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納棺師のお志事

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納棺師である私がお志事で学んだこと、体験したこと。
運営しているクリエイター

#死生観

海辺で2つのデトックス体験と納棺師のお話

海辺で2つのデトックス体験と納棺師のお話

春の爆風が過ぎ去って海辺で開催した
海辺で癒しとデトックスを体感するクレイセラピー
現役納棺師が教えたい、死生観について

ご依頼をいただいた方は
「納棺師へ転職を考えている…」
ということで実際に私の話を聞きたいと連絡をもらいました。

noteに書いてる記事も読んでくれていたそうで
ありがとうございます😭(励みになります)

今回は2つのデトックス体験をさせていただきました。

1つ目は身体

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いつ、何処で、どんな風に死ぬか分からない

いつ、何処で、どんな風に死ぬか分からない

韓国・梨泰院/雑踏事故
インドネシア/暴動事件
インド/吊り橋崩落
日本/観光バス横転事故

いずれも10月に起こった事故、事件。
人が死にすぎている(生存者もいる)

韓国・梨泰院事故は
圧死で死ぬとか想定外ですよね。

偶然にも居合わせた場所で事故が起き
それが運命の分かれ道となる。

いつ、何処で、どんな風に死ぬか分からない

いつも心の隅では思っているけど
実際に起きてしまってからは遅い。

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日本とは違う死装束の考え方

日本とは違う死装束の考え方

納棺師のお志事での出来事。

皆さんは亡くなった時
どんな格好(死装束)で旅立ちたいですか?

日本では白い着物と呼ばれる白装束(経帷子)

最近では愛用した洋服に着せ替えることも多いです。
高齢の方は白装束で若い方は洋服の比率が高いです。

昨今ではエンディングドレスなどもあります。

ちなみに海外にも死装束はあります。

今回納棺させていただいた故人様は韓国人の女性でした。
しかも105歳とい

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突然居なくなっても生きていける?

突然居なくなっても生きていける?

先日あった納棺師のお志事での出来事。

40代前半男性、くも膜下出血で突然亡くなった故人様。

例の注射が国民に打たせるようになってから
血液系など血管が詰まって亡くなるケースが
非常に増えていることはご存知かな。

心不全も一時かなり居ました。(今も多いが)
突然死する事は当たり前の世の中にありつつある。

私が身近で感じる違和感です。

さて、本題です…

亡くなった故人様には奥さん、子ども3

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死期が近いていても、自死を選ぶ選択とは?

死期が近いていても、自死を選ぶ選択とは?

久しぶりに納棺師のお志事で感じた事を書きます。
※心苦しい事も書くので、嫌な気分になったらごめんなさい。

80代女性の湯灌、納棺を担当させていただいた。

事前に現場に来るまでに発注書が葬儀屋から来るんですが、死因が書いていない時が多々ある。

実際に現場に行った時
今日の故人様の死因。
「首吊り」と聞いた時ビックリ。

事前に発注書に"顔が赤いので化粧で隠して下さい"と要望がありました。

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死後すら苦しめられた結果が現れる医療

死後すら苦しめられた結果が現れる医療

これは私が納棺師として体験している話です。

医療とは?正しい治療法とは?
と考えさせられた話をしようと思います。

故人様の中で圧倒的に多いのは病死。

病死の中でも痩せ細っている人、黄疸の人、水疱が出てる人、変色がある人・・・

これは様々です。

点滴痕・注射痕が所々にあるのを見たり
出血・体液が流れ出ていることもよくあります。

特に大量に摂取した点滴量。
これが亡くなった後、排出出来ずに

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キュン❤︎とする納棺式

キュン❤︎とする納棺式

人生の最期である締めくくりが葬儀。
その亡くなった人と触れ合える最期の機会が納棺式。

葬儀が始まると厳かな雰囲気に変わるから
納棺式くらいは笑って語って触れて送り出す場所であってほしい。

そんな笑顔溢れるキュンとした納棺式を綴ります。
(うろ覚えのところもあるので、言葉のみを書いてるものもあります)

