので観てみた。香取慎吾さんが話していたのだけれど、何か辛い気持ちがして最後まで見ることができなかった。

すべらない話は自分が大学生の頃に始まって、学生の頃すごくはまって観ていた。しかし、昨日、もうこのノリにはついて行けなくなっていることに気づいた。

全く笑うことが

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