マガジンのカバー画像

本を読もう

11
本を読みたい 無性に読みたい時がある そんな僕を支えてくれる本棚 お気軽にちらっとのぞいていってくださいな
運営しているクリエイター

記事一覧

誰かの本棚[2020年8月]

誰かの本棚[2020年8月]

書籍はそのヒトの考えていることが
目の前に可視化されるモノ。
学生のころから,他人の本棚を眺めるのが大好きだった私が
note上に私自身の本棚を展開していきます。

大体は前半で書籍の要約ファクト
後半では導かれる教訓・意義みたいなのをサクッとまとめてます。

持続可能な資本主義鎌倉投信の創業者,新井和宏さんがつづる一冊。

従来の金融資本主義では,「リターン=お金」,つまり投資家と社会が分断され

もっとみる
「平等」と「公平」の違いを理解して,ノイズに乱されない価値観を手に入れる。

「平等」と「公平」の違いを理解して,ノイズに乱されない価値観を手に入れる。

この二つの単語を聞いた時に,皆さんならどちらを重視するでしょうか。
平等であることの方が大事?
公平であることに方が大事?
そもそも平等と公平ってどう違う?

平等とは,権利が一様であることを指します。
例えば,教育格差,男女格差などのテーマを扱う時には平等が重要な観点となります。
公平とは,ズルや不正がないことを指します。
例えば,センター試験のカンニング,賃金問題などのテーマを扱う時に公平の概

もっとみる
誰かの本棚[2020年7月]

誰かの本棚[2020年7月]

書籍はそのヒトの考えていることが
目の前に可視化されるモノ。
学生のころから,他人の本棚を眺めるのが大好きだった私が
note上に私自身の本棚を展開していきます。

大体は前半で書籍の要約ファクト
後半では導かれる教訓・意義みたいなのをサクッとまとめてます。

評価と贈与の経済学やはり内田樹さんの洞察の鋭さに納得のイワシ表紙の一冊。

これは対談相手の岡田斗司夫さんの言葉
「イワシ化」
からとった

もっとみる
学生時代に救われた価値観の追体験。

学生時代に救われた価値観の追体験。

個人レベルでつながりを持ちながら支え合うコミュニティを「小さな経済圏」として,とげとげしいお金が巡る大きな経済圏ではなく,なめらかなお金を小さな経済圏で使っていこうという本。

本を読んでいて,ふと大学生時代を思い出しました。
当時私は故郷の愛知県を離れ,京都で学生時代を過ごしていました。同じく同郷の友人は東京で学生として過ごしており,就職活動や学会があるたびに彼の家にしばらく居候させてもらう生活

もっとみる
10年前の感情がやっといま岡本太郎の爆発で言語化された

10年前の感情がやっといま岡本太郎の爆発で言語化された

本を読んでいた。
岡本太郎・自分の中に毒を持て
ことばのチョイスに感動。

僕は若い頃から「出る杭は打たれる」という諺に言いようのないドラマを感じた。
...
この平たい世界からどうしても情熱を燃やすと飛び出してしまう。出ていく運命というものを感じてならなかったのだ。「出る」のは固くて冷たい釘ではない。
純粋な人間の,無垢な情熱の炎だ。

(岡本太郎・自分の中に毒を持て)

本を読んでいるとも

もっとみる
リモートワーク時代のモチベーション3.0

リモートワーク時代のモチベーション3.0

こんな時代で在宅勤務の方が増えており,時間があるからこそ自身の仕事や人生を振り返る時間がたっぷりとれる時間になっているのではないでしょうか。

そんな時にふと思う。
いま自分を突き動かしている原動力はなんなのか。
体は動き続けていて,ふと喉が渇いたと,コーヒーを入れてみたり,何を取り出すでもなく,冷蔵庫を開いて今日の夜は角煮かなと考えては閉じる,大切なお客さんのことを考えてメールをカタカタと打つ.

もっとみる
芸術を誰かと,本気で語り合いたいんだ。

芸術を誰かと,本気で語り合いたいんだ。

好きなことを徹底的に共有できる仲間はいるでしょうか。
深い言語で,絶妙なコンテクストまで共有できるような。

以前私の記事で,いかに同じ美意識を持つひとと遭遇する確率が低く,もしあったなら大切にした方がいい,といった記事を書きました。

原田マハさんの小説,楽園のカンヴァスにはビジネスを超えた深い使命感に燃える2人が登場します。まさに心の底から対象を愛し,共通言語で思いを共有できるような2人で

もっとみる
他人を信じられるか。自分を信じられるか。

他人を信じられるか。自分を信じられるか。

神の沈黙。
キリシタン弾圧の渦中の江戸時代。
ポルトガルからやってきた司祭が,布教,隠れキリシタンの激励を目的に日本にやってくる。しかし,幕府による厳しい弾圧・拷問によって続々と背教していくキリシタン達を前に,司教は究極のジレンマに陥る。
つまり,自身のキリスト教信仰を守るのか,あるいは,棄教して苦しむキリシタン達を救うべきなのか..
神は沈黙を守るばかりである。

宗教とは。
貫くものと,裏切る

もっとみる
あなたの周りのひとは大切に,大切に。

あなたの周りのひとは大切に,大切に。

仲間は意外に見つけられない。
例えば自分の大好きなレストラン。
20席のレストランとすると,年間およそ7,000人が訪れる。
人生の間でその7,000人に会って共感して語れる可能性はとても低い。

これは食に限った話ではなく,音楽,服,アート,家などなど。
同じ趣味の中でも同じ指向性があるのは奇跡に近い。

こういったコミュニティはオンラインサロンの台頭によって仲間を見つけやすくなっています。

もっとみる
ヒトと菌の贈与経済

ヒトと菌の贈与経済

発酵文化人類学
以前にこんな記事を投稿しておりました。

このnoteの中で,こんなことを書いていました。

成果物を評価する指標は優劣ではない。
作るプロセス自体が特別なものになります。
その場の幸せは誰とも比較することができない。
評価軸が自分の内にある状態。
それって生きるのラクです。

この考え方に至るにおいてエッセンスをもらった本がこちらです。
発酵文化人類学

著者の小倉ヒラクさんは,

もっとみる
Culture Map 多国籍企業でのコミュニケーション戦略

Culture Map 多国籍企業でのコミュニケーション戦略

言葉ってすごいですよね。

ノルウェー人との仕事中,
母国語で話す彼女
え,何の音を発しているんですかあなた,
って感じ。
すらすらと無意味な音の連続で笑いあってる。
言葉ってすごいです。

異なるバックグラウンドを持つ人はすごく魅力があって,
今,世界中のヒトと仕事をする環境に就いていて,
それを可能にさせるコミュニケーションにはとても興味があります。
その中でも言語。

もっとみる