男性の死化粧

男女問わず死化粧はします。
(遺族がそのままが言いと言われればしない)
そん

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口は第一印象を作り出す重要部分

口は第一印象を作り出す重要部分

マスク社会となった今。
マスクで隠された部分ってどんな表情なんだろう
ってかなり気になりますよね(笑)

それこそ好きな人とか気になる人とかも
マスクを外した瞬間の顔に(・∀・)という反応になる人もいるだろう。
(好きな気持ちが薄れたと聞きます😂)

顔半分がかなり重要だということを
この2年半で誰もが感じたことではないでしょうか。

これはマスクするしないにも関わらず
私の納棺師のお志事でも感

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納棺師が語る、死生観WS開講のお知らせ

納棺師が語る、死生観WS開講のお知らせ

ついに私の伝えたいこと、完成しました!

納棺師に転職してもうすぐ一年。
特殊な職業だからこそ面白みもあって勉強になる。

たくさんの故人様と遺族様に会って気付いたんです。

みんな死って当たり前にあること知ってるよね?

知ってはいるけど、そんな先の話なんて・・・
死なんて考えたくない・・・そんなイメージでしょう。
負のイメージって中々抜け出せないのは違和感。

でも私たちは生まれながらにして死

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-END展-死について考えてみる

-END展-死について考えてみる

行ってきました。
密かに話題になっていて、たくさんの来場者が。

END展 死から問うあなたの人生の物語

死に対して、積極的に考えることないですよね。

私は納棺師のお志事で毎日痛感しているので
普通の人よりは死生観を意識して過ごしてます。

ここ2年間の内に世の中は様変わりして
亡くなる人も多くなりつつあり
あまり共感しなかった死について
身近に感じる人が増えたんではないかと思います。

EN

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生まれ変わり(輪廻転生)の道なり

生まれ変わり(輪廻転生)の道なり

私たちは死ぬと何が行われるのか。

悪いことをするとあの世で罰を受ける
来世で苦労する人生に生まれ変わる。

前世の行いが現世に影響を与えるという考え方は
仏教の世界観、宇宙観に基づいている。

ココでは、「輪廻する世界」と「輪廻しない世界」に分かれている。
私たち人間は「輪廻する世界」の住人。



六道という六つの世界があります。

「輪廻しない世界」は生まれ変わりの苦しみから解放され、

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新たに死生観とデトックスをテーマに発信したい

新たに死生観とデトックスをテーマに発信したい

身体と心のデトックスは
生きる喜びを与えてくれる。
そしてみんな、生き方に悩んでいる。

そんな悩んでいる人たちは
当たり前だけど死生観なんて考えていない。

死生観を考えることは、
生きること(生き方)に精通するものだと思っています。

⁡納棺師になり半年以上が経ちました。
毎日、一期一会で立ち向かう現場は
とても勉強になり充実し時が経つのがあっという間に。


納棺式も人それぞれで
笑顔溢

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全ての年代が考えるべき、終活のススメ

全ての年代が考えるべき、終活のススメ

終活というと、高齢者や終末期患者など死期が近い人が考えるものだと思いがち。

でも"今"考えてみるコトだと思う。
それは10代〜60代以上全ての人。

死は誰もが訪れるもの。
これは平等に与えられたもの。

それが人によって短いか長いだけ。

先日の納棺師のお志事で終活していた90代の女性を納棺しました。

この体験を通して、書いてます。

お着替えと死化粧と納棺でした。
着替える洋服は着物。

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納棺師についてQ &Aに回答

納棺師についてQ &Aに回答

最近、有難いことに納棺師について
お問い合わせいただくことが増えました。

納棺師に興味がある。
納棺師を間近で見て転職してみたくなった。
どのような方法で納棺師になるか。

過去に書いた記事もあるので、そちらもご覧ください。

納棺師の日々についてはStand.fmでも配信しています。
そちらからも聴いてみてくださいね!

それを、踏まえて頂いた質問に答えていきます。
重複してる部分はあしからず

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